ちょっとしたこと

若いころ『東京漂流』や『メメント・モリ』で衝撃を受けた藤原新也、最新作も含めての特別展でした。あらためて生と死を突き付けるような作品。昔ほどのショックはなく、私が歳をとった分、死は身近で、犬が遺体を食べる写真には自分も死んだらああなる ...

ちょっとしたこと

18歳で家を出てから、初めて母と二人きりで1週間過ごしました。しかも年越しです。一緒に居ると、なかなかすごい98歳だと思います。「おばあちゃんはラインができないから皆の話題からオミットされちゃうの」「眉毛は、はっきり描きなさい。表情が ...

ちょっとしたこと

事務所の近所にある小さな神社。その階段が、アニメ映画『君の名は。』の名場面に出てくるということを知ったのは、去年のことです。意識してみていると、日本の若者はもちろんのこと、外国からの観光客と見受けられる人たちが、いつも階段周りにたむろ ...

ちょっとしたこと

いまどき、こんな“昭和な”雰囲気のカレンダーが?と驚く、女優の晴れ着写真に、薄いシャリシャリの紙の暦、農作業も掲載のものを入手しました。群馬県南牧村の林業会社が配布です。一方、静岡県富士宮市の特別支援学校卒業生のアート作品カレンダーは ...

ちょっとしたこと

姉が亡くなりました。3年間の闘病の末、本人も家族も覚悟の旅立ちでした。病の発見から看取るまで、活躍したのはスマホです。コロナ禍、入院時の会話。在宅で緩和ケアになって、付き添いの調整や情報共有にLINEグループを活用。最後も、即連絡が届 ...

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この春、ミニトマトの育成セットをいただきました。実るとハート型になるそうです。我が家には土はおろか、広いベランダもない。困ったなあ~。それでも種を蒔き、芽が出ると成長が楽しみで、夫と毎日、小さな鉢に水やりをしてきました。そして遂に先日 ...

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先日、久しぶりに静岡県掛川市を訪れました。掛川ではずいぶん昔、地域づくりができる人を育てるための「学舎」を市が立ち上げ、そのコーディネート役で10年近く通いました。当時の「学人」さんとは今もお付き合いがあります。かつて通った居酒屋に入 ...

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実家の梅を採りに行きました。放りっぱなしの樹なので小さいし傷だらけです。私が脚立に乗っていると、病と闘う姉がフラフラきて手伝います。初めて姉妹で梅を収穫、そしてこれが最後になるだろうことは二人ともわかっています。でも、なんだかんだ収穫 ...

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小川ゆきよさんという方の写真展「笑顔」をみました。実際に笑顔の人物写真は少なく、抽象的な作品も。視点がしなやかで瑞々しく、96歳という年齢を感じさせません。お知り合いに作品の説明をされている小柄なご本人の姿は、凛々しくもあります。きっ ...

ちょっとしたこと

車の音に交じってお囃子の音が、新宿区四谷のビル街を山車が練り歩きます。家々やファストフードの店にも提灯が下がり、ここ数日、街の表情が変わりました。コロナ禍で久しぶりのお祭りです。何よりも、浴衣姿の子ども達がウキウキしている。とはいえ、 ...

ちょっとしたこと

実家の母と姉の体調が思わしくありません。「一週間の間に2人が余命を宣告されるなんて珍しいよね」と笑う母。「もう着れないから、この服あげるね」と姉。入院せずに在宅を選び、2人とも妙に落ち着いています。私にできることは、料理を作りに行って ...

ちょっとしたこと

コロナのおかげで、近場の散歩が習慣になっています。丁寧に歩くと、街にはいろいろなメッセージがあることがわかります。「経験力 やります!」と貼り出されている鯛焼き屋さん、「心美しければ顔それに従う」と筆文字のお寺。「在庫処分半セール額」 ...

ちょっとしたこと

数か月ぶりに千葉の実家に行くと、母の生家の古い家が消え、更地になっていました。住んでいたが母の甥が亡くなったため、その息子さんが処分したのです。近くに住む母は、自分が生まれ育った家が壊される様子を毎日見ていたのでしょう。「しょうがない ...

ちょっとしたこと

横浜市東戸塚を訪ねました。駅を降りると、大規模店と高層マンションがそびえています。圧倒されながらマンションの間を歩いていくと、意外に緑が豊か。開発と同時に自然に気遣ってきたのでしょう。驚いたのは旧東海道が狭い道幅ながら残り、道路を見下 ...

ちょっとしたこと

10数年前からか、関東でも急に広がった「恵方巻」。もともと習慣にあった西のかたには当たり前でしょうが、関東人の私の幼少時には記憶にない風習です。あるコンビニが仕掛けた流行などと聞くと嫌になり、高級太巻など見ると一言いいたくなる。で、今 ...

ちょっとしたこと

『男はつらいよ』『家族はつらいよ』山田洋次・作の映画を、週末のテレビ放送で見ました。寅さんはもちろん、リリーもタコ社長もつらい。「家族」の方でも高齢者はつらい、嫁もつらい。大笑いしながらも「つらい」って言うの、いいなあと思いました。「 ...

ちょっとしたこと

負け惜しみではないですが、コロナ禍でなければこうならなかったという良いこともあります。近所の散歩に目覚めた。夫の料理のレパートリーが増えた。洋服や化粧品を買わなくなった。スーパー滞在が短時間に。手洗いウガイの徹底で風邪を引かなくなった ...

ちょっとしたこと

『虫愛ずる姫君』ではありませんが、訳あってカタツムリを飼い始めました。名前は「デンちゃん」、霧吹きと飼育箱ごといただき、そのまま事務所に置いています。人間は勝手なもので、覗いたときに動いていないとつまらない。では動かないかというと、結 ...

ちょっとしたこと

よく行くスーパーの鮮魚コーナーの、女性の売り子さんが気に入っています。魚屋なら「ヘイ!いらっしゃい。何にする」と、勢いよく迫られることが多いのですが、彼女はゆるい。「今日の〜、おすすめは〜イワシで〜す。いかがでしょうか〜〜」と、ソフト ...

ちょっとしたこと

2週間前、うちにいると「位置について、よーい、ドン!」という、聞いたこちらも身構えてしまうほどの、女性の大きな掛け声がしました。ドン、の後はスタスタスタと道をかける音。その後、夫が現場を目撃、母と小5くらい男の子が、我が家横の細い一本 ...

ちょっとしたこと

中村桂子さんのお話をうかがってから「みんな同じ生き物」という視点を大切にしています。そういう時に「ざんねんないきもの展」を見ました。青い舌を出して威嚇するも効き目の無いトカゲ、ノドに肛門のあるデンキウナギ、歯が全部奥歯のウツボなど。何 ...

ちょっとしたこと

あの日、私は滋賀県守山市で商店街活性化のワークショップをしていました。皆さんとのお疲れ様会で居酒屋に入ると、賑やかなはずの店が静まり返り、誰もがテレビを見ています。「どしたの?」と言ったきり、私もくぎ付けになりました。この夜は興奮し「 ...

ちょっとしたこと

知人が「戦争の直接体験がなくとも、後に生まれた者でも、何かしらを語り継ぐべきだ」とSNSに書いていました。そこで私が思い出したのが「傷痍軍人」の姿です。デパートの入り口で白装束で物乞いをしていました。一方、私の父のギターケースに「大雨 ...

ちょっとしたこと

コロナ禍で家の時間が多くなり、いまや外に出るのが恐怖の段階。そうなると窓辺の様子に活路を見出します。昨年の春から、我が家にはスズメのご飯台ができました。自由気ままなこの小さな鳥に、喜んだり、話しかけたり。親子スズメは、親が子に餌のパン ...

ちょっとしたこと

炎天下、ブルーインパルスを見上げた日は、夜中までヘリコプターの音が響いていました。翌日、人手の様子を撮影する夫のお供で国立競技場に行くと、本当に混んでいます。みんな汗だくマスクで、2020と描かれた建物や大きな五輪オブジェで記念写真。 ...

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出張先の雲仙市で、この言葉を聞きました。高いところから「落ちた」という意味だそうです。こうした土地ならではの表現に出会うと嬉しくて、そこから話題が広がります。小さな日本ですが、多様な方言があるから面白い。共通語なんて実に窮屈、いまや誰 ...

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みんなの話題は、今や「ワクチン終わった?」「無観客?」です。東日本大震災の復興五輪なんてテーマは、どこかに消えました。そんな中で開催の「止まったままの時計-フクシマ10年-」写真展。写真家の夫と、その生徒さんの共同制作です。原発事故で ...

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姉夫婦と同居している96歳の母です。昔と違って、ラインでその様子が随時わかります。先日姉から連絡、「おばあちゃんが仰向けにひっくり返って起き上がれない」。とはいえ、姉も今、闘病中、母を起こす力がありません。結局、孫やひ孫が連携して、母 ...

ちょっとしたこと

遠出はできませんが、散歩や日常の買い物には行きます。私は車を持たないので、もっぱら歩きます。いつもの道でなく違う道を行くと、いろいろな発見があります。面白い看板、綺麗なコケ、高層ビル下のお稲荷さん、「釣り地蔵」という名のお地蔵さん、「 ...

ちょっとしたこと

オフェイスの緑化が進んでいます。緑があるのはいいですが、でも、業者任せで入れ替えられる緑には愛着が湧きません。生きる、伸びる、芽も根も感じないのでは、緑は壁や柱と一緒のただのハードでしょう。あ、芽が出てきた。水は足りてるかな。根詰まり ...