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ワークショップのコツ2017/04/24 1:32 pm

先日の「さんか・さろん」でワークショップの話をしました。地域づくりの場で、住民意見を引き出すためのコツについて。

いきなり高度なワークショップメニューをされる専門家もありますが、私は逆。

「カタカナを使わない」「ポストイットを使わない」「飲食しながら」などを大事にします。

さっきまで畑を耕していた高齢者が、さっとできる方法にこだわり続けています。
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NPOスローライフ・ジャパン、スローライフ学会の毎月の勉強会「さんか・さろん」での話は、「市民の意見を引き出し実行まで繋げる“ワークショップ”のいろは」というタイトルで話ました。(写真は「さろん」の様子。2017年4月18日)

まずワークショップ(以下WS)とは何か?そして私がいつもしているWSは、いろいろ種類がある中でも「地域を活性化へむけて計画立案のためではなく、実践・人づくりのため。現実おこしのもの」であることを説明。

そして、WSで進めた事例として、奈良県十津川村谷瀬集落「ゆっくり散歩道」の話。もう一つは和歌山県紀の川市「フルーツ・ツーリズム」について紹介しました。

そして、いつもどこでもやる私のやり方をご紹介し、(ここでは割愛)最後にWSの進行や内容よりも、実は大事にしているコツ、ツボの話に至りました。

この辺のことは前にもブログにしたとは思いますが、今回の「さろん」に参加したかったができなかったという方が何人かあり、また、再後半の話、このコツ・ツボのあたりの話題が好評でしたのであえてもう一度書いておきます。ワークショップの「い・ろ・は」として話したことです。

私はよくコンサルタントの方々が好んでおやりになる手法「SWOT分析」“外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析する”なんてことより、こういう小さなことが一番大事かと思う者です。

なぜなら、「SWOT分析」などができる人は、都会のパソコン使いのお兄さん・お姉さんか、学生・学者くらい。こういうやり方は地方の現実には全く用をなさないからです。

お決まりのこういうやり方をどこかの地域に持ち込んで、「さあ、地域おこししましょう。意見をだして地域を分析しましょう」なんてコンサルタントがいたら、大馬鹿野郎!と怒鳴りたいところです。(実は多いのですヽ(`Д´)ノプンプン)

ま、そんなことは置いておいて。コツ・ツボの話に進みましょう。(写真は先日の紀の川市でのワークショップの様子です。2017年4月231)



















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たいてい、女性同士、同じ職場同士、夫婦、など、いつも一緒にいる人が一緒に座りがちです。これを解きます。なるべく知らない同士が隣り合わせになる。知り合えるし、自分一人での参加という個の状態にもなれる。もちろん、上座下座などありえません。

▲タカナを使わない
ワークショップという言葉すら、そもそもカタカナ。なので、「寄合」といったり、「わいわい会議」とよんだり。

その席上で、コンセプト、モチベーション、プライオリティー、なんて言葉などもってのほか!

主人公が誰なのかその人たちに言葉を合わせないと。それなのに、かっこつけてコンサルタントぶっている人ほどカタカナを使いたがるのです。



















ポストイットを使わない
WSというと、書いてペタッと貼れる付箋、ポストイットは便利で欠かせない。が、ポストイットがないと、話し合いができないとなると困ります。

第一、食料品店もない田舎の集落で、地元の人だけでWSをやるなら、どこでポストイットを買うの?ですね。

それに、小さめの付箋にボールペンでちまちま書いたものは見にくい。おじいちゃん、おばあちゃんには、大きな紙で太い大きな字でのカードワークでないと。だから私はA4の紙を4等分して使います。

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耳の遠い人、膝の痛い人、目の悪い人、人前で発言したことのない人、風邪をひいている人、子連れの人、パソコンが全く駄目な人、集まる人はそれぞれ何かしらのハンディがあるものです。

そこを気を付けながら進めないと、エラソーなひとやツヨソーな人だけの地域おこしになってしまいます。

ザ間を動かす
話し合いでも、何かするにも、順番に発言となると最後の人が飽きてしまう。または、場がよどむ。皆の首が、あっちにこっちに動くような空間使いをしないと。

以前、ふと見たらオブザーバー席のような事務局席で、他の仕事をしている役場の人が居て唖然としました。

それからは、そこにいる人皆が同じく席に着き、見えない空間がないようにしています。




















Π食しながら
飲まず食わずでいいアイディアが出るわけがない。というのはこれまで何度もいっています。せめて飴と飲み物位はほしいところ。

呼びかけ側が完全に用意しなくとも、飲食しながらというやり方にすると、漬物や手作りお菓子が登場したりするものです。

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五感が心地よいか?温度や明るさ、色使い、座り心地、匂い、マイクの音量、などは後回しになりがちですが大事。

作業するのにテーブルが狭かったり、仲良く話したいのに立派過ぎる大きな会議室だったりも居心地が悪い。人という生ものを扱うことを忘れずに。赤ちゃんも参加の時などは、寝かせる場もほしいですね。

必ず全員が話す
自分が話した場は、自分の場になります。人の話を聞くだけでは他人ごとです。

「皆さんがおっしゃった通りで、他に意見はないのですが」と前置きする人に限って、新しい意見を言うものです。そのためにも、全員が意見を言えるように時間配分を。

人の発言時間を取ってしまうシャベクリマンは、途中で止めます。

お客様にしない
受付で「いらっしゃいませ」といったら、その時参加者はお客様になります。こんにちは、こんばんはでいいじゃないですか。

飲み物などを持って行ってあげるなんてとんでもない。自分で注ぐのは当たり前。注意しないと同じ参加者の女性が、飲み物を紙コップに注いで配っているなんてことが・・・こういう時はキッパリ注意ですね。

大笑いする
まあ、無理に笑わせることはないですが、なんとなく笑いがちりばめられていると、大笑いの瞬間が起きやすいです。

そのためには、私がピエロになってもいいわけです。「今日の会合どうだった?」と聞かれたときに「おかしかったよ〜」なんて答えるWSにしたいものです。



と、今回のブログは「さんか・さろん」の後半の再現。写真がないと寂しいので、つい最近の紀の川市「フルーツ・ツーリズム」のぷるぷるワークショップのしつらえの写真を入れてみました。

WSを進行する側の立場にある方、ご参考に。


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連絡先

野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
E-Mail yutori@noguchi-tomoko.com

NPOスローライフ・ジャパン
〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町9−4 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。