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ワインライフ2018/10/22 1:47 pm

ブドウ収穫の時期を迎えた北海道池田町を訪ねました。たわわに実る黒い小粒のブドウは名産の十勝ワインになります。

このブドウに魅せられて、会社務めを辞め、家まで建ててブドウ作りを始めた男性に会いました。自分のブドウでワインを。それを楽しみにする第二の人生です。

急がないでゆっくり、実りと熟成を待つ生き方。そこには良い友も集まります。これぞワインライフですね。
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池田町といえば自治体ワイン造りの草分け。「ワイン城」が有名です。

観光バスに乗ってワインを買って帰るのもいいですが、リピーターにはこんな景色を眺めてほしい。

見渡す限りのブドウ畑、地元では当たり前でしょうが、これこそ観光資源。ここからワインが始まるんだ、と実感できます。

たわわに実るとはこのことでしょう。「山幸」というワイン用の品種が収穫真っ盛りでした。










よく見るブドウ棚とは違います。垣根のような作り方、下の方にブドウはなります。手際よさに見とれました。

もちろん畑は持ち主が居るので普通は勝手には入れませんが、実ったブドウと収穫風景はかつての築地市場見学同様、産業観光の一場面。この「山幸」ワインをどうしても買いたくなってしまいますね。



この日の夜は当然のように、ワインでお食事でした。ここでは書けないほどの、銘ワインをいただきました。

そして、別の意味で貴重なこの写真のワインも。

ワインに魅せられて、ブドウ栽培に魅せられて、半移住し、家も建てられた男性のそのお家「クマゲラ亭」のラベルが貼られた「山幸」です。

そのご本人、Hさんと、Hさんを引き寄せるように結果的には池田町に根付かせてしまったYさん、その出会いとつながりのエピソードはドラマチックでした。

大人の男たちの友情というか、絆というか。聞くほどに、人生って面白い、とワインが進みました。

翌朝、Hさんの「クマゲラ亭」を訪ねました。外壁は木を燃やして真黒にした加工、昔の海辺の倉などにあった方法です。

屋根は赤。このため、身体が黒く頭が赤い「クマゲラ」という鳥の名がつけられたとか。私など、まだ実物をみたことがないのですが・・。



Hさんは、何かを栽培したくて、それも実がなるものを作りたくて、ワイン用のブドウにたどり着いたのだそうです。

最初は挿し木にする枝がほしかった。ワイン城を訪ねるうちに、Yさんと仲良くなり、何度も訪ねてはワインを飲みかわしながらワインの魅力に惹かれていきます。

やり手の居ないブドウ畑があることを知り、Yさんの紹介でブドウ栽培を始めました。当初は自宅のある関西から、月に2回飛行機で通ってきての農業だったとか。

そのうち、会社員を辞めてしまい、この家も建てました。なかに入ると、暖炉やロケットストーブ、ブドウ搾り機、バケツ一杯のブドウ、窓辺に並べたブドウと、実に「農的」な暮らしです。

ブドウジュースをご馳走になりました。糖度22度、ほんの一口で元気になり、目の疲れが直りそうな濃さ甘さです。

昨年の干しブドウもいただきました。生では気になるブドウの種が、干しブドウになるとそれほど気にならない。むしろ、カリカリと噛む食感が美味しさを引き出します。

これとバターやチーズで、ブランデーやワインを飲みたいものです。「ぜひ商品化してほしい」とリクエストしました。


Hさんの畑に行きました。彼は垣根造りにはせず、支柱を立てた独特の作り方にチャレンジしています。

支柱にもオリジナルの工夫があります。そういうことのひとつひとつ、考えることが楽しくてしょうがないようです。

実を口に入れながら、収穫時期を考えておいででした。収穫には彼の友だちが、泊りがけで援農?に来るのだそうです。またまたワインパーティーですね。

わたしはワインになるまで待っていられない、このまま生でどんどん食べたくなっちゃいます。

それに普段、見たことのないこのワイン用のブドウの姿が、かわいくて、美しくて。

ブドウの葉や枝も、秋の象徴のようで愛おしい。ご無理を言っていただいてきました。(この写真はHさん撮影)




Hさんのようなワインライフもあれば、これは私のワインライフ。生け花ではなく、活けブドウです。

残念ながら、帯広、羽田と運ぶうちに、葉のほとんどは取れてしまいました。

でもこのツルがいい。冬には葉を落としたツルをたくさんいただいて、カゴなど編みたいと夢は膨らみます。Hさんの畑を手伝って、ツルをいただくなんてことできないかな〜。

もしかしたら観光客だって、ブドウのツルでリースはもちろんのこと、カゴやオブジェを作りたいはず。

ワインライフは飲むだけじゃないのです。

ブドウと葉を、私の事務所のテーブルに飾りました。来客の目を引きます。

食べ物ではなく、活け物ですね。久しぶりにデッサンして絵などを描きたくなってしまいます。

そういえば古い西洋画に描かれたブドウはこんな感じだったのでは・・・。

花を活けるより、こんなふうにブドウを活けこんだテーブルで、ワインを飲みながら食事をしたい。これもワインライフでしょう。

Hさんのおうちを訪ねた時に「あ、ハクチョウだ」とHさんは空を仰ぎました。こんな大空とブドウに囲まれたのびやかな暮らしの選択、素敵だなあと思います。

池田町には、ブドウが年数を重ね育ち、もう収穫できるのに栽培をやる人が居ない畑がまだあるそうです。

このブログをご覧になって、栽培というワインライフをしたくなった方、私にご一報くださいネ。

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連絡先

野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
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NPOスローライフ・ジャパン
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略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。