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お仕事 味噌家族 2019/02/03 8:43 am

「仕込みが見れますよ」と女将さんに誘われ、味噌工場を訪ねました。湯気の上がる大豆を、ミンチにしているところ。時間をかけ天然醸造にこだわっているそうです。

応接では社長手作りの味噌汁が出ました。息子さんは自身の出たのど自慢の話、お嫁さはニコニコ笑ってます。赤ちゃんは茹で大豆でおやつ。

ここお味噌はあったかな家族の味なのでしょう。福島県古殿町で。
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うかがったのは「マルマン醸造」という味噌屋さん。こじんまりした工場の奥から湯気があがり、強い大豆の匂いがしています。

ちょこちょこと駆け寄ってきたチビチャンは、ここのお孫さん。いきなり湯気のあがる大豆をつまんでいます。

「ほっといたらどんぶり一杯食べますよ」と社長さん。自分の孫にも安心して与える国産大豆を使っての味噌作り、これだけでここのお味噌に安心感が持てます。



ここのお味噌は、10カ月寝かす天然醸造が自慢。いわゆる「速醸」、人工的に発酵を速めて急いで味噌にする、大手大規模工場のようなやり方はしていません。

大豆、麹、塩をよく混ぜたら、仕込んで寝かせて発酵を待つ。数カ月経ったら、頃合いを見計らって天地返しをする。

つまり、味噌の上下をひっくり返し、混ぜるのです。これによって味は平均的になり、かつさらに良い発酵が進む。



お味噌は完成品以外に、仕込みたても商品として買えます。自宅で10カ月待つ楽しみもあるわけですね。

東日本大震災の時、裏山が崩れましたが工場と味噌を仕込んだタンクは無事だった。上質の水の出る井戸も涸れなかった。

このため、被災したお客さん達に、味噌と一緒に水もずいぶん運んだそうです。



そんなお話をうかがっていたら、息子さんがやってきました。この町ではつい少し前にNHKののど自慢大会があったばかり、何処に行ってもその話が出ます。

ここの息子さんも出場、「歌は下手だからウケ狙いですよ〜」なんておどけた振り付けのご自身の出演ビデオを見せながら解説です。

女将さん、社長さん、そしてお嫁さんも、そのビデオを見ながら大笑い。ここの家族は、もう何度もこのビデオを見て笑っているのでしょう。


ソファに座るとお茶菓子がいろいろ出てきました。干し柿、干し芋、地元の銘菓、大根の醤油漬け、沢庵、味噌に使う麹で作った手作り甘酒・・・・。

「あれもこれもいただきもの!」と、女将さんは笑います。





味噌汁も出てきました。社長自らが毎朝作る具沢山の味噌汁です。「味噌汁は社長が係なの」これまた女将さんは笑います。

いろいろな野菜や油あげの味が味噌をまとって、美味しい味噌汁です。

「この今の味噌の味に落ち着くまで、近所のお年寄りやいろいろな人に聞いて、どんな味がいいのか教わって来たんです」と社長さん。

その結果、この地の風土にあった、皆が求める今の味に落ち着いたとか。



一段と目を引いたのは、これは女将さんがササっと作られた「味噌卵」。甘辛い卵焼き味のスクランブルエッグのようなもの。

お砂糖と味噌で味付けしているところが、ここならではです。これはお弁当や朝ごはんにぴったりの味。味噌のこんな使い方もあるんですね。

小さなまちの小さな味噌屋。小さいけれどこだわって、10カ月待つ作り方。

早く早くとせかさない、もっともっとと造らない。家族の手の届く範囲での、製造と商いと。

なんだかいい雰囲気でお茶をいただいて、いつまでもここに居たくなります。熟成を待つお味噌も、きっとこのご家族の笑い声を毎日聞きながら、居心地よく美味しさを育てていくのでしょう。

ふと見ると、お孫ちゃんはまた大豆を食べています。幸せいっぱいの赤ちゃんです、そして幸せいっぱいのお味噌だと思いました。

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お仕事 「むらフェス」開催 2019/01/27 3:19 pm

栃木県那須塩原町の金沢・宇都野地区で、1月26日住民文化祭「むらフェス」が行われました。

ここは栃木県が今年度から開始した、「ふるさと支援センター事業」のモデル地区に選定されています。

昨年の夏から毎月ワークショップを開催、住民組織「あつまっぺクラブ」が立ち上がり、このたびの開催となりました。

みんなの笑顔をみて、お手伝いして良かったと思いました。
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「むらフェス」の内容はこのチラシのようなものです。

ここに至るまで、5回のワークショップを重ね、こんなことを決めてきました。

<目標>
々睥霄圓楽しく元気に ⊆然と伝統文化を大切に 若者が定住できる地域にしよう!

<集まりの名称>「あつまっぺクラブ」

<やること>※すぐに
「文化祭(村フェス)」手作り品展示即売、写真展、カフェ、芋煮、汁物サミット、もちつき、そば打ち教室、伝統のお菓子作り、ぼうじぼ・俵作り教室

<ルール>
「地元にこだわって」「お金を算段して」「無理をせず役割分担して」「みんなで楽しく参加する」

<お試し>
「むらフェス」を1月26日(土)に、旧金小で開催。
内容:「おらが自慢の昨品展&フリーマーケット」「田舎カフェ」「もの作り体験」



やりたかったことのすべてはできませんが、とにかくお試しでやってみた「フェス」なのでした。

行政の絶大なる応援はいただきながらも、基本「住民主体でやる」をどこまで貫けるか?です。






若い世代も参加。ママさんたちはもっぱらバザーの品物集めに活躍。

朝、仕上げの紙花作りで会場を飾ります。







事業費はゼロ!

ならばみんなで労力を出そう、知恵を出そう、少し儲けて活動原資にしよう、と考えました。








廃校になった校舎での真冬の催し、朝は雪になりました。

暖房はありません。そこいらじゅうからストーブを集め、あちこちにとにかく置きました。







おもちゃやソックスが10円、盃と徳利セットが100円、ハンドバックが500円、なんて具合です。

短期間でよくぞこれだけの品物が集まりました。寄付品ですから売れれば活動費になるのです。






こちらは売らない作品展示のコーナー。

自分の作った物を「見てね」と飾るだけでも、なんだかワクワクします。







絵手紙や、80歳を過ぎてから陶芸を始めたお爺ちゃんの作品、切手のコレクション、小中学生の絵や書も。

文化祭ですから何でもこいです。







なぜか校庭に消防車。

救急用ではなく、子どもたちへの見学サービスです。









さあ、「むらフェス」スタート。

お客さん来るかしら・・・・。










と、思ったら、あっという間に人が集まり、バザーの品が減っていく。

私が買おうと思っていたあれもこれも、ああ、ない。







お金を払って木の椅子など作る人いるかしら?と思ったら、いるいる。大人も子どもも結構、夢中です。

教室に、木の香とトントントンというトンカチの音が溢れています。やっぱり木に親しむのはいいなあ。




お味噌のおにぎりもいい香り。そろそろ売り始めます。

大葉を一枚つけて。ホットプレートで焼いて。








お母さんたちの食堂の隣は、地元の高校生と子どもたちが開いたカフェ。

どれもが100円!少し安すぎたかも。







これは大豆の入ったケーキ。夏に高校と地元の方が一緒に蒔いて育てたものが使われています。

来年はもっと大豆をつくらなくちゃ。







いつもはワークショップをやっているスペースに、今日はお客様がいっぱい。

これをしたかったんですよね〜。








地元には写真や切り絵など、アートの達人が多いということも今回分かりました。

学校の長い廊下は、ギャラリーにぴったりです。







懐かしの写真には、見入る人が多かったです。おしゃべりがつきません。












あっという間に時が経ち、14時には終了。冷え込まないうちに、暗くなる前に片づけとなりました。

私は「お試しだから、目標は30点」と開会のあいさつで申し上げました。最初から100点ではつまらないからです。

ああすれば良かった、こうしたらもっと良かった、と気づくことが一番大事。

教室の電気の容量を超えて、一時電気が飛んでしまったり。
放送設備をうまく使えなかったり。
トイレのサンダルがひとつしかなかったり。
展示物を画鋲できつく押してしまったり。
トンカチの音が大きすぎたり。
作品展にゆっくり座っておしゃべりする椅子もほしかったり。
ケーキが売れすぎて足りなくなったり。
アンケートをつくればよかったり。
開始趣旨を貼りだせばよかったり。
ポップを統一すればよかんたり。
来てみてようやく「むらフェス」の意味が分かったり。

などなど、来月のワークショップには一杯気づきを集めましょうね。それが何よりの今回の「儲け」になるわけですから。

いろいろな年齢や立場の人が、いろいろなアイディアと労力を出し、一つの催しにしたこの「むらフェス」は、様々な素材を使った「のっぺ汁」のようです。

素材同士がお互いに美味しさを引き出して、一つの料理になりました。汁なら片栗粉でつけるトロミ、つなぎは、「むらフェス」では、地域を良くしたいというみんなの強い想いでしょう。



※これまでのブログです。ご覧ください。

「大豆を蒔く、元気を蒔く」
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=475&date=201807

「あつまっぺクラブ」
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=482&date=201809

「むらフェス」やろう。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=493

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お仕事 チェーンソーアート 2019/01/21 1:36 pm

チェーンソーなど怖くて私は扱えませんが、このアートには興味がありました。

先日、福島県古殿町に行ったとき、まさにそのすごい作品が並んでいました。林業の盛んなまち、毎年イベントもあれば、チェーンソーアートを趣味にする方々も集うそうです。

こういうことから木に興味を持ち、皆が林業の大切さを知り、日本の山を維持できることに繋がれば、と切に思いました。
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先回「凍み餅」のことを書いた同じ古殿町。シーズンになれば「凍み餅」が売られる道の駅「おふくろの駅」に、大きな猪がありました。










近づくほどにすごい迫力です。今まで見たことのあるチェーンソーアートとはレベルが違う!









役場の玄関には、犬が。













馬が。猿も鳥もという具合に干支の動物が並んでいました。うかがえば、毎年行われるイベントで来町される、世界的に有名なチェーンソーアート作家の作品とのことです。






古殿町は林業のまち。車で走ればあちこちに材木が積まれ、製材所音を響かせています。

だからチェーンソーは日常的な道具、材料も山ほどあるというわけです。






林業のお宅を訪ねました。ご自身がチェーンソーアートをされ、ここはチェーンソーアート愛好家のたまり場にもなっているそうです。









うかがって驚きました。ここはご自宅に隣接する「サロン」。

床も天井も壁も、木でいっぱい。ふんだんにいい木材が使われています。藤ツルでも巻いていたのでしょうか、この大木は伐られてようやくツルから解放されて、いま悠然と柱として立っているように思えました。




「山奥なので飲み屋もない、だからみんなが集まってワイワイやれるところをつくった」とは主の弁。

大きな一枚板のテーブルの奥には卓球台もあります。お風呂もあって、二階は何人もが泊まれます。





たくさん人が来るときは、このカウンターに料理を並べてバイキング方式。料理も好きな人が作る、持ち寄るという仕組み。

当初はチェーンソーアート愛好家のサロンだった場所ですが、奥さまいわく「だんだんいろいろな山での体験のできる場所にしたい」とのこと。



何も特別な体験をしなくとも、ここのおうちやサロンに使われている木について解説いただき、木の魅力に触れさせてもらい、使わせてもらうだけでも大満足だと思うのですが。

マキ割りや、自然薯堀りや、ネーチャーゲーム、漬物作り、プチ・チェーンソーアート体験などなど、企画していただけるなら、ぜひ!とワクワクしてしまいます。

水野武雄さん、水野瑞子さんご夫婦です。チェーンソーアートがきっかけでうかがったのですが、お話はどんどん広がって。

「山はいいよ、ストレスがない。冷え込む時の空気がしまった感じがいい。仕事はたくさんあるし、いつも人が足りない。若い人がいまこそどんどん林業に飛び込んできてほしい」と水野さん。

とはいえ、なかなか続かないのも現実。「身体はきついし、危険だし、覚えるのに時間がかかるからね。でも都会で精神的につらくなるよりずっといい、人間的な仕事。やればきちんとお金にもなる」

お話をうかがっていると、今からでも私ができないかなんて考えてしまいます。

今度はチェーンソーアートの現場を見せてもらいましょう。大木にもう一つの命が刻まれ、周囲に木の香りが満ちる創作の時間は、感動するはずです。

そして、木のもつ力、木とともに生きる人の力を再確認できるでしょう。

水野さんご夫妻の笑顔に触れると、木に囲まれる暮らしは人をこんなに健康にするのか、ということが分かります。



巨大なテーブルでいただいた、手づくり沢庵の美味しかったこと!

薪ストーブで温まりながら話し込むうちに、外は真っ暗。そこに奥様が飾ったイルミネーションが輝きます。

「母が見たがったから。それに山仕事を終えて真っ暗のなかを無事に帰ってきてほしいから」と19年前から飾り、電球を増やし、今では3万球が光っています。

何千人集客しよう、なんて皮算用している都会のイルミネーションとは、灯す志が違います。これも今度お手伝いしてみたい。

山の中のこの輝きを心に刻み、帰ってきました。

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お仕事 「経木」ふたたび 2018/12/17 1:52 pm

若い方に経木と言ってもポカンとされてしまいます。木を薄く削った包装材。昔はこれで、おにぎり、納豆、和菓子、揚げ物などいろいろ包んでいました。

栃木県那須塩原市の経木屋さんを訪ねると、経木製造の現役は全国的にもはや希少とか。

包装は発泡スチロールやプラスチックに変わり、経木は消える?と思いきや、意外。環境に優しい、と再び注目され忙しくなっているそうです。
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うかがったのは島倉産業蝓3阿砲郎猯舛痢∪崗召積まれています。

那須塩原は赤松が豊富で、最盛期には経木製造工場が40社もあったそうです。それが、今は群馬県・栃木県で4軒。

桧や杉を使うところもありますが、やはり赤松が一番とのことです。


うかがった夕方は、もう作業は終了。50年使う機械が一仕事終えた顔をしていました。

四角いへこみのところに整えた材料の木を入れて、巨大な歯で薄く削る。巨大な自動鰹節削りのような構造です。

突然の見学者に、快く機械を動かしてくださいました。あああ〜〜、動画では撮影したのに。写真で撮っていなかった!!!機械が木を削りだす様子はFacebookの方でご覧ください。


厚さ、0.16〜8という薄さ。紙のようです。それでも削りたての赤松は、驚くほど水分を含んでいて、持って重さを感じるほどしっとりしていました。

これを二階の乾燥室で数日間かけて乾かす。梅雨の時期は大変だそうです。




西日がしっとりと赤松の木目を照らして、なんとも美しい。外国にこんな文化があるでしょうか?

この工程を産業観光などで都会人や、外国のお客様に見せてあげたいものです。これぞ、日本の木の文化なのですから。





紙がまだ普及していなかった頃、大事なお経は薄く削った木に書いた。だから「経木」。なるほど!

これは薄いもの。厚い経木は折箱やマッチ箱などに使われてきました。私の小さい時は、まだまだそんな厚い、薄い経木に囲まれていたように思います。

近所の肉屋さんで揚げ物を買うときは、必ず経木でした。揚げたてのハムフライやコロッケを上手に店員さんが経木でまとめ、同じく経木のひもで縛り、薄い緑色の紙でくるんでくれました。うちに帰ると揚げ物の油を経木が上手に吸ってくれていて、コロッケの形もつぶれていない。経木は優れものでした。

和菓子屋さんでいくつか買うときも経木。納豆は三角に経木で包まれて、その中にたっぷり辛子がつく。毎日、なにかしらに、経木のお世話になっていたものです。

乾いた経木を検品中の女性たちの横には、真っ赤に燃えるストーブが。松材は相当高温で燃えるので、木っ端やハネた経木は冬の暖房に使われます。

木を使うなどと言うと贅沢に思えるかもしれませんが、実は経済的。食品の包装が石油製品になったことで、いまそのゴミの始末でどれだけ私たちは苦労してることか。

破壊された環境を取り戻すために使うお金を考えたら、松林を上手に手入れし、丁寧にすべてを使い、土に戻していくことの方がずっと賢い暮らしでしょう。

いいお寿司屋さんに行くと、材料が経木の上に並べてある。刺身のさくが包まれている。

すき焼き屋さんのお肉なども経木。よけいな水分を吸って、なおかつ乾燥はさせない、木の持つ除菌作用もある。料理人はご存知なんですね。

経木の両端を鍋から出すように敷いて煮魚を作り、煮あがったら経木の両端を持って皿に移すというのも見たことがあります。

蒸しものや揚げ物にも経木の出番。そしてなんといってもおにぎりでしょうね。ラップで包んんだおにぎりは、水滴がついて味気ない。お弁当箱の仕切にも可愛くカットされて活躍です。

どこかの飲み屋さんで、経木に筆文字でメニューを書き、ずらりと貼ってありましたっけ。ハガキにも使われているそうです。

水を吸うのでコースターにも。ちょっとしたプレゼントのカードにも。アイディアでいろいろ使えますね。経木はいまやセンスフルでライフスタイルを表すグッズなのです。

私がいつも東京駅で買う大好きな焼売弁当は、いまだに経木の折箱。その厚手の経木の蓋についたご飯粒を、いただくときの木の香りがいいものです。いまだに経木を使うこの焼売屋さんは偉いと思います。

自然志向の人が増え、環境に優しい暮らしをしたいと思い、経木に入った納豆が少し高くても美味しいと選ぶとき、いまや遅しで経木製造工場がなくなっていた。なので、いまこの工場は本当に忙しいのだそうです。

品薄と言っても質は落とせない。昔から納品していたところの価格は上げられない。フル操業になっているそうです。

家庭用や、おしゃれ〜なんて言って趣味的に使うものは枚数が少なくて多少高くてもいいと思います。

それより、毎日、日本中で食べる納豆が、すべて経木に変わったら!?相当プラゴミが減ると思います。こういう経木はいまのままの値段でどんどん量産してほしい。

納豆を食べて健康を維持している人は、実は地球の健康を害している。そんなことにならないように、私たちは選択していかなくてはならないのです。

経木屋さん、頑張れ。


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お仕事 藍を食べる 2018/12/09 8:08 pm

雲仙市小浜の「アイアカネ工房」、綿と藍を栽培する染織工房です。

長崎から移住した鈴木てるみさんは「衣食住のうち、衣を手放してしまった現代人に、ゼロから『衣』を作れることを知ってほしい」と体験もさせてくれます。

更に、昔は薬草として使われた藍を、食べることに挑戦。「食べる藍」を商品化しました。

藍粉末と塩のふりかけや、青いお茶。これまた不思議な体験です。
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小浜の刈水地区、坂道を上がっていったところ。キウイの棚の向こうに橘湾が見えます。

小浜は夕日の名所、昼間は青い空と青い海。そして夕暮れ時は海も空も赤くなる。いつもこの2色を見ている、そこから鈴木さんは「アイアカネ工房」と名付けたそうです。



工房に入ると、本当に藍色と茜色が出迎えてくれました。











畑には綿と藍が。綿の畑の向こうにあるのが工房です。今はこうして眺められますが、ここを借りることになった時はまるでジャングルのように荒れた状態だったそうです。







「一人でコツコツと、長崎から通って整備してきたんです。もう、ほんと大変でした」と鈴木さん。後ろの竹やぶの向こうが住まい。渡る橋も手製だそうです。








この藍の花の写真は、10月に伺った時の写真です。昔、おままごとのときに使ったアカマンマに似ていますね。









子どもたちや観光客も染めや織りを体験できます。そうして何かが出来上がると、確かに「衣」を作ることに少し近づくのでしょう。

鈴木さんの言葉を噛み締めると、たしかに「食」には皆がこだわっている。即席ものやファストフードもありますが、スローフードや手作り、地域の味などに目覚め始めています。

「住」もしかり。住まいの大量生産のニュータウンやプレハブ時代は終わり、マンションやハウスメーカーの家でも、国内産の木や漆喰を使ったりし始めています。ログハウスを自ら建てる人も多いものです。

鈴木さんのような古民家の再利用なども、新しい「住」への取り組みでしょう。いま彼女は、近くの古民家を買い取りカフェにし始めています。

そう考えると、「衣」のほとんどは企業化されてしまった。少し前までは布を織らないまでも、ミシンが家庭にあって、子ども服など母親が縫ったり、セーターは編んだりしていました。和服も浴衣も当然のように仕立てていました。

それが今や使い捨てです。流行などというものに左右される消費の代表が「衣」の分野でしょう。ボタンつけや、裾上げすら家でやらない。運針などできない人間になってしまった。

綿から糸を紡ぎ、染め、織る。ここのそんな体験で私たちは何かの目覚めを得なくてはなりませんね。


ところで興味津々の「食べる藍」です。藍は毒消しになると、江戸時代などは長旅には持ち歩いたとか。藍職人は病気にならないといわれ、藍の抗酸化作用は今、科学的にも証明されているそうです。

鈴木さんの藍は、無農薬栽培。お茶で飲むのに、粉にして食べるのに安心。作り始めたところ、今まであまり知られていなかったハーブティーとして評判だそうです。





良質の塩と混ぜたふりかけやお茶も。藍だけのお茶は、入れればほうじ茶のような色ですが、青い色を求める人も多く、青いお茶も作りました。

それがこれ。

ティーバックにお湯を注ぐと、あお〜〜〜〜〜〜!青い色は同じく無農薬で作った蝶豆の花からの色です。そっと飲むとわずかに甘さがある。色とは違う、穏やかな味。

このお茶をベースに、カクテルなど作ったり、チューハイにしたら夏に綺麗だろうな〜。なんて、不健康に考える私でした。

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お仕事 ワインライフその2 2018/12/02 8:50 pm

北海道池田町でブドウ栽培を始めた方の話を、少し前に書きました。

そういうズバリ「ワインライフ」ではなく、ワインの世界を“自然とともに”“ゆっくりと”“健やかに”“人が繋がって”などと解釈し、まちづくりのテーマとして掲げられないかと思います。

ワインを造る、飲むだけでないワインライフを住民パワーで楽しく創れないか?考えるとワクワクしてきました。
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これまでに2回ブログを書いている、「ワイン城」のある池田町です。



「ワイン城の宝」
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=468&date=201806
「ワインライフ」
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=488



10月にうかがったときは収穫時期の美しいブドウをいただき、私の事務所テーブルに飾ったものです。











それが今や美しいピンクの濁りワインとなり、今の時期だけの旬の味として迎えてくれました。

お酒とジュースの間くらい、初々しい味で私も少女になったような気分です。







ブドウ畑は冬支度が終わり、ブドウの樹は横になり、土の布団をふんわりかけられています。








立ち寄ったカフェ。マグカップでたっぷりコーヒーが出てくつろげます。東京、札幌と暮らし、再び池田町に戻った女性が開いたお店。

ケーキにブドウ果汁やワインは使われているのかしら?気になりました。

この店で輸入品の素敵なかごを発見。ワインボトルなど入れたらいいなあと思える横長です。


先回は、畑で剪定されたブドウのツルが気になりいただいてきて飛行機で運び、活けたのですが。

このツルでかごなど編めないか?

こんなカフェで、ワインブドウのツル編みワークショップなんてしてくれれば、いい時間が過ごせます。



これは山ブドウで編んだかご。写真は栃木県で撮ったものですが、ご覧のように高価です。

山ブドウのかごは、いわゆる自然系の女性たちの憧れ。丈夫で、使うほどに飴色に変わっていくことが楽しめます。

池田のブドウは山ブドウ系、ここまで精緻でなくても“なんちゃって山ブドウかご”作りたいなあ〜。

街を歩きはじめたら、倉庫の天井にウメモドキの枝をたくさん吊るしているお宅がありました。

かごまですぐ作らなくても、こうしたツルものと、ブドウのツルを合わせて、リース作りならすぐできますね。





それにしてもメインの通りがガラガラ、空き店舗だらけ。これは全国どこでもです。でも、空いているというのは、可能性空間があるということ!

期間を決めて、この通りに住民の方がかご編みやリースや、ワインケーキやワイン料理などのお教室を開いたりできますね。ワイン片手にワークショップ巡りだって楽しいです。

お菓子屋さんでワインのジュレ発見。

ここでジュレ作り教室をしてほしい。ワインジュレを肉料理や魚にかけてキラキラ飾ったり、サラダに利用する、そんな活用法も知りたいですね。





コンビニをのぞいたらズラリと地元十勝ワインのラインナップが並びます。

これはエライ!

ここで教室までが無理なら、読ませるポップを徹底して、ワインコンビニを名乗ることだってできます。









使っていない酒屋さん?飲み屋さん?

ワイン、ブランデーづくりの壁画なんてなかなか他にありません。お立ち台など作れば、インスタ映えする写真が撮れるはずです。ミニパークとしても素敵な雰囲気になりますね。




駅前のレストラン。さすが池田牛の地、上手に焼いてくれて1000円以下のランチです。この焼き方を知りたい。

ワインを使ったステーキの焼き方、ワイン煮込みの作り方など、レシピをちょっと教えて〜〜。

持ち帰りワインレシピ手作りチラシ、どうでしょう?。


なんと、池田町はカーリングを日本に最初に持ち込んだ町とか。屋外カーリング場があります。

きちんとした試合は無理かもしれませんが、一度くらいカーリングらしいことをしてみたい人は多いはず。

ホットワインを飲みながらなんていかがでしょう。もぐもぐタイムではなく、飲み飲みタイムで。


街なかに空き店舗を利用したボルダリング場がありました。地域おこし協力隊の方がやっています。

都会よりずっと安くてゆっくりできる。汗をかいた後のワインでみんなが友達になれますね。






「生きがい焼き」という高齢者向けの陶芸施設もあります。バスで通えるなら、ここにワインカフェも開けば、陶芸だけでなくポリフェノールで元気になれる。

若いママさん達も、観光客も陶芸がしたいはずです。誰でもできるようになれば、池田の高齢者に教えていただける。



そしてワインライフアイディア今回の最後はこれ、黒曜石です。

ある酒屋さんのウインドウにズラリ!大昔火山の爆発によってできた独特の黒い石は「十勝石」とも呼ばれ、十勝川流域で見つかるそうです。

ごつごつした普通の石ですが、磨くとピカピカになる。ここでは飾りものとして売られていましたが、これこそ磨くのを教わりながら池田記念として持ち帰りたいもの。磨く間は、大自然の歴史に思いをはせる時間になります。

調べればパワーストーンの代表選手、「鬱」の気持ちを「ポジティブ」にしてくれるのだそうです。

小さなものをアクセサリーにしたいですね。おはじきくらいの小さいピカピカの数粒をいくつかワイングラスに入れて、ロゼワインなど注いだらきっときれいでしょう。

揺らせばきれいな音もするはず、そして運気を開くパワーワインができあがります。

こうした私の思いつきなど些細ことですが、町民の方々が何か少しずつでも、ワインライフを実行し、人におすそ分けする仕組みを作ったら、池田町はこれからワインをテーマにしたスローライフの聖地になっていくはずです。

夜、少しずつのワインを注いだプラコップを持ち、JR池田駅で乾杯しながら、こういうワインの輪は強靭だと思ったのでした。

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お仕事 「むらフェス」やろう! 2018/11/24 2:38 pm

那須塩原市、金沢・宇都野地区。廃校を利用で何かやろうという動きが起きています。「あつまっぺクラブ」という集まり。

ワークショップで、まずは地域の学園祭のような「むらフェス」をやる案がまとまりました。

高齢者・高校生・子どもで田舎カフェをやろう。フリーマーケットや写真展、竹細工も。

お金はないが知恵をだして、廃校がワクワクする希望の校舎に変わりつつあります。
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10月下旬にうかがったときは、山が紅葉し、どこを見てもカメラを向けたくなる世界。遠くに出かけなくとも紅葉を愛でることができてこの地のことがうらやましくなったものです。



この「あつまっぺクラブ」という名の活動が始まったことは以前に書きました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=482&date=201809


道の駅では名産の高原大根が飛ぶように売れていました。大根おろしに最高のブランド品、煮物はもちろん、太い棒状のものをさっと天ぷらにしても美味しいのだそうです。







地元方のお宅でお夕飯、ササッと蕎麦を打ってくださいました。天然の舞茸、香茸の天ぷら付き。これまたうらやましい日常です。









そしてワークショップ、やりたいことをどんどん出して、「すぐやること」「少し先にやること」「いつかやること」に分け、その中でまた人気投票をしていきます。








2チームに分かれていたのですが、「すぐやること」は爐爐蕕諒顕什廖Δ爐薀侫Д広瓩函▲團織蠧韻鍵討任靴拭









11月25日第4回目のワークショップです。紅葉は最後の名残りが未だ美しく、観光客のにぎわいも。










リンゴ農家さんが収穫体験をさせてくださいました。「フジってリンゴはね、ツルツルよりもメロンみたいにゴツゴツしたのが美味いの。お尻が黄色でね。そして手で触ってみて少しネトネトしてるのが蜜が出てる。選び方、覚えてってよ」と教えてくれます。





柚子がどこのうちにも実っています、柚子狩り園まである。今回も地元のお宅でご飯をいただくと柚子をたっぷり使った白和えが出ました。

さてこの日は活動の、ルールとスケジュールを決めます。やることばかりがどんどん決まり、みんなの物差しが揃っていないことが多いもの。

みんなで言葉を出し合って整理。「みんなで楽しく参加する」「無理をせず役割分担」「地元にこだわって」「お金を算段して」と、いいルールが4つ決まりました。


さらに、すぐやりたい「むらフェス」の中身を現実的に詰めます。これもだんだんと落ち着きました。

しばらく使っていなかった校舎です。ここで「のっぺ汁」を作れるのか食べられるのか?

地元で「ぼうじぼ」と呼ぶ、子どもたちの行事に使う藁の棒も、作る体験ができないか?
竹馬作り教室はどうか?

公民館の古いアルバムをめくっていくと「あ、私だ!」の声。こんな写真も飾りたい。

手作り品も売ろう。この付近の自然を撮った写真展も。高校生が子どもに教えるスイーツ作りも。不用品を頂いて売りさばき活動費を作ろう。

などなど、どんどん広がるので、先ほどのルールの「無理をしない」「役割分担して」でを活かし、プランを整理し、凝縮させていきます。





結局「おらが自慢の作品展&フリマ」と「高校生と地元でやる田舎カフェ」の大きな2本柱に、「昔遊び作り体験」も。と決まりました。

しかも1月の後半、26日(土)にやっちゃいます。スケジュールを考えたら、もう圧倒的に時間がない!

さ、みんなどうする?まずはどれをやるか、挙手。どうやら自主的に集まって、それぞれ動きを始めるようです。いよいよ面白くなってきましたね。


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お仕事 山っ子クラブ 2018/11/12 3:33 pm

奈良県十津川村で、新しい動きが始まりました。子どもたちを、もっと自然のなかで育てようという取り組みです。

周りは全部緑の村ですが、急峻な山は杉、わずかな平地には住宅、子どもがよりつける斜面や森が無いのです。おまけに移動は車。

豊かな自然を身近な自然にするには、知恵や技術が必要なわけです。

まずは村内で子連れで行ける場を洗い出そう、そんな集まりができました。
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広い面積を誇る村ですが、そのほとんどは険しい山。平地はほとんどありません。熊野古道を歩くハイカーにはいいかもしれませんが、ここで暮らすには覚悟がいります。







山に入ればいまや珍しいナツメの実なども見つかりますが、こういう幸に出会えるのは、山を良く知っている高齢者。

若い人にはどこにどんな木があるかわからない、それにこれが食べられるなんてことも知りません。





山に生まれ山で暮らしているからといって、都会と同じようにテレビは見る、ゲームをする、そのうち川で泳ぐなんてこともしなくなる。塾通いが始まる。親も子も、スマホ生活。

何時しか山はあれども、遠い存在になったのです。






杉ばかりが植わった急斜面が川に迫っている地形、とにかく平地がありません。家を建てるのが精いっぱい。田んぼや畑も小さいし斜面になる。

だから山の中の保育園には庭がわずかしかない。サツマイモなどは、土の無い都会と同じビニール袋栽培になります。


いくつかの保育園が一緒に村の「21世紀の森」に行きました。ドングリを拾ったり、松ぼっくりを集めたり。

ここが車で1時間の距離ではなく、保育園や住まいのすぐそこにあればいいのに。楽しい森は標高の高い、くねくね道の先になります。

そう毎日は行けないのです。








水は美味しいし、空気は澄んでいるし、村に移り住んでアトピーが良くなったとか、ぜんそくが治ったなんて話を聞きます。温泉はかけ流しでどんどん湧いています。

平地がない、身近に公園がない、子どもが遊べる森がない、山に入れない、店がない、とないないばかり言っていないで、いいこと探しをしましょう。

住むと決めたのだから、住めば都なのだから。いえいえ、なんてったて、住んでいる人があったか、情が濃いのです。子どもたちには、都会よりもこの村の暮らしを、環境を与えてあげたい。

そう思う大人が、だんだん増えている時代です。


先日の土曜日、「高森のいえ」の広場に十津川材を使った遊具が運ばれました。

「高森のいえ」は高齢者が暮らす場所、皆が集えるような構造になっています。ここに行くのも車で走らなくてはならないのですが、訪れてみるとお年寄りだけでなく子どもにとってもいいところでした。

しかも、今日は滑り台もあります!

集会室の会議机に、そこら辺の草が飾られました。花は花屋で買うしかない東京などとは違う豊かさです。

トウモロコシは「十津川ナンバ」と呼ばれる、在来種。その粉を使った、マフィンがこの日のおやつです。





お母さんやお父さんが、話し合いに集まりました。もっと自然を活用した子育てができないものか?と。

いろいろな意見が出ます。「昔は椎の実を生で食べた。今もあるはず」「川で泳いだ。一度うまったけれど、また川底を掘れば遊べるはず」「泥遊びをさせたい」「広い広い村なんだ、ってことが分かる景色を見せてあげたい」「山の花をおばあちゃんと採ってきて活けるだけでも、自然とのふれあいになる」「アマゴつかみをできるところがある」「地域の人が整備した小さな広場がある」「子連れで降りられる河原がある」

話しているうちに、「ない」が「ある」に変わってきました。

地元のおばあちゃんが作った「釜炒り茶」が美味しい。マフィンにあう。「こういうお茶の作り方も知りたい」「紫蘇茶、おいしい。これも作れそう」「自分が何も知らないので、もっと山の暮らしを知って子どもにも伝えたい」「サンマ寿司も作ったみたい」「めはり寿司も作りたい」

要は、山の暮らしの豊かさを探し、身につけ、子どもにもさせたい、ということで盛り上がります。


ここで緊急動議!

なんとなく私を始め事務局サイドはこの動きを「森っ子プロジェクト」なんて、呼んでいたのですが、、、、。

「この村に森はないんです。山なんです。だから“山っ子”にしましょう」集まっていたみんなが「そうだそうだ、森じゃなくて山だ」ということになり、私も、そうだそうだね、と「森」を撤回したのです。

「山っ子プロジェクト」の「山っ子クラブ」です。これから何をしましょうか?

まずはみんなの山っ子情報を集めたマップを作ろう。ワイワイ何かを食べよう。皆でキャンプしよう。河原で遊ぼう。やりたいことが沸き上がってきました。

1年後くらいには、「ザクロ採って来たよ〜」なんて山っ子たちが現れ、都会から家族が山っ子になりに村を訪ね、“山っ子ブランド”の木製品などを買って帰る。そんなふうに、なるかな?したいな〜!

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お仕事 ワインライフ 2018/10/22 1:47 pm

ブドウ収穫の時期を迎えた北海道池田町を訪ねました。たわわに実る黒い小粒のブドウは名産の十勝ワインになります。

このブドウに魅せられて、会社務めを辞め、家まで建ててブドウ作りを始めた男性に会いました。自分のブドウでワインを。それを楽しみにする第二の人生です。

急がないでゆっくり、実りと熟成を待つ生き方。そこには良い友も集まります。これぞワインライフですね。
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池田町といえば自治体ワイン造りの草分け。「ワイン城」が有名です。

観光バスに乗ってワインを買って帰るのもいいですが、リピーターにはこんな景色を眺めてほしい。

見渡す限りのブドウ畑、地元では当たり前でしょうが、これこそ観光資源。ここからワインが始まるんだ、と実感できます。

たわわに実るとはこのことでしょう。「山幸」というワイン用の品種が収穫真っ盛りでした。










よく見るブドウ棚とは違います。垣根のような作り方、下の方にブドウはなります。手際よさに見とれました。

もちろん畑は持ち主が居るので普通は勝手には入れませんが、実ったブドウと収穫風景はかつての築地市場見学同様、産業観光の一場面。この「山幸」ワインをどうしても買いたくなってしまいますね。



この日の夜は当然のように、ワインでお食事でした。ここでは書けないほどの、銘ワインをいただきました。

そして、別の意味で貴重なこの写真のワインも。

ワインに魅せられて、ブドウ栽培に魅せられて、半移住し、家も建てられた男性のそのお家「クマゲラ亭」のラベルが貼られた「山幸」です。

そのご本人、Hさんと、Hさんを引き寄せるように結果的には池田町に根付かせてしまったYさん、その出会いとつながりのエピソードはドラマチックでした。

大人の男たちの友情というか、絆というか。聞くほどに、人生って面白い、とワインが進みました。

翌朝、Hさんの「クマゲラ亭」を訪ねました。外壁は木を燃やして真黒にした加工、昔の海辺の倉などにあった方法です。

屋根は赤。このため、身体が黒く頭が赤い「クマゲラ」という鳥の名がつけられたとか。私など、まだ実物をみたことがないのですが・・。



Hさんは、何かを栽培したくて、それも実がなるものを作りたくて、ワイン用のブドウにたどり着いたのだそうです。

最初は挿し木にする枝がほしかった。ワイン城を訪ねるうちに、Yさんと仲良くなり、何度も訪ねてはワインを飲みかわしながらワインの魅力に惹かれていきます。

やり手の居ないブドウ畑があることを知り、Yさんの紹介でブドウ栽培を始めました。当初は自宅のある関西から、月に2回飛行機で通ってきての農業だったとか。

そのうち、会社員を辞めてしまい、この家も建てました。なかに入ると、暖炉やロケットストーブ、ブドウ搾り機、バケツ一杯のブドウ、窓辺に並べたブドウと、実に「農的」な暮らしです。

ブドウジュースをご馳走になりました。糖度22度、ほんの一口で元気になり、目の疲れが直りそうな濃さ甘さです。

昨年の干しブドウもいただきました。生では気になるブドウの種が、干しブドウになるとそれほど気にならない。むしろ、カリカリと噛む食感が美味しさを引き出します。

これとバターやチーズで、ブランデーやワインを飲みたいものです。「ぜひ商品化してほしい」とリクエストしました。


Hさんの畑に行きました。彼は垣根造りにはせず、支柱を立てた独特の作り方にチャレンジしています。

支柱にもオリジナルの工夫があります。そういうことのひとつひとつ、考えることが楽しくてしょうがないようです。

実を口に入れながら、収穫時期を考えておいででした。収穫には彼の友だちが、泊りがけで援農?に来るのだそうです。またまたワインパーティーですね。

わたしはワインになるまで待っていられない、このまま生でどんどん食べたくなっちゃいます。

それに普段、見たことのないこのワイン用のブドウの姿が、かわいくて、美しくて。

ブドウの葉や枝も、秋の象徴のようで愛おしい。ご無理を言っていただいてきました。(この写真はHさん撮影)




Hさんのようなワインライフもあれば、これは私のワインライフ。生け花ではなく、活けブドウです。

残念ながら、帯広、羽田と運ぶうちに、葉のほとんどは取れてしまいました。

でもこのツルがいい。冬には葉を落としたツルをたくさんいただいて、カゴなど編みたいと夢は膨らみます。Hさんの畑を手伝って、ツルをいただくなんてことできないかな〜。

もしかしたら観光客だって、ブドウのツルでリースはもちろんのこと、カゴやオブジェを作りたいはず。

ワインライフは飲むだけじゃないのです。

ブドウと葉を、私の事務所のテーブルに飾りました。来客の目を引きます。

食べ物ではなく、活け物ですね。久しぶりにデッサンして絵などを描きたくなってしまいます。

そういえば古い西洋画に描かれたブドウはこんな感じだったのでは・・・。

花を活けるより、こんなふうにブドウを活けこんだテーブルで、ワインを飲みながら食事をしたい。これもワインライフでしょう。

Hさんのおうちを訪ねた時に「あ、ハクチョウだ」とHさんは空を仰ぎました。こんな大空とブドウに囲まれたのびやかな暮らしの選択、素敵だなあと思います。

池田町には、ブドウが年数を重ね育ち、もう収穫できるのに栽培をやる人が居ない畑がまだあるそうです。

このブログをご覧になって、栽培というワインライフをしたくなった方、私にご一報くださいネ。

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お仕事 種どり農家 2018/09/17 1:26 pm

農家以外の人は“野菜農家は種をとり、また来年それを蒔く”と思っている方が多いのではないでしょうか。

でも、いまの時代、種をとる農家は珍しく、市場に出る野菜の多くは一代限りで種もできないと聞きます。

そんな時代に挑戦するかのように、種をとり在来種の野菜を有機栽培している若いご夫婦に会いました。雲仙市の「竹田かたつむり農園」、スローながらも頑張っています。
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以前のブログで「野菜パワー」のタイトルでこの農園の野菜のことを書きました。

まるで野菜の活き造りのようにピチピチと盛られた、鮮やかな野菜たち。この野菜の鉄板焼きの美味しかったこと!

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=477


この時既に、カボチャを3種類いただいています。スーパーで買うカボチャはたいてい4つ切りになったホクホクの西洋カボチャ。

いまの都会の子どもたちは、これとハローウィンで使う巨大なカボチャくらいしか知らないのでは?

でも日本には、もともと地域に根ざしたいろいろなカボチャがあったのでした。

しかし輸送に耐えて、日持ちが良く、今の食文化になじみやすく、作りやすい、失敗のない、同じ形のものがきちんとできる品種が推奨され、農家はそのカボチャばかり作るようになってきたわけです。

できたカボチャを売ってしまえばそれでよし。また来年は苗を買えばいい。種などとらないし、そもそも多量に作られている野菜類は、一年作り収穫すればお役御免。その時、その年だけいいものができる品種に作られていますが、立派な種は残さないのです。

鉄板焼きの時にご一緒はしていたのですが、あらためて農家さんを訪ねました。

「竹田かたつむり農園」の竹田竜太さん。もとは学校の先生、駅伝を走るアスリートでもあった方です。





名刺の肩書には「種どり農家」とあります。

そしてかわいらしいカタツムリの絵をあしらったロゴマーク。「まあ、ゆっくりやろうや」というメッセージがじんわりと伝わってきます。






農薬や化学肥料を一切使わず、種がとれる「在来種・固定種」の野菜を中心に、年間を通して約50品目の野菜を育てているという竹田さんの畑。

これだけの草に負けないで、元気ななすが。普通収穫が終わったら、株は引き抜き捨てられるのでしょう。でもここではまだこれから、種をとるのですから。


「ああ、まだいいのが生ってくれてたなあ」と竹田さん。

ここの青なすは、鉄板焼きでとろける美味しさでしたっけ。








野菜の一生=種から種まで、と付き合いたい。そんな農園ですから、この種が宝物。

こうして眺めると、実に綺麗です。








竹田かたつむり農園のパンフレットにある初夏の畑の様子の絵。「黒田五寸人参」「長崎赤カブ」「雲仙こぶ高菜」「万願寺シシトウ」「青ナス」「小菊カボチャ」「九条太ネギ」「平家キュウリ」「雲仙赤紫大根」などが描かれています。

う〜ん、どれも食べてみたい。もう、大量生産された、何処でも同じ、いつもの野菜じゃ嫌ですもの!

おやおや、竹田さんが草原、いや、畑をスタスタと走っていきます。

どうやらウリが植わっているようです。

「これ、ここら辺だけで作られている特殊なウリで、漬物にすると歯ごたえがあってうまいんです」と竹田さん。

近くのおばあちゃんが種を持っていたとか。今年、種をとれば、来年はもっと皆さんにお分けできることでしょう。

竹田さんの野菜の美味しさを聞きつけて、この日もお菓子素材を探している方が訪問されていました。

市内や長崎のレストラン、旅館などで、定期的にここの野菜を使うところがだんだん増えているとのこと。でもまだまだ数年の取り組みですから、売りさばきが難しい。

雲仙はジャガイモの産地です。ほっといてもあちこちからジャガイモがもらえる土地、だからいくら無農薬とはいえ、少し高い値段が付くと売れない。

「地元で一番使ってほしいのですが、地元になかなか理解されない」のがもどかしいわけです。「ジャガは芽が出てきちゃって〜」(笑)

でもどうでしょう?100グラムなどで計算すると、安売りスーパーと比べてしまいますが、「種とり体験料金」(野菜付)なら一人2000円位とれる。

「いろいろジャガの食べ比べ教室」だったら同じく1500円はとれる。「無農薬ジャガ5種セット」(ジャガ料理名人伝授のレシピ付き)なら合計2キロで1500円になるかも。

この思想のある“畑”を食育の教室ととらえて、物プラス提案や知識や体験を売りましょう。そのうち、みんなが大きな野菜家族になって種から人の輪も育つはずです。

「大変ですね」と私が言うと、「いやいや、まだまだ、これからですよ」と竹田さん。

渉外係の奥様の激励が、明るさのエンジンになっているようでした。

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連絡先

野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
E-Mail yutori@noguchi-tomoko.com

NPOスローライフ・ジャパン
〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町9−4 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。