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ちょっとしたこと 靖国神社で 2017/08/21 11:25 am

8月15日、写真を撮りに出かけてみました。雨の中、意外に多くの参拝者たちが整列しています。

目立つのは日の丸・旭日旗を掲げた戦闘服集団、黒スーツで強面の“その筋”風の方々、軍服姿の高齢者など。

一方、「零戦」前は記念写真ポイント、安倍総理の漫画絵ポスターを貼る店や「海軍カレー」を出す食堂は大混雑。靖国土産を山と買う人たちも。

この国は何処へ、と考えました。

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これまでも靖国神社に行ったことはありますが、8月15日は初めてでした。一度、どんな様子なのかのぞきたかったのです。


手水舎に群がるように人だかり。



一度に参拝すると危ない。ロープでいわゆる入場制限がされています。番がくるまでじっと待つ人たち、ロープが下がると、静かに行進して前に進みます。








目立つのはこういう人たち。よく街で、大きな音で軍艦マーチなどを流し、怒鳴っている人たち?のように見えます。そういう車が確かに、神社を取り巻くように止まっています。






「誠」「大和魂」「目覚めよ日本人」「天皇陛下万歳」そんな言葉を背中にプリントして、激しいメッセージの幟を掲げて。

ファッションなのか、思想なのか。家族そろって戦闘服で参加の人たちもいました。





これは相当古いポスターでしょう、でも大事に飾ってある。指さして笑いながら、売店に入る人もいる。

賑わってます。






氷屋さん。涼しいのであまり売れないかな?

戦闘服に金のブレスレットのお父さんが、子どもと氷をつついていました。






展示されている復元された「ゼロ戦」は、人気スポットです。「かっこいい〜」と若者たち。子どもたちにはびっくりの本物なのです。

何組ものカップルや家族ずれが記念写真。ゼロ戦前の「はい、ピース!」。複雑な思いになってしまいます。



いろいろな人が、いろんな立場、考えで訪れる場所、靖国神社。今回一番気になったのは、このお爺さんでした。

参拝の列に並ぶわけでもなく、日の丸集団に注目するわけでもなく、淡々と境内を巡っています。

海軍の人が植えた桜の樹の説明書きを、丁寧に読んでいる。自分の時間を過ごしている。こういう人とゆっくり語り合えば、いろいろな話ができるでしょう。

靖国土産を大さわぎで並んで買っている群れもあれば、こういう人もいる。そして私のような人もいる。

冒頭に「この国は何処へ」と書きましたが、車輪になるのは私たち、翼になるのは私たち、そして何より操縦するのも私たちであることを忘れてはいけません。

神社を出ると、靖国通りには車が連なっています。日の丸を掲げたいわゆる街宣車や、機動隊の車です。

部活帰りのような中学生の集団が、歩道を歩いてきました。「なに今日?」「何かあるの?」「戦争の日だよ」「ああそうか、誰か有名人来ているのかな〜」

そう会話して去っていきました。

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ちょっとしたこと 水鉄砲 2017/08/11 1:18 pm

竹を切り、穴を開ける。細い竹にぼろ布を巻き付け、さらにタコ糸でぐるぐる巻きにする。

この太さが微妙、太ければ竹筒の中に入らない、細ければ水が漏れる。単純だけれども難しい。

いい感じに調整できて、水を入れてヨイショと押すとピューッと水が飛びました〜〜〜!

懐かしく、今や新鮮な水鉄砲作り、夢中になったのは、子どもだけではありませんでした。紀の川市で。
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お馴染みの和歌山県紀の川市、ここの「道の駅青洲の里」の屋外で、紀の川フルーツ・ツーリズムのメンバーが「水鉄砲作り」の催しです。

なぜ、フルーツと竹が関係あるか?の、先ずはお話から。要は果樹園には竹は大敵、どんどん切ってどんどん利用しなくては、ということらしい。

今や水鉄砲などという子どものおもちゃを、作るなんてことなくなりました。さらに、竹を利用してなんてこともです。今日使うのは、真竹、矢竹、孟宗竹。その種類すら見分けられない私たちです。

まずは、真竹の水鉄砲にふさわしい太さのものを、ふさわしい長さに切る。

「水鉄砲作ったことある?」と参加の子どもに聞くと、「ない、買う」との返事。

“ふさわしい”というあたりは、付き添いのお母さんたちもわからないので、主催のおじちゃんたちが指導してくれます。

ノコギリで切る。これもなかなかしたことがない作業。


竹の節に穴を開ける。

節?そう、竹には節がある。それも知ります。

キリ、も知らない。おじちゃんが開けてくれるのをおさえながら、いろいろ知っていきます。

竹の香りがかすかにして、清々しい。



細い矢竹も配られて、これから中に入れるピストン部分を作ります。先端をガムテープで止めて、ぼろ布を巻く。ちょうどよい太さになったら、さらにタコ糸をぎゅっと巻いて止める。

このヨレヨレになった、タオルや手拭のきれっぱし。なんだかとってもなつかしい。昔はどこの家にも大事にこういう布を捨てずにとっといたのですが・・。



ほどけないように巻き付ける、高度な技。私が小さい頃は、こういうことに長けたお兄ちゃんがいたものです。









若いお母さんも初めて仕事ですから、加減が難しい。

布を巻きすぎて、本体に入らなかったり。糸がズルズル解けてきたり。

子どもたちはバッタをつかまえ始めちゃいました。





「できた〜〜〜〜〜!」
親子で作った水鉄砲、けっこううまく飛びます。

まだ扱いが分かりませんから、細い穴から水を吸い込もうとする。「ピストン外して、水を入れた方がいいよ」

コツがわかると、面白い、楽しい。かなり飛びます、すごい勢いです。

ペットボトルの的があったのですが、そんな的は何のその、即当ててしまって、さらに遠くに飛ばす飛ばす。

めちゃくちゃ暑い日だったので、水しぶきにあってもなんのその、すぐ乾く、むしろ涼しい。「今年はこれで、もう海に連れて行かなくていいわ」とお母さん。



さて、孟宗竹は何にする?これまたちょうどいい長さに切って、おわん代わりにします。

長いところをナタで細く割って、これにヤスリをかけて、お箸です。

そう、これで、そうめんも食べたんですよ。





作業の間に参加者どうしが仲良くなって、すっかり大人たちも童心に帰ったのでした。

汗まみれで用意してくださったスタッフの皆さんに感謝。水鉄砲と竹のおわん・箸は、この夏の私の宝物です。

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ちょっとしたこと お店をやりたい 2017/08/06 5:42 pm

夢を言葉にすると近づくといいますので、書いてみました。

地域づくりをお手伝いしていて、物と人の交流拠点が欲しいと切に思います。

小さなむらの逸品をちょっと食べたり買えたりできて、各地の面白い動きを都会人が直に知ることができる。県単位のアンテナ店ではなく、いきなり移住促進などともいわない。

ま、スローライフな物と時間のセレクトショップでしょうか。ご意見ください。
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かつて20歳代の頃、「喫茶、手づくり、コミュニケーション」をテーマにしたお店を仲間とやっていました。図書コーナーもあり、コンサートなども。続いてお仲間とやったのは、貸しスペースのある会員制のお酒も飲めるお店。ここでずいぶん様々なミーティング企画をやりました。

そして、静岡に長く住んでいる間も、ついお店をやりたくて、夫と「写真cafe」を。つまり私は、何か隙あらば?お店をしたくてしょうがないのです。まあ、あまり理屈をペーパー上でこね回すより、人の顔を見ながら実際にしゃべる、食べるが好きなんですね。

だから、地域と都会を繋ぐ、このお店についても、10数年考え続けています。会う人会う人に話すのですが未だ実現しないのは、私がやるには私がその店に居なくてはならないから。

あちこちに行く仕事なので、店を毎日開店はできない。でも、あちこち出かけるからそういうところと、東京を繋ぐことができる。ジレンマですね。でも、最近、「野口さんがやるなら手伝うよ」という人が、複数人出現してきました。確かに、お店の性格がはっきりしていれば、私が毎日いなくてもいいわけです。

骨格をメモましょう。

1、小さなまちむらの味方

東京には県単位のアンテナショップだらけです。そんなところに入り込んでも、吹き飛んじゃうほどの小さな、でも、いいむらのいい物ってあります。スローライフ・ジャパンでは「逸村逸品」といういい方で、そんな物をずっと紹介してきました。

私の好きな奈良県十津川村の谷瀬という集落。ここで作られる「ゆうべし」は、甘いお菓子でなくお茶漬けやお酒にあう珍味。とても美味しいのですが、奈良県のアンテナショップなどでは目立ちません。そういう物が手に入る、知ることができる。あくまで私の歩いたところ、知り得た情報ということになりますが。

2、提案があるお店

例えば、前にも紹介しましたが、同じく奈良県の野迫川村のマキ。高野山に近いこの村の産物ですが、東京の仏壇やお墓にはあまり使われません。これを普通の花材としておすすめしたい。

今の時期、35度を超えるマンション室内に活けっぱなしにしても、2週間くらい平気でぴんぴん緑でいる。これは熱帯の東京向きの枝物なのです。冬にはリース材料にも。産地の地元では思いもよらない使い方をして、東京と地域と両方に提案する。そんなことをしていきたいです。

3、地方の行政の人に使ってもらう

出張で地方の役所・役場の方が東京に来て、霞が関回りだけなんて寂しい。このお店を使って、せめて10人でも直接に話ができれば。東京・新橋で飲んで帰るのではなく、違う時間が生まれるはずです。

例えば、雲仙市に「デストロイヤー」という赤紫色のジャガイモがあります。これを食べながら、雲仙市役所の人を囲む会が急きょある、そんなことができるはずです。

4、料理はしない店

お店、カフェ、サロンなんていうと「名物料理はなに?」なんて聞かれますが、料理らしき料理はしません。おいしいお料理はそういうところで召し上がっていただいて、この店では会話を味わいましょう。あるものをただ切るだけ、チンするだけ、くらいかなあ〜。

今日の料理を考えるために、わざわざ仕入れをしたり、ソースを煮たりなんて始めたら料理専門の人が必要です。そんなことにお金を使いたくないし、私の時間も割きたくないのです。

5、知っている人だけで

とんでもない酔っ払いや、くどいトンチンカンなおじさんの相手をする気はないです。だから、一見さんお断り。会員制かな〜?その人の紹介なら入れる、という具合にしたいです。

6、地方の個人のよりどころに

例えば今度、福島県西会津のキノコママこと佐藤さんが銀座松屋地下に来る(8月9日〜15日)、メープルサイダー、メープルサップを売りに。私は会いに行きますが、こんな時は彼女がこの店で、頒布会など開てほしい。

今の福島の話や、原発事故後キノコ栽培が難しくなった話や、縁側カフェをやっている話や、物だけでなく話を直にできる場所として使ってほしいのです。百貨店などに入れない個人が、物を売ったり、説明したり、東京の個人と知りあったりに使ってほしいのです。

7、お試しの場に

例えば今、和歌山県紀の川市、一般社団法人フルーツ・ツーリズムで「桃ハンドクリーム」を企画開発中ですが、こういうときにこの店でマーケティング・リサーチしてほしい。東京のおばさまはどう思うか?お嬢さんは気に入るか?など。

8、いただき物で店を作る

家具を新しく買う、食器を新しく買う、冷蔵庫を買う、プロジェクターを買う、スクリーンを買う、等々、いっさいお金はかけません。というかお金はありません。

「これ、使って〜」に頼って開店したい。結構、あちこちに物は余っているものです。もちろん「わが村の家具を寄付したい」なんてことは大歓迎です。

9、ちゃんと稼ぎたい

生活不安定な自由業の私ですから、趣味の店というわけにはいきません。しっかりと、委託料や場所代、飲食代など、そこそこには取らせていただき、暮らしを立てていくつもりです。

私はちゃんと稼ぎますが、ボランティアで支えてくださるスタッフにはありがたく甘えるつもりです。

10、ここまで読んだ方、ありがとうございます。こんな野口の、そろそろ実現したい夢話、スローライフなお店にご賛同の方、ご一報ください。(笑)

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ちょっとしたこと 少しずつの変化 2017/07/10 12:26 pm

久しぶりの十津川村谷瀬、この数カ月どうしていたかな?と歩いてみると、予定の作業がきちんと進んでいました。

道標の補充、展望台ベンチの修理、休憩所に展示の写真補充、花壇の植え替え、そしてお酒造りへ向けての酒米作り。

むらおこしで大事なのは、維持管理や、やれる範囲でも前に進めること。少しずつの変化を確実に続ける、この集落は素晴らしいとあらためて思いました。
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谷瀬の場合「寄合」というミーティングを行い、集落の人たちがいろいろなことを決めていきます。私はこの話の引き回し役です。

以前は毎月のように通っていましたが、今年などはポツポツ。コンサルタントは、いつまでも同じ土地に関わらない方がいいわけで、その土地の方々でむらおこしを企画・運営・実行し合意形成も進められるのが一番です。で、このたびは、2カ月半ぶりの訪問でした。

日本一の吊り橋の先に「ゆっくり散歩道」を整備し、「ゆっくり体験」という交流イベントを行い、休耕田に酒米を植え「純米酒 谷瀬」を造り、空き家を散歩道の休憩所にし、最近は移住者や新住民が増えている谷瀬です。

4月に寄合をし、夏までにやってくことを決めて、忙しいゴールデンウィークや田植え時期も過ぎた6月末、さあ、ちゃんとみんなやっていたかな・・・?と宿題をチェックする先生みたいな気持ちで散歩道を歩きました。



まずは散歩道横の花壇。百日草やコスモスがしっかりと根付き、花が開こうとしていました。奈良女子大の学生さんと集落のお花係のおじちゃん、おばちゃん方が、カチカチの土から耕し花壇にしたのです。






分かれ道の道標がわかりにくいので、もっと大きな看板を立てよう!と、決めたことが実行されています。この看板で、GWには迷い人は出なかったでしょう。すこし揺らついていたので、そこら辺の石で私も足元を補強しておきました。





田んぼの青い稲がふさふさと風に揺れています。ちょうどいらしたおじいちゃん「酒米、調子がいいよ」とのこと。彼の背中向うの広い田んぼが、移住された若い方や学生さん等で作っている酒米。今年は田植えを「ゆっくり体験」として、他所の人も参加できる体験催しとしました。




寄合で、「こんくらいの大きな立札じゃないとダメだな」と意見が出ていたように、間違えやすいところにはちゃんと大きな看板ができていました。








この看板の向こう、吊り橋のみえる展望台のベンチが土に埋もれてきたので、これもやり直してありました。









展望台に来た人が、なにかしらを書きつけるノート。こういうのが古いままだとガッカリするのですが、昨日、そしてさっき書いた人もいる、という新鮮さ。もうこのノートは何冊目になるのでしょう。バックナンバーは、吊り橋横の茶屋に置かれています。





展望台から戻ってくると、「コーンコーン♪」と何やら音が。集落に珍しい若い女子が二人で看板を立てています。谷瀬に通ってきてくれている奈良女子大の学生さんが、この日の寄合出席ついでに、看板の補充をしてくれていました。木槌の構え方は頼りないですが、この女子達の働きは凄いものです。



休憩所にした空き家「こやすば」をのぞいたら、なかに展示してある写真もリニューアルできている。移住したご夫婦の4月始めの「吊り橋ウエディング」の写真もちゃんと。よしよし、さすがだなあ。とつぶやく私でした。

むらおこしのミーティングでは、「○○をしよう」だけではダメです。それを本当にするべきなら、「いつまでに」「誰がやる」までを決める、みんなで決める。これが大事です。そうすれば必ず、少しずつでも変化していきます。

Facebook情報によると、私がうかがったこの6月末の寄合でみんながいっていた“「こやすば」の天井の修理”が最近行われたようです。「夏休み前に」「みんなで」やると決めていたことの実行、これまたさすがです。(右下の写真は谷瀬の吊り橋FBからいただきました)

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ちょっとしたこと 看板あれこれ 2017/07/03 2:09 pm

いまさっき誰かが描いたような、手作り風の看板や貼り紙が気になります。なんとなく生活感がにじみ出ていて、立派で大きなものより心をとらえます。

「公会堂のトイレここから127歩」「桃、傷があってもおいしいよ」「捨てたらあ缶」「ふすまハリカエ」などなど。

そのコピーとデザインに、ほのぼのしたり吹き出したり。街の潤滑油にもなっているのではと思います。
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奈良県十津川村谷瀬「ゆっくり散歩道」で。誰かが、何歩あるか数えているのですね。










同じく「ゆっくり散歩道」で。今は水田ですが、冬には高菜の畑になるのでしょう。ちょこんと乗ったカエルが説明してくれました。









奈良県五條市で。こういうお店がまだあることがうれしいです。はりかえ、ハリカエ、楽しんで書いているのかな〜。









奈良県吉野町国栖で。集落の百貨店と名乗る、一軒のお店。こういう札があれば、どうしても向かいの店も見たくなります。









和歌山県湯浅町で。さすがに本場らしい風格あるポップ。この地の子どもたちは、「有田みかん」と書初めしているのでは、なんて想像を巡らします。








高知県高知市はりまや橋で。名産のサンゴのお店。本当にこういう朱色のサンゴが並んでいました。簪の絵がかわいい!









岩手県山田町で。「イカのします」とは、するめを持って行くと、薄く柔らかい「のしイカ」にてくれる、ということ。この地では日常的なこと。これを見たときはノックアウトされた思いでした。







和歌山県紀美野町で。注意を呼びかける看板も、こうなると嫌な気がしません。こういう看板を出せるキャンプ施設は、だから人気もあるわけです。








群馬県富岡市で。富岡製糸場が世界遺産になった、となると観光客が押し寄せます。ここの名物は太いうどん風の粉もの「おっきりこみ」。その店の横の物置なのですが、お店の一部かと勘違いした外来者が何度も開けたのでしょうね。





東京都八王子市で。ここも困った挙句なのでしょう。三カ所も貼り紙があります。困っている感じが切々と伝わりますね。

最後は少々汚い話題でごめんなさい。とはいえ、こういう看板・ポップには、その土地の事情や、その店の有り様、人柄などが染み出ています。

こんな写真を山ほど集めた本など出したいな〜、同好の士おいででしょうか?

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ちょっとしたこと 野口式自動水やり器 2017/06/24 9:05 pm

私は花が好きです。でも庭はなく、やたら出張があります。鉢花を何度も枯らしてきました。

ところが昨年、大発明をしました。靴紐を鉢の土のなか上下方
向にあらかじめ仕込む方法。

片端は鉢穴に出し、紐の上から土を入れ、花を植える。鉢の上にもう一方の紐端を出して、ペットッボトルの水に浸ける。

毛管現象で紐に水が染み、土を潤し鉢底まで。2週間の留守もOK、お試しを!
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この図を見てくださればお分かりかと思います。











現物となると、少々汚い写真となります。これは、前に植えていたものを捨てて、新たに植えようとしています。

紐は何度も使いまわしできます。100円ショップで売っている、木綿製?の靴紐が一番いいようです。靴紐でなくとも、厚みと長さがあって、水を吸うならOK。紐は2本くらい入れた方が、安心です。






鉢底からはたっぷり出します。鉢底に敷く皿にたまった水が上にも上がって行くように。









紐の上から、鉢底石やら土を入れます。












そして苗を植えると、紐は長く外に出ていますね。家を空けないときは、この紐が少々邪魔ですが、私は、鉢にクルクル巻き付けておきます。








そして出かけるときには、大きなペットボトルにたっぷり水を汲み、紐を浸けこむわけです。












写真は2週間家を空けた後。ペットボトルの水はすっかり鉢に移動して、花は元気。











特許申請しようかしら・・・。出来ませんね(笑)
今回は、緩くて軽いお話でした。

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ちょっとしたこと 「和」という墓 2017/06/05 1:19 pm

父親の23回忌でした。久しぶりの墓参り、姉夫婦とその子ども・孫、わが夫婦、94歳でまだまだ元気な母親が集いました。

なぜ父はお墓に「和」と一文字刻んだのか?母から説明がありました。

「結婚してもしなくても、どんな姓を名乗っても皆が仲良く入れるように」とのことでした。

「私の後に皆さんどうぞ」と笑う母。はいはい、喜んでつかわしていただきます。
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うちの父は9人兄弟、男女混じった9人のなか男の4番目のため志郎の名でした。家は医者、両親は忙しく幼いころから一番上のお姉さんの嫁ぎ先に弟・吾郎さんと預けられます。

そこはお坊さんであり哲学者の家、雑巾がけなどをしながらも人間としての基本を仕込まれたのかもしれません。母のように慕うこのお姉さん、私にとっては叔母の話、世話になった叔父の話はよく出てきました。

父のおじいさんに当たる人が福沢諭吉と交友があったとかで、父は慶應義塾一筋、慶應ボーイと自分を呼んでいました。雨の中の学徒出陣の行進の録画がテレビなどで流れると「お父さんはあのあたりにいて先輩を見送ったよ」と話していました。

慶應義塾大学の機械工学を出た割には英語に長けて、やがて海外輸出の多い機械のセールスエンジニアになります。

千葉市検見川町の米屋であり市会議員を長くしていた家の次女・母と結婚。苗字は父側の野口を名乗りましたが、母の実家に入る形での結婚でした。

それから当時の省線に乗って、新大久保の会社まで通い続けるサラリーマン生活でした。

高度成長期の営業マンは飲むのと麻雀接待が主です。毎晩どうやって帰って来たのやら。子どもながらに、深夜お酒の匂いをさせて戻り、倒れ伏してゴーゴーと嵐のようなイビキで眠る父に、身体は大丈夫かと心配したものです。私がお酒が強いのと、イビキがひどいのは父譲りです。

父から大きな声で怒られたことはありません。「智子はいつも笑っていなさい」といつも言っていました。ふと見ると、父が私を見ていることがよくありました。「何見てるの?」と聞くと「智子が面白いから」と答えます。

そんな父が大好きだったのは高校ぐらいまで。だんだんあまりにも穏やかな父が、つまらなくなり怒りを覚えるようになります。反抗期ですね。

そんな跳ね返りの私に父が言ったこと。「着物で一人で酒の飲める女になりなさい。昼からお酒が飲めるのは蕎麦屋だからね。ザルを頼んで、海苔のついてるところで一合。残りの蕎麦で一合。それくらいにした方がいい」と教えられました。

そして高校卒業後、学生運動にかぶれた私は家出をします。

父と再び会ったのは数年後でした。私の居場所を探しあて訪ねてきたときに、言った言葉は「苦労したね」。この時も怒りませんでした。

今思えば、平和で温かで笑顔のある、そんな極く平凡な家庭をつくることに、父はずっとあこがれていたんじゃないかなあ。

父の日曜日の夜、くつろいだ印象深い光景です。まだ私が小学生の頃のことです。家の小さな畑で自分が作った枝豆を食べながら父がビールを飲む、ナイターやボクシングをテレビで見ながら飲む。膝の上には私が座っている。

父が座卓の上の枝豆を取るたびに私の口にも入る。ビールを注ごうと手を伸ばすと、父の顔が近づき私のほほに髭がザラリとさわる。

そのうち缶ピースをプシュッと開けて、甘い香りの煙をくゆらせる。「ほら」と見せるのは、ポッ、ポッ、とほっぺをたたきながら作る煙の輪っかでした。

父と仲直りし、もともと喧嘩もしていないのですが、旅行に行ったり私が住んでた静岡に父が泊りに来たり、そんな晩年がありました。

あるときポツリと言いました。「お父さんは、智子を守れなかったんだよ」

今でもその意味が釈然としません。温室のような家庭の中に、「和」の中に、入れておきたかったのか?「でも、出て行った私は、とても幸せなのですからそれでいいじゃない」というようなあいまいな返事を言ったような気がします。父はもっと深いことを言いたかったのかもしれません。

母と相談しながらお墓をさっさと造ったようです。それは冒頭の「和」という字だけのお墓でした。墓地で見渡すと、○○家の墓としないところがいくつかありました。

そういう時代なのでしょう。そして父の場合は、自分が求めた和やかな永遠の家庭をお墓にも、だったのかと思います。



23回忌は母の誕生日も兼ねて。皆でイタリア料理です。父は皆がそろった姿を見ながら大喜びだったはずです。代わりに私が、シャンパンを一本飲みました。

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ちょっとしたこと 虫に想う 2017/05/21 9:43 pm

名著『どくとるマンボウ昆虫記』を読んでいます。北 杜夫さんの虫に対する観察眼とその文学的表現に、虫への愛情を感じます。

都会の女性は虫嫌い、マンションに虫を寄せ付けない。それでいて無農薬野菜や美しい自然を求めがち。

緑豊かな田舎は虫だらけ、夏にはガラス戸びっしり虫が集まります。ナチュラルに暮らしたいけど虫はイヤなんて、虫はいったいどうすればいいのでしょう。
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虫の話題なら尽きません。

観光地のある旅館で、「部屋にトンボがいて、怖くて眠れないから捕ってくれ」とお客様からのクレーム。子どもならともかく、大人の男性。番頭さんが窓を開けると、バタバタ羽ばたいていたトンボはサッと出て行ったとのこと。

IT系の仕事についている若い男性、部屋には造花を飾る。「本当の花や観葉植物は、虫がきそうで気持ちが悪い」とのこと。

高層マンションで育った子どもたちが通う武道の道場で、その子たちの世話を私がしていた時のこと。きゃ〜〜と逃げ回る子どもたち。「先生、つかまえて」「虫がいて稽古できない」これ、たかが蚊一匹の話です。

無農薬野菜をウリに料理を出す田舎のレストランで、一匹のハエ。近くの牧場から飛んできたのでしょう。「嫌ね、不潔ね」と女性客。じゃあ、無農薬野菜など食べるな!



自然一杯のなかで暮らしていれば、好き嫌いなど言えない。だから、これほどまでに嫌うのは都会人です。いつからこんなに虫嫌いになってしまったのでしょう?

確かに私だって、ムカデが天井からポタンと落ちてくる、大きな蛾が粉をバタバタ落としながら電気の周りを飛ぶ、蜂が部屋に入ってくる、など好むわけではありません。

かつて泊まった民宿で、布団に入っていたカメムシ50匹くらいをガムテープでつかまえた夜もありました。この時は「このカメムシの人生は・・なんて」考える余裕もなく、殺戮を繰り返したものです。

でも、普段はそうそう虫を嫌いませんし、我慢もできるつもりです。



湿り気のある草原は、よく見ると土かと思えば全体がうごめくように虫がいます。土を少しいじれば、軍手はちいさな虫だらけ。名前も知らない動くものが、圧倒的に私を囲います。

そんな中に、虫嫌いの若い女性や子どもが入ったら、パニックして気絶するのではないでしょうか?

きれいな緑、そこは虫だらけなんです。虫だけでない、トカゲも、カエルも、ネズミも、狸も、アナグマも、キツネもたくさんの鳥もいる。もちろん、鹿も、猪も、クマも。

書ききれないとんでもない種類のおびただしい生き物の中に、ほんの一時お邪魔している人間なのに、偉そうにしているから、蚊一匹で悲鳴を上げるようになる。



田舎と都会と行ったり来たりの暮らしをしていると、都会人のそんな傲慢さが露骨に見えて、腹立たしく、ひ弱さににあきれ、怒るわけです。

このブログで怒ったところでどうしようもないのですが、虫嫌いの都会人、あなたたちおかしいですよ、とだけはどうしても言っておきたい。

もしもあなたが、姿を現しただけで悲鳴をあげられ、嫌われ、殺されそうになったら。いったいどうしますか?虫にも言い分はあるでしょう。



今いる、和歌山県紀の川市の家で、ツバメが雛を育てています。黄色い口を開ける雛めがけて、1分おきくらいに親ツバメが餌を運びます。

ピンボケですが、一羽の親が巣にとまり、もう一羽が羽ばたいた瞬間です。親ツバメに捕らえられ、雛の口に運ばれる虫たちは、いきなり殺虫剤をかけられる虫よりは幸せなのでは、なんて考えてしまします。

北 杜夫さんのフンコロガシの解説などを読んでいると、一度この虫にお会いしたくなります。うやうやしくご挨拶などしたくなるわけでした。

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ちょっとしたこと ワークショップのコツ 2017/04/24 1:32 pm

先日の「さんか・さろん」でワークショップの話をしました。地域づくりの場で、住民意見を引き出すためのコツについて。

いきなり高度なワークショップメニューをされる専門家もありますが、私は逆。

「カタカナを使わない」「ポストイットを使わない」「飲食しながら」などを大事にします。

さっきまで畑を耕していた高齢者が、さっとできる方法にこだわり続けています。
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NPOスローライフ・ジャパン、スローライフ学会の毎月の勉強会「さんか・さろん」での話は、「市民の意見を引き出し実行まで繋げる“ワークショップ”のいろは」というタイトルで話ました。(写真は「さろん」の様子。2017年4月18日)

まずワークショップ(以下WS)とは何か?そして私がいつもしているWSは、いろいろ種類がある中でも「地域を活性化へむけて計画立案のためではなく、実践・人づくりのため。現実おこしのもの」であることを説明。

そして、WSで進めた事例として、奈良県十津川村谷瀬集落「ゆっくり散歩道」の話。もう一つは和歌山県紀の川市「フルーツ・ツーリズム」について紹介しました。

そして、いつもどこでもやる私のやり方をご紹介し、(ここでは割愛)最後にWSの進行や内容よりも、実は大事にしているコツ、ツボの話に至りました。

この辺のことは前にもブログにしたとは思いますが、今回の「さろん」に参加したかったができなかったという方が何人かあり、また、再後半の話、このコツ・ツボのあたりの話題が好評でしたのであえてもう一度書いておきます。ワークショップの「い・ろ・は」として話したことです。

私はよくコンサルタントの方々が好んでおやりになる手法「SWOT分析」“外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析する”なんてことより、こういう小さなことが一番大事かと思う者です。

なぜなら、「SWOT分析」などができる人は、都会のパソコン使いのお兄さん・お姉さんか、学生・学者くらい。こういうやり方は地方の現実には全く用をなさないからです。

お決まりのこういうやり方をどこかの地域に持ち込んで、「さあ、地域おこししましょう。意見をだして地域を分析しましょう」なんてコンサルタントがいたら、大馬鹿野郎!と怒鳴りたいところです。(実は多いのですヽ(`Д´)ノプンプン)

ま、そんなことは置いておいて。コツ・ツボの話に進みましょう。(写真は先日の紀の川市でのワークショップの様子です。2017年4月231)



















〆造訃貊蠅傍い鯢佞韻
たいてい、女性同士、同じ職場同士、夫婦、など、いつも一緒にいる人が一緒に座りがちです。これを解きます。なるべく知らない同士が隣り合わせになる。知り合えるし、自分一人での参加という個の状態にもなれる。もちろん、上座下座などありえません。

▲タカナを使わない
ワークショップという言葉すら、そもそもカタカナ。なので、「寄合」といったり、「わいわい会議」とよんだり。

その席上で、コンセプト、モチベーション、プライオリティー、なんて言葉などもってのほか!

主人公が誰なのかその人たちに言葉を合わせないと。それなのに、かっこつけてコンサルタントぶっている人ほどカタカナを使いたがるのです。



















ポストイットを使わない
WSというと、書いてペタッと貼れる付箋、ポストイットは便利で欠かせない。が、ポストイットがないと、話し合いができないとなると困ります。

第一、食料品店もない田舎の集落で、地元の人だけでWSをやるなら、どこでポストイットを買うの?ですね。

それに、小さめの付箋にボールペンでちまちま書いたものは見にくい。おじいちゃん、おばあちゃんには、大きな紙で太い大きな字でのカードワークでないと。だから私はA4の紙を4等分して使います。

ぜ綣圓砲△錣擦
耳の遠い人、膝の痛い人、目の悪い人、人前で発言したことのない人、風邪をひいている人、子連れの人、パソコンが全く駄目な人、集まる人はそれぞれ何かしらのハンディがあるものです。

そこを気を付けながら進めないと、エラソーなひとやツヨソーな人だけの地域おこしになってしまいます。

ザ間を動かす
話し合いでも、何かするにも、順番に発言となると最後の人が飽きてしまう。または、場がよどむ。皆の首が、あっちにこっちに動くような空間使いをしないと。

以前、ふと見たらオブザーバー席のような事務局席で、他の仕事をしている役場の人が居て唖然としました。

それからは、そこにいる人皆が同じく席に着き、見えない空間がないようにしています。




















Π食しながら
飲まず食わずでいいアイディアが出るわけがない。というのはこれまで何度もいっています。せめて飴と飲み物位はほしいところ。

呼びかけ側が完全に用意しなくとも、飲食しながらというやり方にすると、漬物や手作りお菓子が登場したりするものです。

У鐃潅呂茲
五感が心地よいか?温度や明るさ、色使い、座り心地、匂い、マイクの音量、などは後回しになりがちですが大事。

作業するのにテーブルが狭かったり、仲良く話したいのに立派過ぎる大きな会議室だったりも居心地が悪い。人という生ものを扱うことを忘れずに。赤ちゃんも参加の時などは、寝かせる場もほしいですね。

必ず全員が話す
自分が話した場は、自分の場になります。人の話を聞くだけでは他人ごとです。

「皆さんがおっしゃった通りで、他に意見はないのですが」と前置きする人に限って、新しい意見を言うものです。そのためにも、全員が意見を言えるように時間配分を。

人の発言時間を取ってしまうシャベクリマンは、途中で止めます。

お客様にしない
受付で「いらっしゃいませ」といったら、その時参加者はお客様になります。こんにちは、こんばんはでいいじゃないですか。

飲み物などを持って行ってあげるなんてとんでもない。自分で注ぐのは当たり前。注意しないと同じ参加者の女性が、飲み物を紙コップに注いで配っているなんてことが・・・こういう時はキッパリ注意ですね。

大笑いする
まあ、無理に笑わせることはないですが、なんとなく笑いがちりばめられていると、大笑いの瞬間が起きやすいです。

そのためには、私がピエロになってもいいわけです。「今日の会合どうだった?」と聞かれたときに「おかしかったよ〜」なんて答えるWSにしたいものです。



と、今回のブログは「さんか・さろん」の後半の再現。写真がないと寂しいので、つい最近の紀の川市「フルーツ・ツーリズム」のぷるぷるワークショップのしつらえの写真を入れてみました。

WSを進行する側の立場にある方、ご参考に。


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ちょっとしたこと 鳥寄せ 2017/02/25 3:24 pm

東京・新宿四谷でも、電線の間を野鳥が飛んでいます。ベランダにパンを置くとスズメ、メジロが寄ってきました。なんとなく安らぎます。

やがてヒヨドリが来て、小鳥を蹴散らし餌場をわがもの顔で陣取りました。傲慢に見えます。

すると、ついにカラスまで。ベランダは糞で汚れ始めました。

「キャ〜!かわいい鳥はいいけど、かわいくない鳥はイヤ〜!」叫んだ私が、一番傲慢でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は、さもない話題といえばそれまでなのですが。なんだか鳥から自分の本質を暴かれたようで・・・書きます。

ここのところ、出張が多く、パソコン作業も多く、休むこともなく、暮らしに潤いがなく、とスローでもゆとりでもない日々が続いていました。

そうなると、何か可愛いものや、身近な自然などに心のよりどころを探します。

小さい頃から、実家の庭には鳥の餌台があり、父が野鳥の世話をしていました。

千葉の田舎なので、スズメやメジロ、ヒヨドリはもちろん、セキレイやムクドリ、オナガが来ていたこともあります。モズやウグイスも当たり前でした。

父の後をついて、「鳥のごはん」をやるのが好きでした。そんな思い出があるので、引っ越しの多い人生ですが、その場その場で鳥寄せをしてきたのです。

私の事務所も住まいも今は四谷ですから、野鳥は、餌ならゴミなどをあされば豊富にあるはずです。

それでも、やはり美味しいものを求めてか、パンをやればサッと寄ってくる。それがうれしくて、ミカン、リンゴ、キウイ、キャベツ、と餌はエスカレートしていきました。

餌がないと、窓越しに、のぞき込む鳥たち。「はいはい、ごはんね」なんて飼い主気分を楽しんでいたのですが。

バタバタと翼をならしカラスまで来てはもう、ダメです。窓を開けたら、あの大きな黒い生き物が部屋に入ってくるかも、と思うとゾッとする。

「メジロはよくて、何で、カラスがダメなのか」と迫られたら、論破できないこの矛盾。

「だって、カラスでは癒されないんだもの」なんて言っても世の中、鳥業界は通らないでしょう。

ヒヨドリは乱暴ですが、まあ、まあ、いいだろうと許していたのですが、このたびはひどい目にあいました。

出張があり、餌の無い1週間を過ごした鳥たちです。「別に、私の餌が無くたって困らないだろう」と思っていたのが甘かった。

帰ってきたらびっくり!ベランダに置いたシクラメンの花を、見事に食べつくしてくれました。

一度ヒヨドリがつついていたのを見たことがあります。餌がなくて、最後は花に及んだ。もしかしたら、私への当てつけなのかも。

「きっと、奴らの仕業に違いね〜」なんて、もう私の心の中では、昔の岡っ引きが「捕まえてしょっ引いてやる」というくらいの憤りとなりました。

癒されるどころか、こんなに頭に来るなんて。冷静になれば、勝手なおばさんです。わがままとしか言えません。

そもそも選り好みするなら、鳥寄せなどするな、ですね。

いまは、観葉植物となってしまったシクラメンを眺めながら、わが身を責めるのでした。

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TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。