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えびす市場2017/02/20 1:49 pm

先週に続き奈良県吉野町の話題。蛭子神社のある上市地区を活性化しようと、住民が集まり「え〜びす」というグループができました。

何度も会議をして、先日「初えびす」の日に「えびす市場」と「懐かしの写真展」を開きました。住民手づくりの賑わいおこしです。

柿の葉寿司や吉野和紙、地酒をはじめ、極安バザーも。1300人が訪れ、苦労した「え〜びす」の皆さん、えびす顔でした。

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上市はなかなかいい感じの、野口好み?のまちです。

古い家と、路地と、吉野川と、雰囲気のあるところです。詳しくは前のブログに書きました。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=394


ここでわたしが最初のワークショップをしたのが、昨年12月14日のこと。役場が一度下ごしらえの会合をして下さっていたので、まちを良くするアイディアは、どんどん具体的なことが出ました。







そのアイディアを、すぐやること、少し先、いつかに分けて、さらにグループごとに人気投票をして、書き出します。50人近くいると、整理が大変!

でも、みんなのやりたいことの傾向が見えてきました。





中でも、「初市」、「初えびす」の市の日に、何かやろうという動きには、時間がありません。

にぎわい起しをやりたい人が、急きょ1月5日に集まって、またまたワークショップ。

ここで、写真展やお店をやろうということが決まっていきました。



そして1月20日。この日は、「上市みらい会議」と役場が決めた名前に、みんなで愛称をつけました。少し固かったのです。

蛭子神社のある上市ですから、みんなの集まりを「え〜びす」と呼ぶことに決定。多数決です。





1月20日、全体が集まった2回目のWS。ただ賑わえばいいのか?まちを愛する人を育てながら?などなど、わたしは理屈をこねます。

でも時間がないので、後半は「初市」についての打ち合わせ。

フリーマーケットとバザーとどう違うのか?何かやりたい個人が手を挙げるべきなのでは?町内会に呼び掛けて、不用品を出してもらう、組織的にやるしか時間がない。個人の写真をいろいろ呼びかけて集めては?今年はとりあえず、できる範囲で写真を飾るしかない。会場は2か所?開催は2日間?いや1日だ、1か所だ、云々。

などなど、もめるもめる。

こういう時間が一番おもしろい。みんなが真剣に前を向いているから、譲らない、声も大きくなる、血圧も上がる・・・。
こういう場面がまちおこしには大事です。これはできるぞ、と感じた瞬間でした。


そしてあっという間に2月10日。みんなが用意した「えびす市場」という名の店が明日開店です。

まちの中心にすわる蛭子神社にもお神酒がいっぱい。







夜10時近く、「え〜びす」が使う元スーパーの空き店舗にはまだ電気がついています。

あいにくの雪もよう、まだ用意をしているのかしら?みんな風邪ひかないかしら?






2月11日、初市当日。晴れました〜。

いつもはモノトーンの上市のまちが、露店の極彩色に変わります。








わあ〜、いい看板。誰が作ったんだろう?ちゃんと「初市」の歴史や、えびすさんについても解説がある。

ただ、物売りだけの場でなく、学びもある場にしよう!の実践ですね。





中をのぞくと、まだまだ準備中?いやもう開店?

値段の取り決めや会計など、ぎりぎりまで準備なのでしょう。おじさま達、おばさま達、皆さん若くはありません。昨日までの準備で、もはやヘトヘトのはずです。





上市で人気の「焼餅」、並びました〜。











やはり名物の柿の葉寿司も、スタンバイ。











なんとなく開店したかな?と思ったら、次々とお客さんです。

みんな、ただの露店だけじゃつまらなかったのでしょう。それに、センターのスペースを占める不用品バザーの安いこと。

え?コートが300円? ベビーカーが1000円?ざくざくと売れていきます。


一方、上市の昔の写真を飾る「上市懐古写真展・資料展」はしっとりと、ゆっくりと。

昔を思い出したり、初めて見る光景だったり。お年寄りも若者も実に丁寧に見入っていました。






これが昔の上市の「初市」だそうです。蛭子神社前。今もこのあたりの風情は健在。

レジャーのないころ、この「初市」はみんなの楽しみだったのでしょうね。







時代は変わり、吉野町の「地域おこし隊」として都会から素敵な女性がやってきています。

「えびす市場」のお隣の空き店舗で、彼女のアイディア木工品を販売。

新しい、センスのある視点が、まちをよくしていこうと頑張っていました。同じ「初市」でのチャレンジです。


私は、お客様の人数を数える係を、ちょっぴりお手伝い。すると、うどんと柿の葉寿司をスタッフとして分けていただけました。

同じテーブルでご一緒した「え〜びす」のおじ様たち。くたびれ顔でも、時々冗談を飛ばしてくださいます。

きっと明日からどっと疲れが出るでしょう。(もはや疲れている)でも、どの方も、後姿がかっこよく青春しているみたいです。

みんながチャレンジした「初市」、まちが再び青春した日。「えびす市場」には、なんと1300人のお客様が訪れたのでした。

眠っていた不用品自身が、喜んでいるように見えました。使い方で、新しい命が吹き込まれる。それは、物も、人も、まちもでしょう。

携帯などの部品を再利用してアートや、アクセサリーにしたものも展示販売に。う〜ん、終わったものが新しく美しく輝いている。

上市の「え〜びす」の動きは、そんなことを教えてくれたのでした。


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野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
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〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町9−4 リカビル301
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略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。