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お仕事 「むらフェス」開催 2019/01/27 3:19 pm

栃木県那須塩原町の金沢・宇都野地区で、1月26日住民文化祭「むらフェス」が行われました。

ここは栃木県が今年度から開始した、「ふるさと支援センター事業」のモデル地区に選定されています。

昨年の夏から毎月ワークショップを開催、住民組織「あつまっぺクラブ」が立ち上がり、このたびの開催となりました。

みんなの笑顔をみて、お手伝いして良かったと思いました。
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「むらフェス」の内容はこのチラシのようなものです。

ここに至るまで、5回のワークショップを重ね、こんなことを決めてきました。

<目標>
々睥霄圓楽しく元気に ⊆然と伝統文化を大切に 若者が定住できる地域にしよう!

<集まりの名称>「あつまっぺクラブ」

<やること>※すぐに
「文化祭(村フェス)」手作り品展示即売、写真展、カフェ、芋煮、汁物サミット、もちつき、そば打ち教室、伝統のお菓子作り、ぼうじぼ・俵作り教室

<ルール>
「地元にこだわって」「お金を算段して」「無理をせず役割分担して」「みんなで楽しく参加する」

<お試し>
「むらフェス」を1月26日(土)に、旧金小で開催。
内容:「おらが自慢の昨品展&フリーマーケット」「田舎カフェ」「もの作り体験」



やりたかったことのすべてはできませんが、とにかくお試しでやってみた「フェス」なのでした。

行政の絶大なる応援はいただきながらも、基本「住民主体でやる」をどこまで貫けるか?です。






若い世代も参加。ママさんたちはもっぱらバザーの品物集めに活躍。

朝、仕上げの紙花作りで会場を飾ります。







事業費はゼロ!

ならばみんなで労力を出そう、知恵を出そう、少し儲けて活動原資にしよう、と考えました。








廃校になった校舎での真冬の催し、朝は雪になりました。

暖房はありません。そこいらじゅうからストーブを集め、あちこちにとにかく置きました。







おもちゃやソックスが10円、盃と徳利セットが100円、ハンドバックが500円、なんて具合です。

短期間でよくぞこれだけの品物が集まりました。寄付品ですから売れれば活動費になるのです。






こちらは売らない作品展示のコーナー。

自分の作った物を「見てね」と飾るだけでも、なんだかワクワクします。







絵手紙や、80歳を過ぎてから陶芸を始めたお爺ちゃんの作品、切手のコレクション、小中学生の絵や書も。

文化祭ですから何でもこいです。







なぜか校庭に消防車。

救急用ではなく、子どもたちへの見学サービスです。









さあ、「むらフェス」スタート。

お客さん来るかしら・・・・。










と、思ったら、あっという間に人が集まり、バザーの品が減っていく。

私が買おうと思っていたあれもこれも、ああ、ない。







お金を払って木の椅子など作る人いるかしら?と思ったら、いるいる。大人も子どもも結構、夢中です。

教室に、木の香とトントントンというトンカチの音が溢れています。やっぱり木に親しむのはいいなあ。




お味噌のおにぎりもいい香り。そろそろ売り始めます。

大葉を一枚つけて。ホットプレートで焼いて。








お母さんたちの食堂の隣は、地元の高校生と子どもたちが開いたカフェ。

どれもが100円!少し安すぎたかも。







これは大豆の入ったケーキ。夏に高校と地元の方が一緒に蒔いて育てたものが使われています。

来年はもっと大豆をつくらなくちゃ。







いつもはワークショップをやっているスペースに、今日はお客様がいっぱい。

これをしたかったんですよね〜。








地元には写真や切り絵など、アートの達人が多いということも今回分かりました。

学校の長い廊下は、ギャラリーにぴったりです。







懐かしの写真には、見入る人が多かったです。おしゃべりがつきません。












あっという間に時が経ち、14時には終了。冷え込まないうちに、暗くなる前に片づけとなりました。

私は「お試しだから、目標は30点」と開会のあいさつで申し上げました。最初から100点ではつまらないからです。

ああすれば良かった、こうしたらもっと良かった、と気づくことが一番大事。

教室の電気の容量を超えて、一時電気が飛んでしまったり。
放送設備をうまく使えなかったり。
トイレのサンダルがひとつしかなかったり。
展示物を画鋲できつく押してしまったり。
トンカチの音が大きすぎたり。
作品展にゆっくり座っておしゃべりする椅子もほしかったり。
ケーキが売れすぎて足りなくなったり。
アンケートをつくればよかったり。
開始趣旨を貼りだせばよかったり。
ポップを統一すればよかんたり。
来てみてようやく「むらフェス」の意味が分かったり。

などなど、来月のワークショップには一杯気づきを集めましょうね。それが何よりの今回の「儲け」になるわけですから。

いろいろな年齢や立場の人が、いろいろなアイディアと労力を出し、一つの催しにしたこの「むらフェス」は、様々な素材を使った「のっぺ汁」のようです。

素材同士がお互いに美味しさを引き出して、一つの料理になりました。汁なら片栗粉でつけるトロミ、つなぎは、「むらフェス」では、地域を良くしたいというみんなの強い想いでしょう。



※これまでのブログです。ご覧ください。

「大豆を蒔く、元気を蒔く」
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=475&date=201807

「あつまっぺクラブ」
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=482&date=201809

「むらフェス」やろう。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=493

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お仕事 チェーンソーアート 2019/01/21 1:36 pm

チェーンソーなど怖くて私は扱えませんが、このアートには興味がありました。

先日、福島県古殿町に行ったとき、まさにそのすごい作品が並んでいました。林業の盛んなまち、毎年イベントもあれば、チェーンソーアートを趣味にする方々も集うそうです。

こういうことから木に興味を持ち、皆が林業の大切さを知り、日本の山を維持できることに繋がれば、と切に思いました。
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先回「凍み餅」のことを書いた同じ古殿町。シーズンになれば「凍み餅」が売られる道の駅「おふくろの駅」に、大きな猪がありました。










近づくほどにすごい迫力です。今まで見たことのあるチェーンソーアートとはレベルが違う!









役場の玄関には、犬が。













馬が。猿も鳥もという具合に干支の動物が並んでいました。うかがえば、毎年行われるイベントで来町される、世界的に有名なチェーンソーアート作家の作品とのことです。






古殿町は林業のまち。車で走ればあちこちに材木が積まれ、製材所音を響かせています。

だからチェーンソーは日常的な道具、材料も山ほどあるというわけです。






林業のお宅を訪ねました。ご自身がチェーンソーアートをされ、ここはチェーンソーアート愛好家のたまり場にもなっているそうです。









うかがって驚きました。ここはご自宅に隣接する「サロン」。

床も天井も壁も、木でいっぱい。ふんだんにいい木材が使われています。藤ツルでも巻いていたのでしょうか、この大木は伐られてようやくツルから解放されて、いま悠然と柱として立っているように思えました。




「山奥なので飲み屋もない、だからみんなが集まってワイワイやれるところをつくった」とは主の弁。

大きな一枚板のテーブルの奥には卓球台もあります。お風呂もあって、二階は何人もが泊まれます。





たくさん人が来るときは、このカウンターに料理を並べてバイキング方式。料理も好きな人が作る、持ち寄るという仕組み。

当初はチェーンソーアート愛好家のサロンだった場所ですが、奥さまいわく「だんだんいろいろな山での体験のできる場所にしたい」とのこと。



何も特別な体験をしなくとも、ここのおうちやサロンに使われている木について解説いただき、木の魅力に触れさせてもらい、使わせてもらうだけでも大満足だと思うのですが。

マキ割りや、自然薯堀りや、ネーチャーゲーム、漬物作り、プチ・チェーンソーアート体験などなど、企画していただけるなら、ぜひ!とワクワクしてしまいます。

水野武雄さん、水野瑞子さんご夫婦です。チェーンソーアートがきっかけでうかがったのですが、お話はどんどん広がって。

「山はいいよ、ストレスがない。冷え込む時の空気がしまった感じがいい。仕事はたくさんあるし、いつも人が足りない。若い人がいまこそどんどん林業に飛び込んできてほしい」と水野さん。

とはいえ、なかなか続かないのも現実。「身体はきついし、危険だし、覚えるのに時間がかかるからね。でも都会で精神的につらくなるよりずっといい、人間的な仕事。やればきちんとお金にもなる」

お話をうかがっていると、今からでも私ができないかなんて考えてしまいます。

今度はチェーンソーアートの現場を見せてもらいましょう。大木にもう一つの命が刻まれ、周囲に木の香りが満ちる創作の時間は、感動するはずです。

そして、木のもつ力、木とともに生きる人の力を再確認できるでしょう。

水野さんご夫妻の笑顔に触れると、木に囲まれる暮らしは人をこんなに健康にするのか、ということが分かります。



巨大なテーブルでいただいた、手づくり沢庵の美味しかったこと!

薪ストーブで温まりながら話し込むうちに、外は真っ暗。そこに奥様が飾ったイルミネーションが輝きます。

「母が見たがったから。それに山仕事を終えて真っ暗のなかを無事に帰ってきてほしいから」と19年前から飾り、電球を増やし、今では3万球が光っています。

何千人集客しよう、なんて皮算用している都会のイルミネーションとは、灯す志が違います。これも今度お手伝いしてみたい。

山の中のこの輝きを心に刻み、帰ってきました。

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ゆとりある記 凍み餅 2019/01/14 12:00 pm

その存在は知っていましたが、造るところを見せていただき、さらに地元で食べることができました。

福島県古殿町「ふるさと工房おざわふぁーむ」の小澤ご夫妻が郷土の味を消してなるかと頑張っています。

「ごぼっ葉」という山菜を混ぜて餅を搗くと、お餅が凍り、乾燥してもボロボロにならない、昔からの知恵です。

寒さと時間、手間が美味しさをつくる、究極のスローフードでした。
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「おざわふぁーむ」です。もとは酪農をされていたそうで、いまこの建物は農業体験工房のように使われています。

泊まったり、米づくりをしたり、郷土料理を習ったり。牛を育てていた場所が、人を育てる場になっています。




近づくと赤いネックレスのように下がっている干し柿がきれいで、おいしそうで・・・。










その横に下がっている白いものが「凍み餅」でした。

一見、凍み豆腐かと思うのですが、実は白い紙でお餅を包んであるのです。







小澤啓子さん。訪ねると、この夜私たちがいただく懇親会用の郷土料理を調理中でした。

「夜にうかがうんですが、昼の凍み餅を干している様子が見たくて寄りました」と私が声をかけると、「見て、見て〜」と「凍み餅」づくりの途中を見せてくださいました。






「凍み餅」に欠かせないのが「ごぼっ葉」。学名は「オヤマボクチ」という山菜の一種。

これを夏のうちに採って乾かして保存します。一見、フキの葉っぱの乾いたもののように見えます。

この葉っぱの裏側にはヨモギのように細かい産毛のようなものがあり、これがお餅のつなぎになるそうです。

「いい、これをこうして手で揉むでしょう。繊維だけはこうして残るの、粉々にならないの」と、小澤さんが実験してくれました。



カラカラに乾いた葉っぱなので、強く揉めば粉々になるはずです。それが蜘蛛の巣の塊のように、モハモハがしっかり残る。

これをお餅に混ぜて搗くのですから、お餅はしっかり繋がる。鉄筋入りのコンクリみたいなもんですね。




工房には「ごぼうっ葉」入りのお餅がたくさん搗かれ、型に流されていました。










これを切り分けて、一枚ずつ紙に包む。切るのも包むのも大変な作業でしょう。










包み終えたものを紐で繋げて、水に浸ける。たっぷり水をしみ込ませてから吊るすのだそうです。

外に吊るしたお餅は、寒さで凍り、それが昼には溶けて水が抜ける。その繰り返し。フリーズドライとはこのこと!昔の人が考えた保存食ですね。




小澤さんが見せてくださいました、昨年の「凍み餅」。よ〜く乾いています。

寒いだけでなく風がないとダメ、40日くらい吊るすとか。乾ききった「凍み餅」は実際何年も持つそうです。






一方これは「ごぼうっ葉」の入っていない普通のお餅。

上の方にヒビが入っています。つなぎがないとこうなるんですね。








さて、「凍み餅」は食べるときにも時間がかかる。乾いて眠っているお餅を目覚めさせる?には、5時間以上水に浸けないとダメ。

でも、水に浸ければ本当に普通の搗きたてのお餅と変わらないようになるのですから、驚きです。

水を得たお餅はぐっと膨らんで大きくなります。それを切り分けて油少々のフライパンで焼く。


焼けたお餅は砂糖醤油を絡めれば、出来上がり。

ほんのり「ごぼっ葉」の香りがする「凍み餅」。これは本当に美味しかったです。






普通のお餅とは違う、もっちりしっかりしていて、かたくはないけれど柔でもない。寒さに耐えて一度乾くと、餅が厳しい修行を耐え抜いて、強く存在感あるさらに美味い物に変わるのでしょうか。

ただのお餅じゃないのです。
私の目の前で、地元のお若い方は3つ召し上がりました。



小澤昌男さん。お酒を飲みながら昔の話をいろいろしてくださいました。

この地の人が味わい深いのは、寒風がつくった顔、人柄なのでしょうか。いつまででも一緒に居たくなる、懐深い温かさです。

「凍み餅」を東京で食べるのもいいですが、やはりこれは小澤さんご夫婦に米づくり、「ごぼうっ葉」採りも教わり、「凍み餅」づくりの仕事を何度も通って手伝って、最後に食す。そんな時間を過ごしたいものです。

古殿町に通うほどに、寒風に震えるたびに、きっと私も味わい深い人間になれるかと思いました。

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連絡先

野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
E-Mail yutori@noguchi-tomoko.com

NPOスローライフ・ジャパン
〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町9−4 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。