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ちょっとしたこと 良いことの知らせ方 2019/10/14 1:31 pm

消費者活動、食品ロス問題、フードドライブ、三世代交流、防災、高齢者の場づくり、など。

大事な活動をしている女性たちが150人ほど集まる場で、発表をうかがいました。皆さんボランティアで頑張っています。

気になったのは伝え方、パワーポイントはもちろん、写真と文章の資料も大変、Facebookをしている人もわずか。この方々が発信力も身につけたら、と強く思いました。
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会合の名は「生活学校・生活会議運動 中部・近畿ブロック研究集会」です。

今回のブログは個人情報もあるので、写真は少なくしました。開催地は和歌山市内。

会場のホテルで、美しい杉のお箸で食事をいただいていると、各地から続々と女性たちが集まってきました。

主催は、公益法人あしたの日本を創る協会、全国生活学校連絡協議会、和歌山県生活学校連絡協議会。

普段、地域おこしの世界にいる私ですら、「生活学校??」と聞かれれば、すらすらと的確に説明ができません。




調べると“女性を中心に、身近な暮らしの中の問題を、学び、調べ、企業や行政と話し合い、ほかのグループとも協力し合いながら、実践活動のなかで解決し、生活や地域や社会のあり方を変えていく活動”とあり、1956年から始まっていま1100の生活学校があるそうです。

生活会議というものも一緒でしたが、ここではこんがらかるので説明を省きます。

そのブロック研究集会の助言者として、私はうかがったのでした。皆さんの活動報告をうかがっていると助言どころか、いたく感心するばかり。

「出前寸劇」で詐欺にあわないようにと啓発活動。大根一本を無駄にしない料理法の研究。中学生に地域の一員になってもらう「子どもと共に行う防災訓練」。親子孫が楽しく過ごせる「ふれあい広場三世代交流」。商店街にちょっと休める場や「高齢者おしゃべりサロン」を作る活動。などなど。

皆さん、お金をかけずに工夫して、良い活動を続けておいででした。

発表をうかがううちに考えました。こういう暮らしに密着した「良いこと起こし」が、こういう女性たちによって行われている。それは、誰から見ても大事なことで、応援したい取組ばかり。

でも、なぜもっともっと世に発信されないのか?!


いわゆるマスコミは、もっと華やかな、またはセンセーショナルな、事件性のあることばかりを追います。縁の下の力持ち的な良いことの動きは、たまに地方紙で小さく報道される程度。

本当は、こうした活動が日々発信されて、そこでどんなに人々が楽しく、人間性あふれる時間を過ごし、地域のつながりができるかが伝えられていいのに。

そう思うと、もったいない、残念、とばかり考えます。

しかし、現場の女性たちを見ていると、発信技術が身についてない。話すこと、紙にして的確にまとめ伝えること、写真や文章で分かりやすく訴えること、パワーポイントや動画でアピールすること。

こういうことまでは、なかなかできないものです。それは、炊き出し料理を作る、子どもやお年寄りとおしゃべりするのとは違う技術です。

ここが欠け落ちているように思いました。その辺のことは、今まで、行政の人がやってくれたり、私たち苦手、で済んできたかもしれません。でも、今や、よいしょとそういうことにもチャレンジしないと、良いことが伝わらない、良いことを広められない時代です。

ドローンも使い、活動をコンパクトな動画にまとめたところがありました。パワーポイントで報告したところもありました。お互いがこういう伝え方を教えあうことも大事でしょう。

予算が無くても、スマホでなんでも写真を撮っておく、動画で撮っておけばなおさらいいでしょう。まとめたりセンスフルにすることは、学生さんや若いメンバーに任せたり、行政に手伝ってもらったりで。

要は、自分たちのやっている「良いこと」を、常に知らせようとする態勢で居ることが大事です。

私もおばちゃんですが、何とかブログを書いたり、目をこすりながらFacebookをやっています。そうすると、だんだん伝え方が身についてくる。

伝えようと、発信すると、仲間が増える。活動が高齢化し後継者に困る、という悩みも消えていく。と思うのですが。

今回、私は「食を通して地域の様々な環境創りを考える」という話をしましたが、「食」は大事ということをまずは伝えるために、キャラメルを配りました。

長い研修でくたびれていた女性たちが、笑顔になり、隣同士で話をするきっかけになりました。あわせて開催地が桃の産地ということも知っていただきました。

知らせる、伝える、はどんな方法でもできる。まずは活動と同じエネルギーをかけて、発信することだと思います。

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ゆとりある記 ベンガラの里で 2019/10/05 2:38 pm

岡山県高梁市「吹屋ふるさと村」。銅山とベンガラの生産で栄えた街並みや、ベンガラ製造を学べる「ベンガラ館」などがある産業観光施設です。

これまで京都でベンガラ格子のある料亭などを見る機会はありましたが、ベンガラそのもの知る機会は初めてでした。

この真っ赤な顔料は、山深い集落に富をもたらしましたが、働く現場はなかなか大変だったようです。
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そもそもベンガラとは何か?をひもどくと、天然には赤鉄鉱として存在するそうです。旧石器時代の洞窟などの赤い絵がこれによるものだとか。

インドのベンガル地方で産出したことから、「ベンガラ」と呼ばれるようになったそうです。日本でも天然の物が古墳の石室の絵に使われ、神社仏閣の建物に塗料として使われてきました。

耐久性に優れていたからです。また赤い色が魔除けや再生の意味を持っていたともいわれます。

そのベンガラを、人工的に造ったのが岡山県中西部、高梁市の山間、吹屋の地でした。






もともと銅山でしたがその副産物である硫化鉄を使ってローハというベンガラの材料にし、これを焼いて酸化させて赤いベンガラを造ることに成功しました。

明治維新後は様々な制限がなくなって、民家の装飾にも使われだします。建築に使われる以外には、有田焼の赤絵などに使われ、ベンガラは日本中で求められます。

1700年代の初期から、吹屋は日本唯一のベンガラ産地として繁栄し続けます。標高550mというこの山村に、昭和の時代までたくさんの人が働き、多くの荷物、お金が動いたのでした。

当時を忍ばせる豪邸が並び、石州瓦の屋根が連なります。国の重要伝統的建造物群保存地区、いま、吹屋は観光スポットになっているのでした。

昭和40年代まで使われていたという工場が再現されて見学できるようになっていました。

どこもかしこもベンガラ色です。








なかなか工程は複雑で、簡単ではないのですが、手前右のローハというものが、やがて奥の赤みを帯びたものに変わっていくのでした。








ローハという材料を、「ほうろく」に朴の葉を敷いた上に盛り、それを窯の中に200枚位積み上げます。松の薪を燃やし、数日700度を超す温度を与えると、赤い色があらわれるのだそうです。







ベンガラとは「弁柄」と書きます。何とも綺麗な、鮮やかで、重みと温かみのある赤です。










窯の次の工程では、ベンガラを水で洗い、不純物を取り除き、水車の力で回す石うすで細かく挽くというもの。

そして、さらには酸を抜くために、何度も水をくぐらした後、天日で乾かし、さらに粒子を整えて、型に詰めて出来上がり。簡単に言えばこういう手順となります。




ベンガラは、一斤いくらという形で取り引きされたようです。工場から商家に移されたベンガラは、完成品として整えられ、蔵に保存されました。







柿右衛門の赤絵も、このベンガラなくしてはありえなかったのでしょう。










かつては黒くすすけていた民家も、明治以降はベンガラで赤くおめかしができるようになった。

色を使える自由さが、西日本の民家を鮮やかにしてきたのでしょう。







観光客はベンガラ染め体験などができます。

都会暮らしには珍しい、古来の色を持ち帰ることができます。








私は、こんなスカーフのプレゼントをいただきました。

赤い色と、グレーとが、ベンガラと山の土、窯の煙などを連想させ、使うたびにこの地を思い出すことでしょう。






情緒を感じる吹屋の町並で、観光をしながら楽しむのはいいのですが、ふと思います。

こうした産業の影には、必ず苦労した人々がいることです。ベンガラを造る工程図に必ず出てくるのが、女性の労働者。

ある人が語りました。「みんな上から下まで真っ赤になってね。それに身体もこわしてね〜」

硫酸が含まれる、煙や水、それにまみれて女性たちが造った美しい赤い色。

そんなことにも思いを馳せる、私たちでいたいものです。

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写真でみるゆとりある記

JT生命誌研究館で
麻布十番で
富岡製糸場へ
兵庫県篠山市雲部「里山工房くもべ」のもてなし

連絡先

野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
E-Mail yutori@noguchi-tomoko.com

NPOスローライフ・ジャパン
〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町9−4 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。