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思いつきを企画に2019/11/24 2:38 pm

地域おこしアイディアの気軽な発案は楽しいですが、その後はお蔵入りが多いものです。

素朴な思いつきを実現可能な企画に磨く作業をしないと、一歩は踏み出せません。

名称、目的、主催、対象、期日、場所、内容、事業費、費用捻出方法、役割分担、などなど14項目を考えて企画案に。

こうして80近いアイディアから絞られ、2つの企画ができました。雲仙市で。
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雲仙市で私がお世話している「雲仙人(くもせんにん)プロジェクト」については何度も書いています。そして、前回の皆からアイディアを出したというところまではここに書きました。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=540

先回のブログはこういう言葉で閉じています。

「と、ここまでくると夢は広がるのですが、お金をかけず、今のマンパワーで、皆が楽しめる範囲でできる実験を、しかも雲仙市全体にかかわること、に、ギュッと固めていきましょう。」と。で今回の「わいわいサロン」となりました。

こういうことをいつもやっていて思うのは、何回かのワークショップに同じ人が出てくるわけでないし、それでも前に進めなくてはならないしなので、その日、そこにいる人たちでエイヤっと決めていかなくてはならない、ということです。

つまり、来た人が、前回の人のやったことを理解し、少しずつ先に進める。左官の仕事に例えれば、今日来た職人さんでできるやり方で壁を少しずつ塗っていくという感じです。







今回もそうでした。80の思いつきアイディアから、支持の多かった案が5つ。そこから、“これを企画に磨きたい”というものを2チームが2つずつ選んで、1時間半で企画にしました。

1人が進行役、1人が発表者になり14項目を考えて、煮詰めていきます。

例えば「雲仙名物人図鑑」を作ろうという案は、名称的にどうだろう?もう少しサブタイトルが欲しい。「雲仙人という名の人々」なんてどうだろう?と意見が出てきます。


「雲仙人ランチ」はどんなテーマでくくるのか?その時期の旬の野菜?それとも最初から雲仙の産物10アイテムなどを選び、そこから3つを必ず材料に選んで作るランチとするのか?

お弁当形式でもいいだろうし、高校生や地元のおばちゃんたちがレシピを考えて、それをレストランが実現したりすればすそ野が広がる。



基本、市役所からお金をつけてもらうなんてことは考えずに、自分たちでできる術を探ります。

参加者が少しずつ負担金を出して集めるか。クラウドファンディングか?そもそも簡単にそういうけれども、なんでもかんでもクラウドファンディングで賄えるのか?甘い甘い!という話になります。

発信をどうするか?も、どの案もSNSと書かれました。今どきの発信はそうであったとしても、ここにいる、主催者となりうる“雲仙人”の方々が、何人SNSを駆使して日々発信しているのでしょうか?

「温泉道」と仮に呼ぶプランも、「温泉場の人、宿の人に参加してもらわないとダメだね」「昔は島原半島に3つある温泉を回る湯治の仕方があったんだけれど」「まずは我々が温泉のことを勉強しないと、なにか事業を始めるどころじゃない」と現実の厳しさを感じることになりました。

いろいろ素朴な発案を具体的に考え出すと、どれもこれもできないような気になってきます。





でも、企画に磨くことで思いがけず開花する案もあります。市の樹ヤマボウシをテーマに何かできないか?「ヤマボウシシリーズ」という案は、最初は実でジャムを作るとか、お土産を作るとかの案でした。

それが、ヤマボウシという名の帽子を作ろう。実をモチーフにイヤリングを作ろう。ヤマボウシ染めをやろう。花にみえる白い4弁の形をデザインに活かして、小物にしても。友情が花ことばだから関係人口を増やす象徴になる。なんてワクワクが広がって、名前も「ビバ!ヤマボウシ」になりました。

最後は投票です。この限られたマンパワーでできること、まずは手をつけることは?

何を始めることになったのか?乞うご期待です。終わってから食べた差し入れの芋もちの美味しかったこと。地元では「どんだへ」と呼ぶそうです。こういう昔おやつの学びや体験もいいなあ〜と、また私は欲を出して思うのでした。

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連絡先

野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
E-Mail yutori@noguchi-tomoko.com

NPOスローライフ・ジャパン
〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町9−4 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。