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お仕事 集落の人がやったこと 2020/03/23 12:16 pm

昨年の春に「年度内でやること10」を決めた十津川村谷瀬集落です。

休憩所の充実、子どもの遊び場作り、散歩道整備、加工所の活用、田舎体験ハウスの活用、などなど目標を少しずつ実現してきました。

休日に「むら」のために汗をかくことは、都会のサラリーマンにはわかりにくいでしょう。

でも、彼らの汗は「むら」への奉仕ではなく、自分の暮らし充実させる楽しい汗なのでした。
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昨年4月始めに皆でやりたいことを出して、人気投票をし、決めた10アイテムは次のことです。この時のことはその時のブログに詳しく書きました。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=512&date=201904

 屬海笋垢弌廖併曲眛擦竜抃峠蝓砲僚室足∋劼匹發陵靴咯譴鼎り散歩道の清掃・整備っ祺旭豌,轡瓮縫紂爾鼎りァ崚勅紡慮灰魯Ε攻眠」の利用促進Α屬弔りば」(加工所)の活用Ъ鬚糧力拡大(集落の酒米で造る「純米酒 谷瀬})┘ヤ対策村内の交流年間花計画


こうやってやりたいことを決めるのは簡単ですが、実際にやり抜くとなると大変です。何せ、集落といっても住んでいるのは56人、そのうち子どもは8人。大人は高齢者が多く、この4〜5年で移住した新住民が住民中の22人を占めるので、どうしても本当に作業を進める人は限られてきます。

新住民は今まだだんだんに環境になじんでいるとき、子どももまだ小さいし、いろいろ取り決める「寄合」にも出にくいです。数えてみると、いつも男女7〜8人が中心です。

皆さん普通に働いています。さらにつり橋横の「茶屋」も交代で出て運営しています。自分のところの米や野菜も作っています。集落の伝統食「ゆうべし」も皆で土産物として毎年製造しています。盆踊りがあり、敬老会があり、季節ごとの小さな祭りがあり、餅まきがあり、餅もつき、丸めて、、、などなど普段の集落の用件の上に、さらに今年度やることがのるのですから、仕事のない日こそが忙しい。

休日は寝坊するどころか、休日こそ早起きして、くたくたになるほど動くわけです。私が通う「寄合」で、先回の寄合から何をしたのか?進めたのか?振り返りがあります。その記録をざっと見てみましょう。


・4月14日、「ゆっくり散歩道」の清掃をした。車道の下の急斜面。空き缶、ペットボトル、不燃物、整髪料の空き瓶が10本くらいなぜか多かった。空き缶をまとめて袋に入れて捨てていることも。
・4月29日「つくりば」(加工所)の完成式、村長もみえた。ここの縁側は皆が腰かけるのにいい。看板の板は北谷さんへ渡してある。冷凍庫など運んだ。5月17日酒粕を詰める作業をした。「こやすば」初仕事で高菜も詰めた。
・5月12日、お茶摘み体験を奈良女子大の学生さんとやった。お茶揉みの機械も使用したがとても楽でいい。
・5月26日田植え。奈良女子大、県立大で12名が参加。普通の酒米と、「香り米」も植えた。機械植えは学生さん四苦八苦したが。 
・夏は雨が多かった。8月14・15日、台風がひどく全村避難勧告が出た。
・稲が順調だったが台風で倒れた。酒米は大丈夫。香り米は背が高く元気。
・草刈りと道普請もやった。
・8月4日橋の日が行われた。
・谷瀬の盆踊りを室内で開催した。
・村全体の「ふれあい物語」盆踊りに参加。
・「つくりば」で、ブルーベリー、柿の葉、ドクダミも乾燥させた。
・谷瀬が河瀬監督作品でユーチューブにのった。
・観光客が墓の方に入ることを禁じる看板を作った。
・モチ粟「婿だまし」の収穫。普通、粟は黄色いが、この古い種類は白い。
・9月28日第二回の「月の宴」、玉岡で開催。19人参加。お料理を持ち寄って子どもも参加した。山口百恵からクラッシクまでいろいろなレコードをかけた。芋のツルなど珍しい料理もでた。
・9月28日「つくりば」の看板取り付け。北谷さん作。彫って塗ってある。
・10月6日稲刈り、収量は面積大きく作ったのに昨年と同じ。天気のせいで少ない。奈良女子大が総勢15人で参加した。
・香り米も2種類作った。茶がゆに少し入れるだけで香ばしい香りがする。背が高いので藁が役立つ。玉置神社のしめ縄に使う。
・10月26・27日に奈良女が林業実習で「田舎体験ハウス玉岡」を使った。夕飯のカレーとサラダを集落が作った。
・11月9日は看板の基礎をやった。
・11月24日チューリップを植えた。酒米の藁が余っているので畑に入れた。展望台への道の松倒木も処分。道案内看板も立てた。「つくりば」の入り口道路を入りやすいようにした。
・11月25・6・7日「ゆうべし」(ユズを使った伝統食)づくり。「つくりば」で1800個。すべて谷瀬のユズ。今まだ干してある。
・鍋で集落のクリスマスパーティーを「田舎体験ハウス玉岡」で開催。20人弱が集まった。
・1月11日子ども遊び場づくりを打ち合わせた。砂場でもどうかと思ったが野生動物のこともあり、ベンチ、平均台などとなった。つり橋の廃材を使い、これを手始めにだんだん増やす。
・2月8日チューリップ花畑に出そろう
・2月10日男子会で遊び場づくり打ち合わせ
・2月15日「鯨のハリハリ鍋」で集落懇親会
・2月春向けの案山子作り、完成。服は皆から集めたもの。
・2月28日「純米酒 谷瀬」麹仕込み作業(美吉野醸造で)
・2月28・29日 東京で酒の販売
・3月1日「ゆっくり散歩道」の道案内看板、修理と書き直し作業。
・3月5日「純米酒 谷瀬」蒸米を桶に入れる、酒米洗い作業(美吉野醸造で)
・3月15日「つくりば」横の広場にベンチを作る、周辺にユズの苗を植える。
・3月18日「つくりば」で高菜を漬ける。
・3月20日谷水で飲み物を冷やす散歩道の自動販売開始
・3月20・21・22日臨時茶屋「こやすば」にオープン。「めはり寿司」など売る。


日にちを記録していないものもありますが、たった数人でこれだけのことをやっている。頭が下がります。

米作りそしてその延長の酒の仕込みなどには、通ってくれている大学生のマンパワーが貴重なものになっています。

もちろん作業でなく楽しい催し、懐かしのレコード鑑賞飲み会、鍋パーティー、クリスマス会などには新住民やお年寄り、子どもたちも出てきます。

もし私だったら、年間これだけの作業がこなせるだろうか?とつくづく思います。風邪を引いたなどと言ってさぼりたくなるでしょう。都会のサラリーマンなど、「お金を払うから地域のことは勘弁してほしい」 などと平気で宣います。

何がこの人たちの原動力なのか?それはやったことが形になるからでしょう。努力がうやむやに消えないで、具体になる。

球根を植えれば芽が出て花が咲き、子どもも観光客も喜ぶ。案山子を作れば散歩道がにぎやかになり、話が弾む。手作りの看板を作れば、皆が眺めてくれる。米を作り、お酒にすれば集落にお金が入る。

自分たちが汗をかいていれば、学生さんも応援に来てくれる。若い人と語らうのは楽しい。お店の一軒もない集落で、20人くらいで皆で鍋をつつけば大きな家族のような気分になる。

ああ、この谷瀬集落に住んで本当に良かったと思う。と、自分の心がすがすがしくなるのでしょう。

10アイテムがすべてできたわけではありません。でも少しずつ進んでいる。何より10アイテムを気にしていることが大事です。

さあ、この4月からやることは何でしょう。明後日の「寄合」が楽しみです。(写真は先回の寄合)


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連絡先

野口 智子 のぐち ともこ
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局
ゆとり研究所

TEL 090-7433−1741
E-Mail yutori@noguchi-tomoko.com

NPOスローライフ・ジャパン
〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町9−4 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com


略歴

<野口智子(のぐちともこ)>
ゆとり研究所所長・NPOスローライフ・ジャパン事務局長
千葉市生まれ。東京でコピーライター、プランナーを経験。1977年静岡県に移り企画・編集プロダクション設立。
1992年ゆとり研究所を開きコンサルタント業務を開始。
ライフスタイルの提案、「一店逸品運動」による商店街の活性化、時間消費型観光おこし、人材育成などの分野で活動。
2000年からスローライフ運動を開始、2003年スローライフ・ジャパンを設立、現在、事務局長・副理事長。
2006年から活動拠点と自宅を東京へ。現在はスローツーリズムの提案、商品開発、地域観光の育成、都市と田舎の交流、移住・定住プロジェクト、“食”をテーマにしたまちおこし、などに力を入れている。住民参加の独自の楽しいワークショップが得意。
現在、地域力創造アドバイザー(総務省)、地域再生マネージャー(ふるさと財団)、国土審議会半島振興部会委員。