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出雲のかたち2016/05/30 12:17 pm

神々の集まる地だからでしょうか?出雲のまちを歩くと、東京などにはない不思議で素敵な形、デザインに出会います。

出雲大社の大しめ縄、風景に納まった鳥居、おみくじが厚く縛られた木、檜皮葺、旧大社駅の黒瓦屋根、そして、和風デザインのスターバックス。

神々しく美しいものばかりの中で、戦争中飛行機燃料として松脂を採った参道松の傷跡だけは、なんだか悲しくなりました。
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JR出雲市駅、この巨大な丸太柱、大国主命の絵。うーん、どこでも同じようなデザインの、都内の駅とは全く違います。










商店街には「おろち」も。こ洒落た街にはない、出雲ならではのアイテムでしょう。










ゆる〜いカーブの飲み屋街。トロ〜ンとしたムードが漂って、いいなあ。










布団がひなたぼっこ。なんだか出雲布団と名付けたくなりますね。











そして、この日はここのお酒をおろちのように飲んでしまったのでした。












翌日のお気に入りはこの黒い瓦屋根。旧大社駅は重く輝きこの地の威厳を放ちます。どんな現代的なビルよりも、美しい、そして立派です。









昔はここに人が乗り降りしていました。ホームと線路と花と、遠くの鳥居がいい景色をつくっています。どこにもさえぎるビルがない、心広がる思いです。









旧大社駅の貴賓室、しっとりとした空気です。入ってきた観光客、浮かれた女の子たちがふっと静かになる。そういう部屋でした。









さあ、大社に向かいましょう、と思ったら参道の松並木が目に入りました。10年近く前にも妙に心に残った傷つき松です。参道の松から漆をかきとるように松脂を採って、それを燃料に戦闘機を飛ばそうとしたとか。

そこまで追い込まれ、ここ参道の松まで皮をはぎとり傷つけて、戦争を続けた。この傷が人の愚かさを伝えてくれます。

このモニュメントを、もっと大切にメッセージとして伝えてほしいところです。名物のぜんざいを食べて浮かれる若者に、教えを説くことも必要でしょう。

出雲大社です。縁結びを願うのに必死の方々もいますが、私にはこの大しめ縄の形が何よりの結び型。

これだけの藁を集めて形にしていくここの人の技、力。都会人は完全にひれ伏す存在感です。





人間はわがままです。ちっぽけです。縁結びを願っておみくじを引いたら、今度は杉の木の周りに厚く厚く縛り付ける。松の皮を剥いだり、杉に勝手に腹巻をしたり。









たくさんのものを重ねるのでは、これが一番でしょう。檜皮葺の屋根、この厚さ、ミルフィーユだってこんなボリュウムにはなりません。










こういう形、こういう年月の前では、ついこの間できたばかりの東京などは、うすべったい、セコイ、恥ずかしい、という評価になってきます。









スタバだって、当然合わせますね。

こういう世界に普段から暮らしている、出雲の人たちはどんなセンスや価値観を持っているのでしょう?

今回はほんの少しの滞在でしたが、いつかゆっくりと出雲の生き方を学びたいと思いました。

出雲に通い、物差しを整えていく、本物で自分を磨いていく。そんな出雲との付き合い方をだんだん身に着けたいものです。

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野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
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E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。