都会の祭り
車の音に交じってお囃子の音が、新宿区四谷のビル街を山車が練り歩きます。家々やファストフードの店にも提灯が下がり、ここ数日、街の表情が変わりました。コロナ禍で久しぶりのお祭りです。何よりも、浴衣姿の子ども達がウキウキしている。とはいえ、みんな屋台から何かを買うだけなのでが、、。「密」なんて言ってられない、こんな時間を待っていたという感じなのでした。
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数日前から街にこういう花が配られます。
フライドチキンのおじさんもなんとなくうれしそう。ここにも提灯を下げる用意が。
とはいえ未だコロナ禍です。同意書に記入して山車を引きます。
ビル街にヨシズや笹、竹、はっぴ。こんな素材が入り組むだけで、なんだか違う空気が流れます。おばちゃんとおじちゃんが、あいさつ。お祭りというだけで、大きな声が出る感じ。
小さな子が山車を引く思い出は、今しか作れません。だからお祭りができることを皆が待っていたのです。車の往来が激しいので、引く距離はごくわずか、交代制ですが山車は人気です。
いつもは時間に追われてパソコンをたたいているのでは?そんな女性が浴衣を着ていそいそと出かける。紺に白い花、赤い帯。道が浄められていくようです。
ちょっと大きめの浴衣に靴姿だけど、着て出かけるだけでうれしいです。
地元の須賀神社。近所にこんなに子どもがいたんですね。子どもたちが急にやんちゃな子になっている。今日は親にも許されている。これが“お祭りパワー”ですね。
小さな境内に露店がぎっしり。入っていけば人だらけ、、、なのですが、マスクをしているし良しとしましょう。
早く早く。
粋なお姉さんは、まずはお参りとお守りです。
やっぱり露店はいいなあ。買わずに見るだけでもキラキラ、ワクワク。写真ばかり撮っていると「お姉さん、買ってよ~」と露店のお兄さんが笑います。
射的なんてものもありました。子どもはもちろん、親もやったことがない。だからコルクの弾が当たらない、当たらない。ポーン、ポーンと威勢のいい音だけ。おこづかいだけが減っていく、ま、それでもいいのです。
誰かが食べていればこっちも欲しくなる。屋外でこんな風に食べるの久しぶり。
いつもは閉まっている舞台でお囃子も始まりました。外国人の方々がしきり撮影しています。身体でリズムもとっています。
こうして買って食べて、ヨーヨーをお土産にするだけの時間なのですが、みんなの身体と心が元気になるようなお祭りです。コンクリートに囲まれて、マスク生活で勉強や塾ばかり。そんな日常から放たれて、しばし人間的な時間をお祭りはプレゼントしてくれました。この子たちは自分のマンションに帰っても、寝るまでお囃子の音が頭の中で巡っていることでしょう。