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会議の進行役とは2018/03/05 3:33 pm

いま、ファシリテーター研修をやっています。これまでもやりましたが、いつも強調するのは「会議だけかっこよく回してもだめ」ということ。

都会の会議室で若者だけでならともかく、地方の村おこしの現場でカタカナで話したってしょうがない。

会議以前にもっと広く深いところで、いろいろ段取りすること
があるし、それもケースごとに違う。進行役はいろいろ学ぶことあるのです。
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ネットなどで調べると、“Facilitatorは会議などを円滑に運営、管理する進行役を指す。”とあります。

確かにそうかとは思うのですが、実際には円滑ばかりが良いということもありません。

こてこての論争などが起きることもあります。それはそれで私などは面白く、「よくぞ言った」という場面もありますし、時にはブルブル震えて泣きながら発言、なんてこともあります。

そんな本音が出た方が、その後は上手くいくことも。時間通りに、うわべだけで話すよりもずっと価値ある会議になることも見逃せません。

こんな解説もあります。“ファシリテーターは議事進行やセッティングなどを担当するが、会議中に自分の意見を述べたり自ら意思決定はしない。”

そうもしていられないことがあります。活動がかなり遅れている時、えいやっと何か動きを起こさないと突破できないとき、
「もう、とにかくやってみようよ」などと意見を述べ、「みな、それでいいね」などと決定していくこともあるのです。

これで勢いがついて、または野口さんに怒られちゃうからなどの理由で、何かが動き出すことが多々あります。

何かのせいにして、しょうがなくやった。失敗してもあの人のせいだから・・・。

それでも何か得るものがあれば、やって良かったということになる。そういうことを引き受ける役割もあると、私は思っています。

“「場を作る」「意見を引き出し整理し絞りこむ」などが主な役割と”の解説もあります。この場合の場づくりにはどこまで含まれるのか。

以前こんなことがありました。意見がなかなか出てこない。時々つらそうな顔もある。なぜ?と思っていたら、参加していたおばちゃんたちは皆、膝が痛かったのです。

座敷の会議は、意見以前にそれがしんどかった。次に椅子とテーブルにしたら、笑顔がこぼれた。この辺りは、都会の若僧にはわかるまい(笑)。

煙草の問題もありました。土地の有力者がヘビースモーカー、皆がそれを文字通り煙たがっていた。それを当たり前のように私が禁煙ルールにする、そんな場の設定も決定もあるわけです。

さらに踏み込んでいえば、会議などは氷山の一角。そもそもその会議が何の目的で、何回行われるのかを意識して、最初に全体を設計する必要がある。

例えば、8回行って、とにかく参加者が「地域づくりは面白いと実感できるワクワクと、達成感を」が着地点。

ならば、その会議をよりワークショップ式にして、取り合ずワクワクできるように、とことんほめて世話をして「いいね、いいね」で何かしらの試行を成功するようにお膳立てする。

8回終了時には目的通りの状態まで持って行く。これも役割だと私は認識しています。

それはもうファシリテーターではなく、地域おこし推進係なのです。だからそういう立ち位置にまで行かないとだめ、単なる会議の進行ではないよ、といいたいわけです。

なのに、「ファシリテーターってかっこいい」と思っている若者も多いものです。

一方、ホイホイしないで、厳しく、世話をしないで「企画から予算まで考えられる場にする」が着地点。

ならば、これは会議は楽しくありません。本当にことに取り組んで、大人として何かを牛耳る喜びを知って初めて楽しいような場にする。

そんな場ですから、単純楽しいを求める人にはつまらなくなります。そういう場づくりもあります。

何回で、どこまで持って行くのかは、仕事として一番気がかりなところとなるはずです。

地方の小さな会議では、言葉よりも現実で、待ったなしの場合もあります。

草を刈る人もいなくなった。集落には店もない。でも何とかこの十数人でむらを維持したい、希望を見出したい。

そんな小さな寄合で、「私、会議のファシリテーターをさせていただきます野口です」なんて自己紹介をしたとたん、みんな引いてしまうでしょう。

でも、現実、そういうコンサルタントが多い、かっこよすぎる進行が多い、ポストイットが飛び交うだけ。

東京は日本のごく一部、こんなところで通用しても本物の仕事師にはなれません。

と、褌を締め直して、??私、またファシリテーター研修などするわけです。はい。

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略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。