「ゆっくり散歩道」の成長

お仕事で

久しぶりに奈良県十津川村谷瀬の「ゆっくり散歩道」を訪ねました。澄んだ空気、深い緑、実る酒米。それは変わらないのに、変化がありました。移住したご夫婦が地元の大工さんの力を借りて空き家を改築し、カフェを準備中。「こやすば」という名の休憩所には、立派なトイレやお風呂も造られ、宿泊できるようになりました。住民の力で、少しずつゆっくり、新たな成長を続ける散歩道です。

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「谷瀬の吊り橋」に続く「ゆっくり散歩道」のことは、ここで何度も書いてきました。真夏も橋を渡り、散歩する人があります。暑くても気持ちいいからでしょう。

集落の方々と奈良女子大学の学生さんが整備してきた散歩道、看板類は何度も手を加え、ずいぶん良くなってきたのが分かります。

集落のなかを行く「散歩道」を歩き始めてすぐにある空き家に、もと地域おこし協力隊の女性が住み始め、今は、カナダ人のパートナーとカフェを造りつつあります。

炎天下でもセメントをこねる、敷き詰める。地元の大工さんの応援を得てとはいえ、大変な作業をされていました。

角田華子さん、暑くても、作業が大変でも、とにかく明るい!勢いがあります。こういう人が地域を変えるんですね。左の女性がここに学生と通い続けている奈良女子大学の先生です。この日は、大工さんも、ワンちゃんも暑さで疲れ気味でした。

屋根の上でペンキ塗りのパートナー。日焼けしながらも、楽しそう!

だんだんお店らしき形になっています。ここが秋にオープンすると、集落の雰囲気がまた変わりますね。

お二人の住まいももちろん古民家ですが、中にはキース・へリングの家具がずらりと並んでいます。こんなポップな家具が入るとは、この古いお家も驚いたことでしょう。集落のほかのお家とは、内部が違います!

足を伸ばすと、学生さんたちが立てた、覗き穴看板がありました。噂には聴いていましたが、これですね!覗くと、この「ゆっくり散歩道」自慢の手作り水車が回っています。

その横にある「こやすば」。古民家を掃除し、繁っていた草を引き、整備した休憩所です。学生さんと集落の方々が使えるようにした、愛着のある場です。山仕事の方がひと休憩するところを「こやすば」と呼ぶそうで、この名があります。前にここに来た時は、まだ、ガタガタした引き戸がはまり、縁側の床もミシミシしていました。それがこんなにきれいになって!新築のお家のような美しさに変わっていました。

集落の方々が知恵を出して、専門の方にもお願いして改装していったのでしょう。完全手作りの囲炉裏、使っている割には、まだまだ新しく、木目が光っています。雰囲気有りますね。

毎週ここでミーティングをしているとのこと、うらやましい環境です。私もここでの寄合に参加しています。干し芋をあぶって食べましたっけ。

綺麗なお風呂とトイレができていました。以前は、昔、牛を飼っていた部屋の様子が残るトイレだったのですが・・・・。やはり、今は、こういうところが綺麗にならないと、使えないですものね。ここまで設備が整い、台所も出来て、いよいよ「こやすば」は泊まれる施設になったのだそうです。次はここに泊りましょう。

散歩して、カフェで和んで、「こやすば」に泊れば、忙しい暮らしから逃れての一休みができそうです。朝霧の立ち込める谷瀬集落は本当にきれいですから。

次に来た時は、どんな風に変わっているのか?楽しみです。ゆっくり、ゆっくり、いい成長のお手本を見せてください。