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行灯づくり2018/04/08 10:29 pm

自分で行灯(あんどん)を作ることがあろうとは、思ってもみませんでした。

それが紀の川市の催し「ぷる博」のひとつのプログラムで実現しました。

桧の木枠と、和紙、そこからこぼれる光が柔らかく、暖かく。のどかな春にぴったりです。

そして数人でおしゃべりしながら物を作る、夢中で不慣れなことに挑戦する時間もまたいい。

指導してくださったご夫婦に感謝します。

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おなじみの果物産地、和歌山県紀の川市の「第二回紀の川フルーツ体験!ぷるぷる博覧会 “ぷる博2”」。

市民が企画するフルーツにちなんだ小さな催し52種類のうちのひとつ、「プロの建築士が指導する本格的なオリジナル行灯づくり」に参加しました。

というか、本当の日程には予定が合わず、同じくやりたくてもできなかった人と、特別にお願いしてです。

この日は桜が満開の夜でした。「夕方から行灯づくりをした後に、夜桜も見たいね」「最初が峰のライトアップしている時間内に山まで行けると思う」

あれもこれもと欲張って、「行灯をサクサクと作ろう」なんていいながらの参加でした。

建築設計がお仕事の脇田守夫さんは、周囲からは「ジャムおじさん」と呼ばれているジャム作りの名人。

甘辛味のなんでも美味しく料理できるタレ作りの名人、「タレおじさん」でもあります。

それがこの度は「行灯おじさん」に。

設計事務所兼ご自宅を体験会場に、この日は3人に教えてくださいました。

目の前に建具屋さんがあって、木っ端が余っているのだそうです。建具に使う木は狂いがないようにかなり乾かしている。

だからよく燃える。昔は燃していたのですが、最近は燃すのも難しい時代。

もらいたいと申し出ると、どうぞどうぞといただけたとのこと。

それを材料にしているので、用意された木片は美しくカンナがかけられ、桧の香りがする、軽い。

これを、十字に組み、その後ボンドで枠を作り、貼り付けていくという作業でした。

木で作る枠が直角になるように固定するための、ベニヤと木で作られた固定装置が個人ごとに用意されています。

それで押さえながら作った木枠のボンドが接着するまでは、太いゴムバンドが活躍。

ここまで用意されていると、気軽に「サッと作って、桜へ行こう」なんて思っていたのが申し訳ない。

というより、なんだかとっても、普段はしないこういう作業が面白くなりました。

そこに、さらに障子張り用のノリを歯ブラシでせっせと塗って、紙を貼ります。










これが職人気分にしてくれます。乾いている木はノリをどんどん吸い込むので気が抜けない。










でも脇田さんの指導通りに黙々と作業していくと、だんだん行灯らしくなってきました。










底になる板に、足もつける。足の高さがあるのでコードの太さが邪魔にならない。細かな気配りです。









どの場面でも活躍するのがドライヤーです。乾くのをスピードアップするために、奥様の規子さんがぶんぶん乾かしてくださいます。









ソケットとコードを取り付けると、なんだか、できてきましたよ。











フルーツがテーマの催しですから、果物をプリントした和紙をさらに中に重ねると、果物柄の行灯になります。

灯りをつけると「かわいい〜〜〜」「できた〜〜〜〜」。

このまま、ずっとここに居て、だらだら呑気にしていたくなります。



「桜のライトアップに間に合ったね」と脇田夫妻。一緒に急いでくださったのです。すまない気持ちを抱きながら「ありがとう、行ってきまーす」

普段と違う頭を使った感じでした。木の感触や、ボンドのにおいや、和紙を貼るドキドキ感。

友だちと一緒に何かを作る楽しさ。すっかり心がシンプルになっています。昼間の疲れが吹き飛んでいます。


脇田さんが誰でも作れるようにと、段どってくださった。下ごしらえが完璧だったので、だから私でも作れた。

そんな、ナンチャッテ行灯づくりなのですが、それでも何かを作れた、達成感がありました。

心を清めてから見たからでしょうか、山の頂の桜の美しいこと。

行灯が暖かに灯るように、桜も暖かそうにライトアップされていました。

地元の方が、桜を植えて、育てて、大きくなったのでライトアップして、訪れる人をもてなしてくれています。

一度にではない、少しずつ設備を整えて、ライトをひとつひとつと足して、コードを伸ばして、みんなのために。

行灯の灯りと桜のライトアップがだぶります。

コツコツと作ることが美しさに繋がる。ライトアップ装置を整備してくださった地元の方々に、普段よりずっと感謝する気持ちになったのでした。

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連絡先

野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
E-Mail yutori@noguchi-tomoko.com

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〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町9−4 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。