「わいわい」はいいな

お仕事で

5年前、観光計画のお手伝いで、ワークショップに通った北海道池田町です。その後も、という予定でしたがコロナが邪魔をして、ようやく先日久しぶりにうかがいました。32人の町民の方々と「わいわいミーティング」。町を良くするのに何をやりたい?という質問に、硬い会議では出ないアイデアや笑顔が山盛り。5カ月の赤ちゃんまで参加してくれて、何よりうれしかったのです。

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北海道池田町はワインの町。マンホールはブドウ模様、歩道はワイン色、街角にはブドウの樹が植えられ、図書館にはワインの本コーナーもあります。

5年前のワークショップ準備には、テーブルに飛び上がり、模造紙に何やら描いていた私(写真)ですが、今や、いささか少し歳をとりました。集まってくださった方々も見覚えのある方は、それなりに歳をとられています。

ここでワイン造りを始められた昔の町長が、私が通ってきた奈良県十津川村とご縁があるとのことでしたので、その十津川村の事例を話しました。人口約6000人の池田町で、数万人の成功事例を話すより、2800人の村のある集落の話の方が、親近感がありますものね。「あんなささやかなことでいいなら、何かできるのでは」皆さんに思ってほしかったのです。

写真を数点お見せしながら話したのち、「さあ、ではここで皆さん何をやりたい?」と問いかけると、いろいろな言葉が出てきました。よくよくうかがっていると、移住された新住民のご参加が意外に多い。なるほど、そう思って見回すと全く知らないお顔がたくさん。

参加された旧住民の方々と、こういう機会で知り合うことができますね。何より、若い人や子供たちの姿があるのが、新鮮です。高校生の参加もあったようですが、どの方だったのか?あとからお話したかったなあと、反省。(今度話そうね!)

いろいろ出た案に人気投票をして、各班が発表。こういう時は、仲間ウケする案に票が入ったりするものですが、票の入らない、案にもいい意見がたくさんありました。小学生の少女の発表では「ゲームセンターがほしい」とのこと。都市部では当たり前の施設が、ここでは切実なのでしょう。ううん、わかるわかる。あちこちのテーブルで書かれていた「集まる場がほしい」というのも、わかるわかる。

町の観光施設「ワイン城」には、冬でも観光客が訪れています。でも街なかはというと、閑散。寒いのでさらに人も出歩かない。16時に閉店するという駅前のお店で休憩をし、人気のない街を歩き、会場にたどり着いた私としては、多少、身体も心も凍えていました。

それが、ミーティングが始まると、皆さんの「わいわい」に包まれて、すっかり温まり、元気になったのでした。さあ、この続きをやりましょうね。