お盆休み

お仕事で

お盆というのは独特の非日常があります。実家への里帰り移動や、田舎に戻る人を対象にした催しなど。普段、人の少ない地域が急に賑わうものです。今年8月のお盆、私は京都府綾部市の山里集落の催しに参加しました。参加するのは楽しいのですが迎える側は大変です。「子どもや孫がきてクタクタになった」「村祭りにかり出されて忙しかった」などでぐったりでしょう。今頃、ようやくほっと休まれているのではないでしょうか。

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今回、面白かったのが、お盆のまちの様子です。東京のど真ん中では、お盆と言えども普段とあまり変わりません。電車が空いたり、東京に遊びに来た人が目立ったり、スーパーに少しお盆飾りが売られて、「あ、お盆だった」と思うくらいです。まあ私が特に、そんなライフスタイルだからかもしれませんが。

それが綾部では、まっとうに本物のお盆をやっている感じでした。あちこちから人が集まるからでしょう、スーパーでは大盛の「オードブル盛り合わせ」が売られています。ご仏前に届ける「海苔の箱入り」や「お茶」も、山と積まれています。花も同じく。私が買い物したときは、お1人で14束もお花を買う女性がいました。

高齢者は張り切っています。息子、孫たちのためか、お肉の巨大パックをいくつも買う人、子ども用の浴衣遊び着を嬉しそうに買う姿も。自宅の庭で昼から焼肉パーティーの様子も見受けられました。そんな環境がうらやましい。いいなあ~と思います。

お盆で、戻る人達に向けて催しを、という試みもありました。竹に穴をあけて道に並べたら、夜美しいのでは。試験的に20メートルほど。綺麗ですが、手間がかかります。高齢の方々には無理。さあ、これからどうするか、です。

魚つかみの催しもありました。小さな川をせき止めて、鯉の稚魚を放し、子ども達が網ですくってつかまえる。鯉以外にも、もともと川にいるエビや小さな魚も捕まえて、いい思い出になったことでしょう。炎天下、高齢者の方々が仕切っていて大変。

地元の特産「万願寺トウガラシ」、曲がったり大きくなりすぎた商品にならないものは、子ども達の遊び道具に変身です。スイカ割もありました。たくさんの子ども達が楽しんだことは確かですが、運営された地元の方々はヘトヘトのはず。自分の孫ならまだいいけれど、ほかから来た子の面倒もじゃ・・。というのが本音でしょう。子達、その若いお父さんお母さんも、今後、地域の応援団になってくれたらいいなあ。

集落の納涼祭も見学しました。巨大な素麺流しが行われたリ、この日のために育てたメダカのメダカすくいも。プロのテキヤさん任せでない、隅々まで地元愛に満ちた催しでした。でも、これまた運営側は、ヘトヘトでしょう。

「こういう田舎の風景、何気にいいわよねえ~」と言いながら歩く家族。子ども達の様子の写真を撮りまくるパパ。「魚、うちじゃ飼えないわよ」と言い切るママ

年に一度帰ってくる息子家族は、高齢の親、その集落をほったままで、楽しむだけ楽しんでスルリと帰ってしまうだけなのかしら。よそから来た人たちも、ああ面白かったで、それだけなのでしょうか。そんなことを考えます。

お盆で休めず、人の世話をしてクタクタになった高齢者たちを、ありがとうと支える仕組みを作らないと。それが楽しませていただいた者の責任だ、と強く思いました。