若い人
と言っても、そういうご本人の年齢や考え方で幅があります。あるところで、若い人とは「70歳代」、というご本人は90歳。またあるところで、若い人は「小学生」、というご本人は孫をイメージしてとのこと。これほど違うので、若い人とは?ときちんと確かめないと、話はズレていきます。でも、とにかく高校生などが話し合いに居るといいですね。場がみずみずしくなって。
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夫の関わっている団体でも、やはりいつも「若い人がもっと関わってもらわないと」と話題になるようです。一般会員さんはもちろん組織を回す側にも、若い人がいないと発想が凝り固まってしまうようです。で、若い人ってどのくらい?と聞くと「40歳代、せめて50歳代」とのこと。でも現実は若くて60歳、中枢は平均70歳代のようです。
年齢が若ければいいということでもありませんが、考え方や、ITスキルも違う。理想は多様な年齢、多様な価値観の人たちで合意形成しながらゆっくり進めることが理想でしょう。
「若い人がいればパソコンをやってもらえる」「力仕事は若い人でなくちゃ」と労働目当てで若い人を呼ぼうとしても無理。そもそも若い人が寄ってこない「場」からは、若い人に働きかけする術もないわけですから。
「どうもLINEがいいみたい」「SNSで声掛けを」とかいう意見は出ますが、そもそもLINEが繋がったとしても、どんな情報をどう伝えるか?それ次第でかえって若い人が遠ざかることもあるわけです。
若い人とはいくつぐらいのどんな人たちなのか?なぜそういう人たちが加わって欲しいのか?なぜ今そういう人たちがいないのか?声かけ以前に、そこを考えないと、と思います。
その辺は飛び越して、先日、公が声掛けというか、お願いして、高校生や大学生が加わった地域の会合に参加しました。確かに雰囲気がまず違う。ファッション、立ち姿、髪型、姿勢などなど。なぜかそういういつもと違う若い人が混ざっているだけで、集まっている高齢者が多少興奮して、背筋も伸びているように思えます。言葉使いも違う、若い人にわかるように“高齢者用語?”を通訳している。若い人が発表などすると「頑張れー」なんて掛け声も上がる。活気がありました。
ま、これはあくまで、まだまだ主人公は高齢者で、そこに若い人をゲストで混ざってもらっている状態。先は長いですがもっともっと混ざる仕掛けを考えましょう。まずは、若い人?それは何歳?から確かめて・・・。
男性ばかりの会議に女性が混ざる、または半分が女性になるのに、時間がかかるのに似ているなあ、としみじみ思いました。