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イルミネーション2018/12/24 1:02 pm

いつ頃から、こんなにあちこちがキラめくようになったのでしょう?商業施設や商店街はもちろん、個人宅も電飾が盛んです。

東日本大震災後は少し自粛されましたが、今や日本中が輝いていますね。

電気の無駄と一括するのは簡単ですが、私的には個人の電飾は肯定派。

庶民がささやかに自己表現し他を意識する機会。誰かを喜ばせたいという気持ちが、地域おこしに繋がればと思うのです。
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これは2012年12月24日の港区六本木・けやき坂です。

前の年は、震災の年でイルミメーションどころではなかった。当時は私は麻布十番に住んでいて、商店街が節電のステッカーだらけだったことを覚えています。

それが1年経つと、このくらいならいいんじゃないか?とLEDのさっぱりした光でイルミネーションが復活していきます。

そして、いまや今日あたりは出かけたくないほどの混雑。明るさと色で疲れるほどのきらびやかなけやき坂でしょう。





その後、私は新宿区四谷に引っ越しました。裏通りはひっそりと静かで、昔からの家や、小さなアパートも多いところです。

事務所から自宅までの15分、歩く間に小さなほんの少しのイルミネーションがあります。

普通の街路灯や車のライトに負ける、かわいい光。この右角の小さなうちの植木に、住んでいる若いママさんと子どもたちで飾ったのでしょう。

ほんの少しの土に、いつも一つ二つ草花の苗を植えているうちです。光った時は、子どもたちが喜んだことでしょう。どんな人が見ていくのか、家の中から覗いているのかもしれません。



やっているのかいないのか?でもやっている八百屋さん。店の前にあるツル植物に電飾です。

電飾という言葉がピタリとくる感じ。

いつもお爺ちゃんがスズメに餌をやっていたり、夏は座って夕涼みをしている。そんな店先にもクリスマスは来たのでしょう。

お爺ちゃんはどこで飾りを買ってきたのでしょうか。飾れば昔からのお得意さんがいつもより長く立ち話をするのでしょう。






裏通りのこじんまりした教会の前です。

駐車場の柿の木が実るときは、「ご自由にお持ちください」とフェンスに2個ずつ柿を入れてぶら下げてくれます。

フェンスにはツルバラが絡んでいます。そこにイルミネーション。

信者さんが何人かで飾るのでしょうか。どんなことをおしゃべりしながら、どんなことを思いながら・・・。

ひと気のない道を、なんとなく暖めてくれているように見えました。






飲み屋さんもちょっぴりイルミネーション。「そういや去年も飾ったのがあったよね〜〜」なんて言いながら、ごそごそ飾りを引っ張り出して、なんとなく植木に絡ませて。

それ以上でも以下でもない、「まあ、暮れだからね」というくらいの力の入れなさ加減がいい。

「どう!すごいでしょ、お金かけたんだよ」というイルミネーションは見ていて疲れますもの。

事務所帰りのブラブラ歩き、こんなイルミメーションが心を温めてくれています。



これは私が仕事でお邪魔する、奈良県十津川村谷瀬の民宿のイルミネーション。(Facebook谷瀬の吊り橋からコピーさせていただきました。)

おそらくこの民宿が電飾したのは初めてでしょう。街路灯さえわずかな山の小さな集落で、この灯りがどれだけむらの人たちを和ませるか。

昼も夜も人の姿がほとんどないむら。これは民宿にお客様が来てほしい、というような宣伝の灯りではなく、純粋に「集落のみんなで楽しもうね」のイルミネーションなのです。

飾った日、土木工事や畑から帰る軽トラのおじちゃんおばちゃんが、「おやまあ〜!!」と喜んだことでしょう。

1人暮らしの老人が、そっと顔を出して、この灯りを遠くから眺めている様子が想像できます。

右下のイルミネーションはお馴染み和歌山県紀の川市。フルーツのまちのゆるキャラ「ぷるぷる娘」をかたどっています。市民の方々の手作りです。(Facebook紀の川ぷるぷるクラブからコピーさせていただきました。)

これもまたスローなイルミメーションですね。お金をどっさりかけたものとは違う、手間とまちへの思いをどっさり込めた灯り。こうしたイルミネーションが、いま貴志川町の平池の周りに飾られています。

エネルギーの無駄遣いとか光害とかいわれますが、それは大規模で商業的なもの。

ちょっぴり飾られるイルミネーションは、楽しみであり、私ここに居るよという発信でもある。許していただきたいものです。

この路地をどんな人が通るのか、歩いてきたらどう見えるのか、そんなことを考えながら飾る時間は、自分と他の人との関係を育てている大事な時間にもなる、そう思っています。


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野口 智子 のぐち ともこ
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ゆとり研究所

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略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。