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ゆとりある記 ロケットストーブ 2017/05/07 9:45 pm

小型のドラム缶「ペール缶」を2つ繋ぎ、なかに煙突を通し、パーライトを煙突の周りに詰める。煙突の下で薪を燃すゴーッとロケットのような音を立てて燃え上がり、煙突の上で調理ができる。燃焼効率が良く煙はほとんどない。

アウトドアや、災害時に活躍するロケットストーブを紀の川市細野渓流キャンプ場で作りました。少しの薪ですごい火力です。

みんなでストーブを作る工程も楽しかったですが、森の中で食べるストーブ料理が美味でした。
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紀の川市の南の端っこ、山のなか、このキャンプ場は清流が美しく、蛍が飛び交うことで知られています。









皆が集う広場横の水場には、クレソンが茂りメダカが泳ぎます。こんな場所に身を運ぶだけでも、すがすがしい。そこで5月6日、連休の終わりにストーブ作りの催しがあったわけです。







使うのはこの「ペール缶」というもの。エンジンオイルなどが入っていたものが、ガソリンスタンドでいただけることもあるとか。

なるほど、今日のはその廃物利用のようでまずは中の油をふき取ることからです。





皆さんは金切バサミというのをご存知でしょうか?私は初めて扱うので、力の入れ方がわからない。金切り声をあげたくなりながら、ようやく缶をぐるりと切っていきます。

結構子供たちがうまい。う〜ん、えらい。











この缶の中を煙突が通るようにする。それには、丸く穴を切り取らねばなりません。

だんだんコツを覚えると、缶を切るのがおもしろい。切りすぎたり、曲がったりするのだけれど、まあまあそれが面白い。みんな笑ってごまかしてしまうのです。



ほら、こんな風に煙突が入る。

切り口は鋭いので、扱いに気を付けて・・。









ご夫婦で作業。こんなこと初めてですよね〜。










あっちでもこっちでも、ペール缶と煙突と格闘している。家族が、夫婦が、友達が。

なんだかこのこと自体が珍しい光景です。






ようやく形になったら、さかさまにして煙突の周りにぎっしりと、断熱材となるパーライトを詰め込む。

マスクをして用心深く。そして底を止め、ひっくり返せば完成です。













細かく言えば、持ち運び用の取っ手をつけたり、五徳のようなものをつけたりなど、作業はまだあるのですが、ご覧くださいこの威力。

ほんの少しの薪に火をつければ、勝手に空気を吸い込んで、勢い良く燃え、煙さえ燃えてしまいます。

冬ならストーブとしてのパワー絶大でしょう。








しかし今は春、ストーブよりも調理用です。

いきなり餃子作りが始まりました。果物産地です、ならばスイーツ感覚の「フルーツ餃子」はちみつ・チーズ入り。

僕の作ったストーブで、これを焼くんだよ〜。











イノシシ肉も焼けました〜。ジビエがぴったりのストーブです。

森の中で食べる猪肉ステーキ、思わず私、ビールを買いに走りましたね。

もちろん定番のキャンプ料理、焼きそばなどもサッとできる。火力が強いので、炒め物に向いています。男子たちが料理したがる環境。










そもそも「ロケットストーブ」って何?と主催者に伺うと、あの名著『里山資本主義』を渡されました。

このストーブは1980年代のアメリカで開発されたもので、もっと大掛かりなものだったとか。それを広島県庄原市の方々が手軽なものに改良し普及したのだそうです。

これを使えば里山はそのまま燃料の山となる、枯れ枝を毎日集めて煮炊きに使えば経済的。しかも荒れていた、山の手入れもできる。「エコストーブ」として、どんどん広まっていったのだそうです。







この本をかつて読んだときには、さらっと頭の中を通っていた情報でしたが、この度実際に作り、その威力を目の当たりにして、この装置は凄いとストンと腑に落ちました。

各家でこのストーブを持てば、キャンプなどでわざわざ炭を起こさなくてもいい。第一、高価なキャンプ用品を買わずとも、こうして自分で作れる。

作ったストーブ料理をいただきながら話も弾む。後片付けもらくちん。煙でいぶされることもない。そしていざというときは、いよいよ大活躍となるはずです。


今回、5組の参加者がストーブを作りました。終わるころにはみんなが友達になっていました。

多少の苦労をしてストーブを作った時間が、人間関係もつくり、あたためてくれたのです。

子ども達には忘れられないゴールデンウィークになったことでしょう。

そしてこのストーブを使うたびに、みんながいろいろなことに気づき、考えることになるでしょう。電気がなくてはダメ、ガスがなくてはダメ、ではなく、素人でもできる、少しの薪でも炊ける、自然とともに生きられる、を体験したのですから。

この催しを企画し、みんながスルスルと作業できるように道具の準備からマニュアル作りまでされた、主催者・スタッフに感謝します。

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ゆとりある記 ブラリ神楽坂 2017/05/01 11:59 am

地方の方には「それ、どこ?」という場所でしょうが、都内の方には「ああ、あそこ」という場所。新宿区・早稲田通りの一部、約500メートルほどの緩い坂。

大正時代の花街の風情が残り、石畳の路地などで知られます。

今風のお店が急に増えて情緒は減少しましたが、その新旧のせめぎあい、住空間と観光の同居が不思議な雰囲気をつくり、カメラを向けたくなります。散歩してきました。

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私が住んでいる四谷から近いので、家人とブラブラよく出かけますが、GWのせいか昨日は混んでいました。

お堀端のレストランは、もはや大行列。





飯田橋駅のある外堀通りから坂を上がって行くと、大久保通り。だいたそこまでが坂下、坂上といって神楽坂と呼ばれるあたりですが、最近は延長しさらに上ったあたりを奥神楽坂と呼んでいるそうです。

奥神楽坂から、下の方をのぞくとこんな感じ。歩行者天国の時間は散歩にもってこいです。


まあ、ここで神楽坂をガイドする気はありませんが、その昔近くの神社から神楽がよく聞こえていたからこの名があるとか、由来には諸説あるそうです。

今は、食事坂、買い物坂、散歩坂でしょうか。気の利いた店が、あっちにもこっちにも。「こんなに店があって、よくやっって行けるね〜」なんて言いながら歩くわけです。

花街の雰囲気のある路地にあるイタリア料理屋さん。いつかここで食べることがあるのか?と思うくらい、いつも混んでいます。

その並びにはビスケットやさん。風景は和風の佇まいなのに・・。





かといって、何処までもおしゃれかと思うと、生活感ムンムンなのが神楽坂の路地の魅力。

京都ほどおすましでなく、飛騨高山ほど自然と一体でもない、金沢のように重くもない。

「ちょっと情緒あります」という程度の路地ですから、実は地方のそれには完全に負けているのです。が、そこは東京、お手軽にみんな楽しんでいるのでしょう。

お洒落と野暮と、古さと今と、情緒とえげつなさと。いろんなものがこんがらかっているから、なんだかおもしろいんです。





古い木造アパートの一部屋がショップだったり、突然、飲み屋さんだったり。

以前あった店がもうなかったり、とんでもない店が一坪くらいで開店していたり。

人間ていろいろ考えて、おもしろいなあと思います。


やたらおしゃれしたお嬢さんたちが歩いていたり、地元のおばあちゃんが揚げ物を買っていたり。

チーズを各種試食できる店があったり、昔からの瀬戸物屋さんがあったり。





路地の階段を親子連れが楽しそうに歩いていたり、フランス語のカップルがガイドブック見ながら迷子になっていたり。

まあ、こちらも夫婦でカメラをぶら下げながら、行ったり来たりしているわけですが・・。












こういう街はこれからどうなるのでしょうか?みんなが飽きたら、また元のような古い路地の街になるのでしょうか?

地元では、昔の雰囲気や景観を守る団体が活動していたりしますが、儲かるとなったらなんでもアリ!の今の風潮が、この街を食い尽くしてしまわないでしょうか。



奥神楽坂エリアに、家人お気に入りの本屋さんがあります。

本屋なのですが、カフェです。カフェから入ると、なかが白木の本棚で、香りの本や、日本文化の本や、写真関係の本や、店主のセレクト眼が伝わるいい括りで並んでいます。小さなギャラリースペースも。

私は田舎暮らしも好きですが、本屋と喫茶店には不自由します。こういう店で次々と面白い本を立ち読みし、コーヒーを飲む。そんな時間は、東京に戻ってきたときに存分に補充したい。そんなことができる店でした。

神楽坂を歩く人たちは、私たち夫婦も含めほとんどが地方出身でしょう。何を求めて繰り出してくるのか?食べるのか、歩くのか、語るのか。

そんなことを夫婦で論評しながら、きっとまた地方から戻ったら訪れることでしょう。

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ゆとりある記 無駄なこと 2017/03/27 11:00 am

果物で笛を作る、というワークショップに参加しました。リンゴ、イチゴに穴をあけて吹いてみる。ハッサクやキウイフルーツはどうか?

ふ〜〜っ、ふ〜っ、どう吹いても鳴りません。そのうち貧血を起こしそうになり、悔しいので食べちゃえということになる。

いい大人が集まって、そんなことやって何の役に立つの?と声が聞こえそうですが、その無駄な大笑いの時間が楽しかったのです。

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紀の川市で開催中の「ぷる博」でのひとコマです。大人と子どもが集まって、大真面目に笛作り。

先生は自称“笛タロー”さん。まずはお手並み拝見で、ニンジンを鳴らしてみます。

「ボーッ♪」と音が鳴り、拍手。




続いてブロッコリー。

これは音程も変わり、笛らしい音。精巧にできています。笛タローさんは、この日のためにお風呂に持ち込んで練習して来たそうです。

指でも手でも、歯でも音は鳴らせます。と、笛の基本のお話も。


小さな空き瓶を吹いてみましょう。

おお!口の向きで「ヒュルー♪」と鳴ります。

急にうれしくなってきます。このウイスキーのミニボトルを何本も用意するために、笛タロ―さんはそうとう酔っぱらったはずです。




吹き方の口を覚えたら、リンゴに穴をあけて吹いてみる。

穴開けすぎ〜〜!









「ふー、ふー、ふー」これは息の音。

「ふー、ふー、ふー」な、ならない。ああ、苦しい。








ストローの力を借りて、イチゴ笛。

ストローだけだと「プイ〜〜♪」と鳴ったのに。な、ならない。









キイフルーツにもストローを。

な、ならない。







子どもたちは、もはや食べ始めました。

笛タローさん「なかなか難しいんですよね〜」なんて微笑み、余裕です。





ハッサクはどうするのか?と思ったら、ストローと紙コップの力を借りて、先ず鳴るものを作る。

その音を、ハッサクの蓋で調節する、という工夫。なかなか不思議な音が出ます。

最後は、笛タローさんのサックスにあわせて、自分が鳴らせる何かを持って、「幸せなら笛ならそう♪」と演奏?しました。

大真面目の笛タローさん。その研究熱心と、様々なフルーツや鳴り物を運び込んでの場づくり、笑わせ上手な話術、鳴る鳴らないは別として、プロですね〜。

汗だくの活躍に、心打たれました。

まったく役に立たないようで、フルーツ笛は面白い。みんなでこんなにも真剣にくだらないことをやっていることに、気持ち晴れやかに大笑いしてしまいました。

こういう無駄時間が、いまの世の中一番重要なのですね。笛タローさん、ありがとう。

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ゆとりある記 ハッサクの力 2017/03/13 10:50 am

ハッサクのほろ苦さが、花粉症の症状を緩和させる等で再注目なのだそうです。

そのハッサクでポン酢を作りました、鰹節をたっぷり使って意外に簡単。1年持つそうです。

マーマレードは樹上で完熟したものを使ったために甘味が濃い、新鮮、これもおいしくできました。

剥くのが面倒などと言わずに、その果物の魅力を引き出すことが大事なのですね。日本一の産地、紀の川市での体験です。
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紀の川市にハッサクが導入されたのは昭和40年ごろだそうです。水田転作の作物として作られ、今や大産地となりました。
(この辺の知識は、あとでご紹介のマーマレード作りの際にいただいたプリントからの抜粋です)

だから、今開催中の「紀の川フルーツ体験!ぷるぷる博覧会『ぷる博』」でも、いろいろな工夫でハッサクは使われています。

ぷる博についてはこちらから↓
http://fruits.oyoyaku.com/app/page/info/20170110puruhaku_panf



なんといっても色にパンチがある。花を活けこむよりも、目に飛び込んでくる。

ハッサクを糸で繋ぎ、山を作り、そこで記念写真を撮るなんてことも、色がきれいだからできる。

お立ち台に立つと、ハッサクの強い香りで清々しくなったのでした。



おなじみのフルーツカレーでも、トッピングに。色がきれいなうえ、その甘酸っぱさがカレーに合います。









そこで今回は「ぷる博」の65ある催しの24番、「日本一の生産量を誇る紀の川市のハッサクでポン酢を作ろう!」に参加しました。

まずはハッサクを4等分。皮を外し、ザクザクと切ります。これをミキサーにかける。





ザルでこします。まあ、おいしそうなジュースがたっぷりとれました。










お醤油に山ほどの鰹節を入れ、だしを取りしぼ仕上げます。











ここにジュースやお酢やみりんを投入。











沸いてきたら丁寧にアクを取って出来上がり。











ボトルに詰めて、ラベルを貼ったら出来上がり。意外に男の人に受ける作業。

匂いだけで、もはやこのポン酢で鍋を食べながら、一杯やりたくなりますね。





引き上げた鰹節は無駄にしません。なんと、レンジでチンして振りかけに。

これがまたお酒のつまみにもってこい。ゴクリ。







体験できるのは紀の川市井田の「こかわや」さんというお弁当屋さん。加工品もお造りです。

ここの中石好美さんが、ゆっくりやさしく指導してくださって、レシピもいただけます。

これが分かれば我が家でも作れますね。

ハッサクのジュースにさらにお酢が入るので、1年位は常温で大丈夫とか。味がだんだん落ち着くのだそうです。



続いてのハッサク体験は催し29番の「いぶし銀の男達と語ろう。完熟ハッサクとマーマレードで」という催し。

紀の川市平野の「井岡農場」へ行きました。農場というのは目印がありません。迷う迷う・・・・といってもじきに分かったのですが。

京奈和自動車道がどんどん伸びて、紀の川へ周辺からササッと遊びに来れる環境になりつつあります。その足元にハッサク畑がありました。


この畑は樹齢50年のハッサクだそうです。そろそろ寿命だとかで、横に若木が植わっています。

樹も人も代替わりなのでしょう。








ここの若きハッサク王子?井岡 勝さんは25歳。大学で電気電子工学を学んだ後、ハッサク農家になることを決意。意気揚々と農業に取り組んでいます。

ハッサク以外にも、柿、玉ネギ、米、いろいろやっています。
「畑で食べるとうまいですよ。よく食べますよ」と自身、ハッサクをもぐもぐ。水替わりなんですね。


井岡さんが剪定ばさみでサッと切れ目をつけて、クッとひねるとハッサクが4つに割れます。こうして食べるのが一番食べやすいとか。

樹からの採りたてをガブリ。みずみずしい、甘い。これが樹上完熟ハッサクの魅力です。





普通、ハッサクは12月頃に収穫し、酸味が抜けるのを待って出荷します。樹につけていて霜に合うと表面が汚くなり、嫌われます。

また、樹になったまま熟すとポロリと落ちるので、青いぽっちがなくなる。そうすると消費者が嫌う。





いろいろな理由で、我々はハッサクの本当においしい状態を知らなかったともいえるでしょう。この樹からポロリととれるほどに熟したハッサクの美味しかったこと!!!!

さわったら採れるくらいのハッサクです。農園に行って自分で採って初めて食べられる味。皆が、美味しさで笑顔になりました。


その樹上完熟を使ってマーマレードなのですから、美味しいに決まっています。

いま採って来たばかり。数カ月前に採ったものではないので、はじけるほどのみずみずしさです。

これをひたすら剥く。





みずみずしい皮をサクサク刻む。心地いい切れ味です。普通、苦みをとるために湯こぼしなど何度かしますが、新鮮だからでしょうか?3回ほど水を替えて、モミ洗いで十分。

それにこの苦みこそが、身体にいいという見解もあります。




身をジュースにして、皮とあわせて、サッと煮ながらお砂糖を加えて、短時間で完成です。まるでフルーツサラダのような感じで、クラッカーにたっぷり盛り上げてパクリ。

チョコレートにものせてパクリ。ヨーグルトにもいれてパクリ。





ハッサクの味をストレートに引き出す小細工なしのマーマレードは、なるほどワイルドで練れた男たちの味です。

いぶし銀?のおじ様たちが、笑顔で世話をしてくださって、いい雰囲気でした。

ハッサクは、飾りになり、栄養価に富み、薬効?もあり、様々な使い道がある。使わない、食べないなんてもったいない、とつくづく思います。

私たちがハッサクの価値を知って、それを引き出す技術があれば、ハッサク世直しができる、そのくらい私、惚れました。

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ゆとりある記 「国栖奏」 2017/02/13 12:10 pm

奈良県吉野町南国栖に伝わる「国栖奏(くずそう)」という祭事に参加してきました。

吉野川岸壁に建つ小さな拝殿、わずかな敷地に人が集まり外側からは神事も舞も見えません。

でも、1600年前に発する歌舞だと知ると、雪の中に響く鈴の音が何とも荘厳に思えます。

にわかづくりの観光イベントなどとは無縁に、淡々とこの祭事を伝承している地域、人々に、神々しさを感じました。
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吉野町のホームページには「「国栖奏は、毎年旧正月十四日に、吉野町南国栖の天武天皇を祭る浄見原神社で古式ゆかしく行われます。早朝から精進潔斎をした筋目といわれる家筋の男性、舞翁二人、笛翁四人、鼓翁一人、歌翁五人が神官に導 かれて舞殿に登場し〜略〜」とあります。今年は、2月10日13時から行われたのでした。


雪模様、知人の運転に身を任せ、たどり着いた南国栖・浄見原神社。本当に小さな建物が崖の途中にかろうじてちょこんと建っています。

少し遅れ気味だったので、人の群れに囲まれて、拝殿の様子は見えません。傘やカッパが視界を遮ります。

それでも聞こえる、「国栖の翁〜〜〜♪」という謡や、時々見え隠れする、クリーム色の装束、男性のゆったりとした手の動き、そして鈴の音。

だんだん、心が静まってきます。


ここにいる人たちは、地元の方々?民俗学などを学ぶ人?それとも歴史散策の方々?

いろいろな人たちが、足場の悪い中をびっしょり濡れながら鈴の音を聞いています。

「永遠」という掛け声のようなものが聞こえました。「永遠」と聞こえたのですが、次には「えんえい」と聞こえます。

どうやら「えんえい」が正しい。どんな意味なのでしょう?「三月、えんえい」「四月、えんえい」こうして一年を巡った後は、個人名が読み上げられて同じく「○○○○、えんえい」と繰り返されていきます。

「遠栄」永遠に栄えるという意味なのだろうか???と思っていると、雪の空から光が差しました。

“神っている、そんな場に私、いま立っている!”ここにきて自分が浄化されたようです。


祭事は1時間ほどで終わり、装束の男性は、お供え物や楽器を恭しく掲げ、足元の悪い階段をそろりそろりと降りていきます。

観光イベントではありませんから、メガホン持った人が解説するわけではないし、お客様席があるわけでもない、誘導もない。

見せていただけるだけでありがたいのですから、わかってもわからなくとも、良しとする。この空間に居られたことがうれしいと思えてきます。


人が崖の下に降りて行った後の拝殿、舞殿といった方がいのでしょうか、円座が並びます。

ここで毎年、ずっと同じことが続いているのですね。見物の人が居ようと居まいと、寒かろうと、雨だろうと。

同じことが粛々と。



町が立てた看板にはこんな説明が。
「〜略〜『古事記』『日本書紀』の応神天皇(今から1600年前)の条に、天皇が吉野の宮(宮滝)に来られた時、国栖の人々が来て一夜酒をつくり、歌舞を見せたのが、今に伝わる国栖奏の始まりされています。〜略〜さらに今から1300年ほど昔〜略〜大海人皇子(天武天皇)が挙兵したとき、国栖の人は皇子に味方し略慰めのために一夜酒や腹赤魚(うぐい)を供して歌舞を奏しました。〜略〜」

そしてもう一つの看板には「謡曲 国栖」の説明が。


お供え物には、根芹、ウグイ、栗、一夜酒、赤ガエル(これは陶器製)などが並びます。










これも遥か昔から、同じものをお供えしてきたのでしょう。かつては本当のカエルをお供えしたのでしょうか?









参加者には、地元の方々が用意したお餅が振る舞われました。ありがたい丸餅です。










テントを張って、寒さの中をぜんざいを用意されていたご婦人たち。「ぜんざいが終わってしまって、すみません」と、お餅だけ振る舞ってくださいます。

「こうして漬物を挟んで食べても美味しいよ」地元のお米で搗いたお餅は噛むほどに美味しく、その心づかいに温まりました。



誰かが作った雪だるま、「国栖奏いかがでした?」と見送ってくれます。

若い女の子二人の後ろ姿がありました。地元の子でしょうか?平日だし、大学生でしょうか?

雪道を何か楽しそうに話しながら歩いていきます。

彼女たちの中に「国栖奏」はどのように残ったのでしょう?そしてこの国栖という土地が、どんな存在となったのでしょう?

神々しい時間を共にして、それは忘れられない思い出になったはずです。

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ゆとりある記 「三奇楼」の時間 2017/01/09 1:54 pm

古い建物を改修し、地域おこし拠点やゲストハウスにする動きが盛んです。

奈良県吉野町の三奇楼もそのひとつ。料亭旅館だった建物が感じのいい宿泊施設になっています。

旅館ではないので基本、自分で自分の世話をする。地元の店で買い物し食事を作ったり、布団を敷いたり、片づけたり。

暮らすように泊まる2泊3日は、半住民になったようないい時間でした。
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「三奇楼(さんきろう)」があるのは上市というまち。

この上市が妙に古くて絵になるところだということは、前のブログで書きました。


これです↓
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=394



京都から近鉄特急で橿原神宮前まで行き、吉野方面に乗り換えて「大和上市」という駅で下車。

駅から古い街並みをぶらぶら15分も歩けば、三奇楼です。

真っ白い蔵と、アーチ形の門が目印。



昔の絵葉書を見ると、明治のころのこの建物は4階建てだったそうです。

吉野川に面していて、伊勢街道を行く旅人の宿、筏師たちの宿として栄えたとか。

鵜飼見物や宴会や、いろいろに使われていたのでしょう。林業が栄えていたので、まち自体がにぎわっていたのでした。

その後、個人宅として使われていましたが、たまたま雨漏り修理に入った地元の工務店がこの建物に惚れ、買い取ったのだそうです。

そして工務店オーナーが関わる「上市まちづくりの会リターンズ」の企画・運営によりさまざまな改修が進みました。


重い門を押すと、そこには昔の空気が流れています。

梅の木につぼみが膨らみ、玄関にはお正月飾り。ガラガラと引き戸を開けて声をかけると、「は〜い」とここの管理人娘“わたらいちゃん”(と私は呼んでいます)の声がしました。

彼女はもとは吉野町の地域おこし協力隊、今はここに住み込みで“女将”?をしながら、かわいいイラストや文章を書く仕事もしています。


玄関にはあったかな履き心地の良いスリッパ。

「お邪魔します」というより「ただいま〜」の感じ。








共用の台所にはおくどさんが。

でもこのかまどは使いません。快適なキッチンがきちんとあります。

冷蔵庫には調味料類がいっぱい。これは使っていいし、中央のテーブルにあるコーヒーやお茶、ミカンまでご自由に、というシステムです。


古いものを大事にしながらも、快適に泊まれるように工夫してある。

このスイッチもいいでしょう〜?

昔の電気が今まで保存されていて、通電したのではないかと思ってしまいます。



トイレの流し。

この細かいタイルが並ぶ曲線のライン、これもまたいいでしょう〜?

この洗面台ごと、もらいたいくらいの美しさです。





今回泊まった2階のお部屋、8畳半。床の間があって、掛け軸があって、こんな書も飾られ、向こうの部屋には懐かしい衣文かけが。

昔の家なので、そりゃあ寒いのですが、ファンヒーターでじきに温かくなりました。



部屋の横は広い廊下、その向こうにはウッドデッキ。夏なら即ここに出てビールですね。

かつてこの建物にあったデッキを、改修の際に復活したそうです。工務店さんの指導のもと、学生さんたちが手伝って。

わあ〜、その時手伝いたかったな〜。


台所の食器棚です。わかります?模様ガラスが。

このガラスのはまった調度品を使える嬉しさ。

ここから湯呑を出して、番茶を淹れる嬉しさ。




ダイニングです。ここでご飯を食べるもよし、パソコン仕事をするもよし。

大きな木のテーブルと、木の床の上のラグ。明るすぎない照明。

今回は、私の仕事の打ち合わせにも使わせていただきました。



お風呂です。こういうところは新しい、すこぶるよろしい。

浴室の壁は吉野ヒノキ、脱衣場は吉野杉。ほんわりと木の香が湯気と混じって森林浴気分です。

今回同行の夫は、自分でお湯をはり、入り、ご機嫌に温まって「木のお風呂っていいな〜」。


「あら、よくお風呂に入れたわね?」と私。
「だって、あそこに書いてあるもの」と夫。

そうなんです、あちこちに“わたらいちゃん”のメモがあり、宿泊者は迷わず、行動できるようになっています。



ダイニングのかわいい本棚。考現学の本やら、図鑑やら。

夫は、つげ義春の本を見つけて、「懐かしいな〜、久しぶりだ〜」

1階の、フカフカソファに沈み込んで読み始めました。




朝です。さすがに冷えます。

ウッドデッキに霜が降りています。川の水が気温より温かいのでしょう、もうもうと湯気が上がっています。その湯気が霧のようになびいています。

「霜、撮ろう!」と叫んで、寒いデッキに出ました。木のベンチに霜のクッション?

レトロなガラスの灰皿から、虹のような光が。きれいなきれいな三奇楼の朝でした。



お日様は廊下を温めてくれています。

ここでずっとトロリとしていましょうか。なんて思っていると「朝ごはんできたよ」と夫の声。

とはいえ、近くの店で昨日買ってきた果物とサンドイッチなのですが。

熱々のコーヒーがおいしいこと。


久しぶりの広い畳、そこにさす日差し。

こんな光景、昔見たっけ、、。

あれ、フォンヒーターが?
「“わたらいちゃ〜〜ん”灯油終わった〜〜〜」

「は〜〜〜〜い」


誰かにペコペコしてもらいたい人、シャキシャキとサービスしてほしい人、ピカピカの現代風がいい人、はここは向きません。

使い込んだものや、木の肌触りや、川の流れや、ガタピシの音などが好きな人にはたまりません。

多少不便でも、うろうろしても、それを楽しめる人には聖地です。

路地を歩き、出会った人とお辞儀をしあい、人のうちの洗濯物や花を眺め、そんなことをしながらここをねじろにする滞在。

繁忙期を避けてのお泊りをお勧めします。



三奇楼の時間をゆる〜く、ほっこりさせてくれる管理人娘さん“わたらいちゃん”。

この人の人柄で、三奇楼も上市のまちも、とっても得していますね。

三奇楼です。↓
http://sankirou.com/

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ゆとりある記 上市パチリ 2016/12/18 10:16 pm

奈良県吉野町上市は、思わず写真を撮りたくなるまちです。

「特化した産業が衰退したまちは、フォトジェニックだ」とは、写真を撮る家人の言葉。

なるほどかつて吉野材の集散地だった上市は、静かに独特の雰囲気が漂っています。

昔の街道、繁栄を伝える古い建物や石垣がひっそりとどっしりと。

ほんの短い滞在で、どれだけシャッターを押したか。古さは新しい魅力になりそうです。
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林業は今も行われています。

吉野川の向こうには製材所が。










国道から一本中に入ると、この静けさ。

昔は、たくさんの人であふれていたとのこと。








川に並行してある道を繋ぐ細い路地に、表情がある。

あ、干し柿。









洗濯物が、なんだかいいなあ〜。












これが伊勢街道。












私の大好きな花、皇帝ダリア。

石垣が立派です。










こっちは白菜石垣。












花壇石垣も。












教科書販売所???












この階段入口はとうせんぼ。

どこに続いているんだろう?










植木がもこもこしてて、かわいい〜。











ちいさなまちに、造り酒屋さんが2軒もある。











路地の小さな祠に、ちゃんと花が活けてある。

ちゃんと暮らしている人が居る証拠。








路地で自転車のおばちゃんに会いました。

「ちょっとサイクリングして、豆とってきたの」








やっていないお店。

でも招き猫は、世間を招いている。









ここはやっているお店、駅前の食堂。

映画のワンシーンのようです。









昔からの食堂の包装紙。

今回はカレーを食べたけれど、次回はここ巻き寿司にしよう。








ずっととどまって、朝、昼、晩。

春夏秋冬の写真を撮りたくなった上市でした。

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ゆとりある記 フルーツピクニックランチ 2016/11/19 7:41 am

和歌山県紀の川市の「フルーツのまちおこし」が、盛り上がっています。

今はちょうどキウイフルーツの収穫期。そのキウイについて学んだ後、昨年開催のフルーツ料理コンテストで1位だった「塩キウイチキン」はじめ、市内の有名フルーツ料理をつまみ食いする趣向。

あいにくの雨天ではありましたが、それを吹き飛ばす食欲?フルーツパワーに、元気をいただきました。
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催しのチラシには「フルーツグルメマップのお店から料理を集めたフルーツピクニックランチ♪inキウイ畑」とあります。

つまりは、キウイ畑を会場においしいものを食べようというわけだったのですが、雨模様のためにランチは室内で。

それでも充分ピクニック気分になれました。




集合場所近くには、かわいいスタッフがお出迎え。もうここで、気持ちが急に緩みます。

ただ畑を歩くわけではありません、いろいろ解説があります。








これは桃畑。白い花のように見えるのは、桃の実にかぶせられていた袋。もうずいぶん前に収穫は終わっていますが、袋は残す。

冬に枝を剪定した時に、この袋がついていると燃えやすいのだそうです。地元に住んでいても「そんなこと、知らなかった〜!」の声が上がります。



紀の川市は果物の産地。散策していると、向こうはキウイ、こちらはデコポンなんて風景が広がります。

色づき始めた柑橘の美しいこと。








普段は入れない畑の中へ、なんだか畑じゅうが果物教室みたい。











イチジク畑、あ、まだなってる。














柿畑。ここはもう実はおしまい。













玉ねぎの苗だそうです。教えてもらわなければわからないですね。

この辺は「コメタマ」と言って、米と玉ねぎと同じ畑で二毛作するんだそうです。







さあ、本日のメイン会場のキウイ畑です。ここで、キウイフルーツとは何か?を学びます。

かつてミカンを作っていた農家さんが、ミカンの次の作物としてキウイを作るようになったとか。

和歌山県は全国でも有数のキウイフルーツの産地、なかでも紀の川市は一番の産地なのだそうです。




そして参加者20人総出で、収穫お手伝い。キウイはハサミを使わず、簡単に採れます。

何かを収穫する、というのはこんなに楽しいことか!とびっくり。







ずっしりと重いキウイ。新鮮なものは、周りの毛もしっかり生えています。

スーパーに並ぶのとは違う存在感です。










農園の人気者ヤギさんも、キウイの葉っぱが大好。

今回は収穫でしたが、今度はぜひ、花の時期の摘花とか、できることを手伝いたいなあ〜。











ただ食べるより、少しでも育てる手伝いをすると、キウイをもっと愛せるはずです。

便秘にいい、ビタミンCがすごい、カリウムが多いので体内の塩分を出してくれる。などなど、汗をかきながらいっぱい学びました。

みんなすっかりキウイ仲間です。




さて、近くのセンターに移ると、紀の川市のゆるキャラ「ぷるぷる娘」の一人、「キウプル」がお出迎え。

大人でもはぐはぐしますね〜。








採りたてのキウイの試食がありました。かたい、酸っぱい、渋い。わあ〜やっぱり追熟が必要。











そして、10日後のものと、樹上完熟とを試食。こんなこと自分ではできませんね。完熟のおいしさにみなとろけました。











キウイジャムの作り方講座があったり。そしていよいよランチです。

フルーツ・ツーリズム研究会「料理チーム」が昨年作った市内でフルーツ料理を出すお店ののった「フルーツ・グルメマップ」そこからの6店舗から、この日はお料理が届きました。


そのお店ごとの説明が丁寧にあります。今日は行けなくとも、いつか必ず全部回ろう、と決意です。



昨年の「フルーツ料理コンテスト」で優勝の「塩キウイチキン」も作り方の講座があり、さらに食べます。柔らかくてビックリ!キウイの技ですね。一晩おくと、こうなるそうです。








今や、紀の川市の名物となった「フルーツ寿司」もちゃんと一人前。













シフォンケーキには、一人ずつ違う絵のかわいい旗が。












和菓子にも、キウイが使われています。











美味しい!を繰り返しているうちに、フルーツカッティングの先生が、その簡単なコツをまた教えてくれます。

これは先生が、ササッと作ったフルーツカッティングケーキ?










ちょうど参加者の中にお誕生日の方があり、プレゼントとなりました。

ひとつの果物をしっかり学び、収穫のお手伝いもし、
さらに美味しいもののつまみ食い。

スタッフの方々は大変だったことでしょう。でも参加した側は、大満足。3,000円は安い!

果物産地の、料理に詳しい、美味しい物好きの方々だから企画できる催し、次なる企画を待ってま〜す。ごちそうさまでした。

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ゆとりある記 安曇野スタイル 2016/11/06 7:25 pm

長野県安曇野で開催された、「安曇野スタイル2016」という催しに行ってきました。

クラフト作家のアトリエ、カフェ、ペンション、美術館などが、様々な体験や、作品展示の場になっています。

95会場、113組が参加、住民主体の手づくり運営で開催、12回目だそうです。

秋の自然に抱かれて、クッキーやハーブを買ったり、陶芸作家さんと話したり。すべてがおしゃれな時間でした。
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今回は安曇野に詳しい仕事仲間に声をかけれいただき、実に楽チンについていくだけ。それだけにリラックスできて、安曇野は好印象だったのでしょう。



安曇野エリアは広いのですが、到着した時は既に太陽は傾き始めていました。「陽があるうちになんとか」と、彼女がレンタカーを飛ばした先は「北アルプス展望美術館」。ここでは期間中、地元クラフト作家の作品展です。

私はクラフトより、こんな秋色が気になってパチリ。



パンフレットには、この催しへ参加しているところがエリアごとに紹介されています。早回りして、数多く観る手もありますが、ぜんぜん急ぐ気になりません。








安曇野時間というのがあるのでしょうか?素晴らしい風景の中で、ゆったりしている人たちをみると、もう、ここだけでいいや、なんて気にもなりました。








石窯のあるパン屋さん。天然酵母で作っているそうで、この日はリンゴ酵母を使用。昨年まではこの催しに参加していたのですが、今年は不参加。

催しにへの参加費がもったいないなどという理由でなく、もっとパン作りに集中したいとのこと。それだけこの催しは、集客があり、人が巡るのでしょう。


フランス料理の小さな宿に泊まった翌日は、「ろっぢ安曇野遊人」へ。本格的なカナディアンログハウス、泊まれます。

ここのお庭と室内に、陶芸、木のおもちゃ、アレルギー対応菓子のお店などが出展。大きなテーブルでは自由にお絵描きも。




ロッジに関係ない、普段は来ないような人も、ロッジまわりをぶらぶら。館内は展示ギャラリーです。泊まり客でなくとも、ロッジのオーナーさんとついついおしゃべりが弾みます。







テントが張ってあって、中で木のおもちゃが作れるワークショップも。中でおままごと気分になるだけでも、いいなあ〜。









「遊人」裏手の、漢方薬・ハーブのお店で、喉に良いハーブを購入。小袋で可愛い。










買い物などすると、引換券がいただけてご接待が受けられます。











私は「薔薇マドレーヌ」をいただきました。薔薇ジャムが生地に練り込んであります。









ランチは「あづみの コミューンチロル」で「魔女カレー」。このお店の前には銘水が湧いています。だからカレーも水も、ぐんぐんお代わりしたい美味しさ。

ここの代表の女性が、2004年にそもそもこの「安曇野スタイル」という催しを始めたとのこと。

今は中心メンバーからは外れているそうですが、こういうやり方を発案したことに頭が下がります。

実行委員会方式で、行政の手を借りずに、住民主体で、、、はあっぱれと思いました。




いろいろ観たり、買ったり、食べたり、しゃべったりの安曇野でしたが、ふと見るといつも周りに山がある。山に抱かれている思いです。








穂高駅前の「ひつじ屋」さんにレンタカーを返して、の一服。ここは喫茶でもあり、創作帽子の展示もありました。チャイが身体を温めてくれます。








ひとつひとつは小さいけれど、どれもが素敵だったり提案がある。それを繋げて一体感を持たせるというのが「安曇野スタイル」なのでしょう。

今年オープンした立ち寄り湯「しゃくなげの湯」にもこんなスタイルが。

毎日面白いアイディアで、来場者にポイントが貯まる工夫です。「ニット帽で来場の方へ2ポイント」「新婚夫婦2ポイント」などなど、笑えました。

リンゴの展示?は「国営アルプスあづみの公園」で見つけたものです。

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ゆとりある記 山田町で食べたもの 2016/10/29 8:52 pm

岩手県山田町に通っています。白石集落の活性化のお手伝いですが、行くたびにおいしいものに出会います。

カキのソテーリンゴソースかけ、プリプリのホタテ貝、味のしみた煮しめ、あっさり味のラーメン、クルミと黒砂糖がたっぷり入った素朴なお団子。

どれも山田はすごいよ〜と叫びたいおいしさなのですが、飛び切りは地域おこしのお仲間と輪になって食べた手作りのお弁当でしょう。

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素晴らしいカキが採れる山田です。産地に来たら生をと思いますが、地元の方は生より焼いたり揚げたりを好むそうです。

あああ、海の味。一つで満足です。






ソテーが出ました。この店のオリジナル、甘く味付けしたリンゴを裏ごしして、ソースとして掛けてあります。

バターの塩味と甘いリンゴ、濃厚なカキの味が絶妙。





食べるまでは至らなかったですが、ここの海産物店ではイカを持ち込むと、ノシてくれるみたいです。

生ではなく、よく干したイカを持ち込むようですが、ノックアウトするのではなく、柔らかく薄いノシイカにしてくれるようです。通っているうちにいつか、試したい・・。




山田の人、というよりこのあたりの人は“だんご”という呼び名で、いろいろなおやつを食べます。

野菜の直売所に行けば、その手作り“だんご”のずらりと並ぶコーナーがありました。

お餅、小麦の餡入りだんごや、米粉の大福のようなもの、小麦の皮で餃子のような形を作り中にクルミや黒砂糖・ゴマの入ったもの、青い豆をつぶして米粉と混ぜて固めたもの、などなど。

ケーキ屋さんやお菓子屋さんがある暮らしに慣れていると、??なのですが、こういう土地では自ら作る。しかも永年食べていて口に合ったものを、ということでしょう。

とにかく、みんな、“だんご”を、作るのも食べるのも好きなんです。



会合にも小麦の“だんご”と、米粉の“だんご”が持ち込まれます。中に手作りの小豆餡がたっぷり入って、ゆで上げてある。手間がかかっています。

都市部の女性がクッキーやシフォンケーキを焼く感じで、ささっと作ってしまうのでしょう。




醤油味の“だんご”もあります。











「ひゅうず」という名の“だんご”。まるで餃子ですよね。上にゴマがかかっているのもある。










食べるのが難しい、普通にかぶりつくと中のとろけた黒砂糖がたれてしまう。

でも、でも、もっちもちの小麦と、ゴマと黒砂糖の味、そしてクルミの味、食感がたまりません。






そしてラーメン。漁師さんたちが朝ごはん代わりに食べるラーメンだそうです。

シンプル!お店のメニューはこれだけ。








鰹節味のラーメンです。お味噌汁とごはん、お茶漬け、などと通ずる超さっぱり味。

起き抜けにも食べられる、毎日でも食べられるさらっとした味。このラーメンのために山田まで来たいくらい。うなりました!






集落の方々との懇親会の時です。松茸ご飯とホタテのお刺身が出ました。

もちろんいつもこんなごちそうではないのですが、私を歓迎してくださったのでしょう。

口のなかで、香り高い松茸と、甘いホタテの味が混じって山田の海と山が合体したおいしさ。そこの海で採れた貝、そこの山で採れた松茸です。

東京の高級料亭でも、この味は出ないでしょう。鮮度が違うし量が違う。やはりおいしいものは、その土地まで口を運ぶしかありません。



昼間の体験催しの際のごちそう煮しめも絶品でした。前日夜中に、白石のお母さんたちが煮て、一晩味をしませたものです。

手間と時間がかかっている分、おいしい。このおいしさには、お母さんたちの労力と睡眠時間がつぎ込まれているのです。頭が下がるおいしさです。

まちのファストフードとは対極にあるものでした。




なんだか山田町に食べに通っているようですが、山田の幸を食べることでこの地域と身体で繋がったような実感です。

先日、集落の方々とピクニックをしました。と言っても、地元を歩いてお弁当を食べたのですが。

これがまた、おいしかった。

甘い味のお赤飯、ヤーコンのきんぴら、松茸ご飯、だし巻き卵、などなど。一番のびっくりは、松茸の漬物でした。旨さの塊が塩漬けになている。

おいしいおいしい、と食べていると。地元の人たちも、おいしいおいしい、と。

「久しぶりにこんなにゆっくり、みんなとお弁当して。よかった。おいしかった」ということでした。

みんな毎日忙しすぎるんですね。そんな笑顔が輪になって食べた皆さん手作りのお弁当。これが秀逸だったことは確かです。


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連絡先

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ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

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TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。