土地の小話
京都府綾部での催しに、皆さんいろいろな感想をお持ちです。私は、ちょっとしたことが、琴線に触れ、強く記憶に残ります。ピアノ教室の看板、ランチに使われていた古い器、バラの鉢を並べた民家、風呂屋のマッサージ機、し尿くみ取券販売所、移動販売の ...
バラの力
京都府綾部市のフォーラムで、神野直彦先生は、「西洋ではバラ、日本ではショウブやアヤメに美しさを例える。今日はバラと、シャガと、両方の美しい花に囲まれて話す」と基調講演冒頭で語られました。確かにステージは、派手なバラと清らかなシャガの葉 ...
後始末
先日開催した「フォーラム」、裏方としては終了してからの作業が山盛りです。まず、忘れ物「いったいこれは誰のお味噌?」。残り物も「少しずつお酒が残った、漬物も」。記念写真の送付。ホームページやSNSへの発信。そのための写真使用許可。そして ...
裏方の楽しさ
これまで、20回以上のフォーラムや大きな催しの裏方をやってきました。もちろん、登壇などすることもありましたが、気持ちはいつも裏方。「大変でしょう」とよく言われます。それは大変ですが、実はおもしろいのです。お相手となる土地の事情、ご担当 ...
憧れの古民家
少し前ですが、長崎県雲仙市に移住した女性が借りた「古民家」にお邪魔しました。古いから住むのに大変かと思ったら、味わい深く、立派で、快適そうです。多少、畳がぶわぶわしたり、急な木製の階段に節穴が開いていたりしますが、そういうことを面白が ...
子供の日の「こども植物園」
横浜こども植物園。子供の日だし、こども植物園だし、子供だらけかと思ったら、大人がたくさんくつろいでいました。仕事から解放されて、バラと緑の香りに包まれて。今の連続ドラマ「らんまん」の影響もあるのでしょうか?地味な野草などを丁寧に観察す ...
視力低下
老化なのか?とにかくパソコンを一日中できなくなりました。目医者に行き、目薬・飲み薬とご厄介になっておりますが、、、。まあ「もう、液晶画面から離れようよ」と身体が悲鳴をあげているのでしょう。4〜50年も毎日パソコン漬けなのですから仕方な ...
ビジネスホテルとは
別に、ビジネスでなくとも、「ビジネスホテル」の利用の仕方にはいろいろあります。先日、長崎県雲仙市の旅館の女将さんが、「ホテルに泊まって、初めて一人になれてホっとした」と語っていました。一人になる、自分に向き合う、それもホテルなのかもし ...
料理旅館文化
綾部フォーラムが近づいています。「スローライフ・フォーラム」の「夜なべ談義」では、これまで地元の味を持ち寄った懇親会が多く、お寺や廃校校舎なども利用で、手作り感満載でした。それが今回は、料理旅館でです。かつて生糸の取引が盛んだったこの ...
英連邦横浜戦死者墓地
横浜・山手の「外人墓地」は観光ポイントですが、ここは第二次世界大戦時、英連邦軍に所属し戦死した外国人のお墓。日本の捕虜になり、過酷な労働と病気で亡くなった方々の遺骨も。約2000人が眠ります。美しい広い芝生、静寂のなか並ぶ墓石が光りま ...
ミツマタ群生
京都府綾部市、この5月に「スローライフ・フォーラムin綾部」が開かれる地。市街地から離れた、福井県境に近い老富(おいとみ)という山里を訪ねました。もともとミツマタとシャガの群生があったところに小道を整備したら、人が集まるように。ならば ...
春の雲仙で食べた物
「今年は牡蠣がよくできて安いんですよ。食べた家には翌日牡蠣殻がどっさり積まれてる」「アサリの“貝堀り”はいつからだっけ」「大きくて厚い刺身で、みんなびっくりするよ」「旬のイチゴをババロアにしたの」「伝統野菜の雲仙こぶ高菜のキムチ作りま ...
農青年たち
長崎県雲仙市で農業青年たちに会いました。レタス、プチトマト、アスパラ、ジャガイモを作っている方々です。農家さんと言っても、20歳代中頃から40歳代前半、若いです。ピアスをしていたり、髪が緑だったり、バンド活動もしていたり、奥様がおしゃ ...
繋がり作りの研修会
長崎県雲仙市で「雲仙人(くもせんにん)」という言い方で、ものづくり・ことおこしに頑張る人たちが繋がるための仕組みが動いています。行政主体で進めてきたプロジェクトが、昨年の夏から市民主体で事務局も回す組織になりました。とはいえ、なかなか ...
おしゃべりなホテル
従業員は少ないけれど、書き出したポップで何とかお客様のお世話をしたい。そんな気持ちが伝わってくる、ホテルに泊りました。「ごめんなさい、当ホテルは全室禁煙です」「元の場所へオネガイ!」「こちらの冷蔵庫はお客様専用です。お名前シールです」 ...
母99歳誕生日
「おばあちゃん、オッパイが垂れてるでしょう。だからこの前、下着を上まであげたら中にしまわれちゃったの。気がつかないで、あら、私のオッパイ無くなっちゃったって驚いたんだよ」。いきなりこんな話で恐縮ですが、誕生日を迎えた母が語る笑い話です ...
「潜在景色」
群馬県前橋市で、この写真展を見ました。写真技法を使っての現代アートです。廃業し放置されているガソリンスタンドばかり撮った作品。側溝の、昔でいう“ドブ板”ばかり撮った写真が壁面に延々と続く作品。こういものを見せられると、視野には入ってい ...
スローライフ20年(その1)
NPOスローライフ・ジャパンができて、今年の10月で20年になります。その、一番最初から事務方をやってきた者としては、何かしらその足跡をまとめなくてはと思っています。私のブログを辿ると、筑紫哲也さんが亡くなった2日後に「今後、振り返り ...
「ちくきゅう」
竹輪にキュウリを詰めたものを、高知ではズバリ「ちくきゅう」と呼びます。同じ呼び方はあるかもしれませんが、関東での普通と、作り方が違いました。なんと、竹輪にキュウリが丸々一本入っている豪快さ。輪切りにすると迫力です。地元の人曰く「え?一 ...
女性たちの地域おこし発表
高知県女性商業者の活動事例発表会に行ってきました。菊芋を商品化しているグループ、地域に伝わる伝説を活かした商店街、焼き肉のタレにこだわっているところなどなど、活動は様々です。発表も多様、模造紙に写真を貼っての発表、スピーチの録画、紙の ...
つながりコーディネーター
先週の増田寛也さんの「さんか・さろん」、後半質疑のなかでこの言葉がポンと出ました。「地域に人が繋がる場が必要だ」「それを進める人が居ないと」場だけできても、オンライン整備が進んでも、生身の人を上手に繋げる演出や工夫、熱い思いがないと、 ...
「祈り・藤原新也」をみて
若いころ『東京漂流』や『メメント・モリ』で衝撃を受けた藤原新也、最新作も含めての特別展でした。あらためて生と死を突き付けるような作品。昔ほどのショックはなく、私が歳をとった分、死は身近で、犬が遺体を食べる写真には自分も死んだらああなる ...
母と年越し
18歳で家を出てから、初めて母と二人きりで1週間過ごしました。しかも年越しです。一緒に居ると、なかなかすごい98歳だと思います。「おばあちゃんはラインができないから皆の話題からオミットされちゃうの」「眉毛は、はっきり描きなさい。表情が ...
『君の名は。』階段
事務所の近所にある小さな神社。その階段が、アニメ映画『君の名は。』の名場面に出てくるということを知ったのは、去年のことです。意識してみていると、日本の若者はもちろんのこと、外国からの観光客と見受けられる人たちが、いつも階段周りにたむろ ...
カレンダーさまざま
いまどき、こんな“昭和な”雰囲気のカレンダーが?と驚く、女優の晴れ着写真に、薄いシャリシャリの紙の暦、農作業も掲載のものを入手しました。群馬県南牧村の林業会社が配布です。一方、静岡県富士宮市の特別支援学校卒業生のアート作品カレンダーは ...
円卓会議
群馬県富岡市では、市民の声を聴き、まちづくりの行動に繋げてもらおうと、公民館単位で「円卓会議」なるものを開催しています。私も、5地区の公民館での会議をお手伝いしました。防災、地域行事、子育て、役員のなり手不足、などなど課題は山盛り。で ...
玉子焼き
私の玉子焼きは、かなり甘い、出し巻ではない、上品でない、焦げたりしているごく普通の玉子焼きです。それでも、夫は「死ぬ前に食べたいのは、あんたの玉子焼き」なんておだてます。焼くのが好きと豪語していたら、タマゴ30個くらい焼く注文。義兄と ...
スマホでさようなら
姉が亡くなりました。3年間の闘病の末、本人も家族も覚悟の旅立ちでした。病の発見から看取るまで、活躍したのはスマホです。コロナ禍、入院時の会話。在宅で緩和ケアになって、付き添いの調整や情報共有にLINEグループを活用。最後も、即連絡が届 ...
「のりもく」と「動楽市」
あまり予習せず、やたら期待せず、ぶらりと立ち寄ったところが思いがけず良いと、得した気分。嬉しくなります。先日、群馬県富岡市でそんなことが2回ありました。天蚕農家の家で木工教室をする「norimoku(のりもく)」。自由に遊べる木工玩具 ...
アンネのバラ
「もし神様が私を長生きさせてくださるなら、私は世界と人類のために働きます。戦争が何の役に立つのでしょう。なぜ人間は仲良く暮らせないのでしょう」ナチスに捕らえられ、15歳で亡くなったアンネ・フランクの日記の一節だそうです。そのアンネを悼 ...