みんなで照らそう
空きペットボトルを持って、集まれ!レタス農家、ジャガイモ農家から声がかかり、雲仙市でペットボトルで灯籠を作る20人のワークショップとなりました。大晦日、ロウソクを灯し、千々石町の棚田を照らします。主婦グループは、ぜんざいを炊いてくれま ...
デンちゃん
『虫愛ずる姫君』ではありませんが、訳あってカタツムリを飼い始めました。名前は「デンちゃん」、霧吹きと飼育箱ごといただき、そのまま事務所に置いています。人間は勝手なもので、覗いたときに動いていないとつまらない。では動かないかというと、結 ...
スローライフって?
「スローライフは、田舎に移住して自給自足することですか?」先日この質問に「それも一つの在り方ですけど、イコールではないと思います」と答えました。都会のマンション暮らしでもスローライフはできますし、田舎でもファストライフの方はいます。そ ...
それぞれのフォーラム
「フォーラム」の意味を紐どくと、公共広場とか公事を論じる場所、共通の興味を持つ者が集まる場所とあります。ただ、毎回思うことですが、「スローライフ・フォーラム」においては、参加者の興味は多様、そこでの話題も多彩です。感想とならば、皆がそ ...
谷瀬にみんながやってきた
2012年、十津川村谷瀬は、人口減少で集落を維持できない状況でした。でもここの人達は、寄合でアイディアを出し、それを確実に実行。奈良女子大の学生さんも加わり、酒米を育て「純米酒谷瀬」に。空き家を休憩所に。動き出すと移住者や子供も増えま ...
6つの提言
今回、奈良県十津川村で「スローライフ・フォーラムin十津川」を開催してきましたが、そこでは、6つの提言が発表されました。これはフォーラムに先立って、村民の方々と、我々村外のスローライフ学会会員が分科会を開き、話し合った内容を凝縮したも ...
めはり寿司
寿司といっても、酢飯ではなく、高菜の漬物でごはんを包んであるのが「めはり寿司」です。海苔が手に入らない十津川村などの山国では、こういう握り飯を持って山仕事に行ったそうです。大口を開いてかぶりつくときに、眼を見張るから「めはり」とか。適 ...
玉置神社
奈良県十津川村玉置神社は、役行者や弘法大師も修行に立ち寄ったと言われる古くからの聖地です。標高1000メートル近くに風格ある社が鎮座し、その後ろには樹齢3000年という神代杉がそびえています。近年はパワースポットとして若者にも人気。御 ...
青天の製糸場へ
大河ドラマ「青天を衝け」に、先日出たばかりの群馬県富岡市「富岡製糸場」を訪ねました。晴れた青空のもと、賑わっています。都内からの修学旅行もあり、ガイドさん引率のいくつもの集団が、密にならないように。父の尾高惇忠に頼まれ、14歳でここの ...
雲仙ジオバーガー
市内5軒のお店が、地元野菜や肉類を何層にも挟み込んだバーガーの販売を始めました。島原半島ジオパークに因んだ名称。具材がいろいろな地層にみえたり、美味しい野菜は雲仙の土壌や水に由来、と思いを馳せたり。なかには18種類もの具材と生産者を紹 ...
ゆる〜い魚売り
よく行くスーパーの鮮魚コーナーの、女性の売り子さんが気に入っています。魚屋なら「ヘイ!いらっしゃい。何にする」と、勢いよく迫られることが多いのですが、彼女はゆるい。「今日の〜、おすすめは〜イワシで〜す。いかがでしょうか〜〜」と、ソフト ...
よーいドン
2週間前、うちにいると「位置について、よーい、ドン!」という、聞いたこちらも身構えてしまうほどの、女性の大きな掛け声がしました。ドン、の後はスタスタスタと道をかける音。その後、夫が現場を目撃、母と小5くらい男の子が、我が家横の細い一本 ...
人めぐり
人に会うのは、ここのところずっとオンラインでした。便利ですが、人に会ったという気はしません。それが、ようやく一日に7人を訪ね回る機会がありました。直に会うと、表情、佇まい、声の勢い、弾ける憤り、匂い、などが伝わります。出してくださった ...
雲仙の力
雲仙温泉の名物「湯せんぺい」屋さんでは今まで通り、店主がニコニコと手焼き実演を。温泉旅館の料理長は、畑で様々な在来種の野菜、ハーブなどを栽培、これからお客様をご案内できるように、と張り切ります。地域おこし協力隊は方言をイラストやYou ...
残念な生き物?
中村桂子さんのお話をうかがってから「みんな同じ生き物」という視点を大切にしています。そういう時に「ざんねんないきもの展」を見ました。青い舌を出して威嚇するも効き目の無いトカゲ、ノドに肛門のあるデンキウナギ、歯が全部奥歯のウツボなど。何 ...
9.11
あの日、私は滋賀県守山市で商店街活性化のワークショップをしていました。皆さんとのお疲れ様会で居酒屋に入ると、賑やかなはずの店が静まり返り、誰もがテレビを見ています。「どしたの?」と言ったきり、私もくぎ付けになりました。この夜は興奮し「 ...
ニッポンのあかり
東京・目黒「雅叙園」での展覧会「ニッポンのあかり 未来のひかり」を見ました。和紙・陶器・瓢箪などで出来た照明アートはそれなりに美しいのですが、「綺麗だね」「癒されるね」などと見入るカップルや家族連れに、この国のあかりが見えているのか。 ...
オンラインサポーター養成講座
東京都府中市のこの講座に参加しました。コロナのワクチン予約もネットでの時代、「オンラインできません」では命に関わります。覚えるきっかけがない、教わる相手がいない、そういう方々を助ける人を育てる仕組み、今必要なことです。私の役目は、サポ ...
お金以外の儲け
物販ということをおそるおそる始めると、いろんなことがありおもしろいです。「槙」を買われた方の生け方は多様、「手ぬぐい」もハチマキにする人もいれば、額装する人もいる。人の思わぬ一面が見えたり、想定外の反応があったり。物の売り買いを通して ...
戦争のかけら
知人が「戦争の直接体験がなくとも、後に生まれた者でも、何かしらを語り継ぐべきだ」とSNSに書いていました。そこで私が思い出したのが「傷痍軍人」の姿です。デパートの入り口で白装束で物乞いをしていました。一方、私の父のギターケースに「大雨 ...
蝉と馬と人と
広島平和公園で、沢山の蝉穴を見つけました。頭の上ではジンジンと大合唱が。爆心地近くに「馬碑」がありました。軍馬を慰霊する碑。そして、近くにはこの夏公開された旧陸軍の被爆遺構が。76年前、蝉も馬も人も一瞬に吹き飛び溶けたのでしょう。その ...
スズメはお仲間
コロナ禍で家の時間が多くなり、いまや外に出るのが恐怖の段階。そうなると窓辺の様子に活路を見出します。昨年の春から、我が家にはスズメのご飯台ができました。自由気ままなこの小さな鳥に、喜んだり、話しかけたり。親子スズメは、親が子に餌のパン ...
五輪が開会して
炎天下、ブルーインパルスを見上げた日は、夜中までヘリコプターの音が響いていました。翌日、人手の様子を撮影する夫のお供で国立競技場に行くと、本当に混んでいます。みんな汗だくマスクで、2020と描かれた建物や大きな五輪オブジェで記念写真。 ...
「ひっちゃけた」
出張先の雲仙市で、この言葉を聞きました。高いところから「落ちた」という意味だそうです。こうした土地ならではの表現に出会うと嬉しくて、そこから話題が広がります。小さな日本ですが、多様な方言があるから面白い。共通語なんて実に窮屈、いまや誰 ...
府中で
東京都府中市に仕事でうかがいました。駅前でふと見ると、大きなケヤキ並木が続いています。ビル群の中の緑、その先には「大國魂神社」がありました。意外に立派!と参拝。安産祈願の柄杓やカラスの団扇で疫病払いする習わしも。「もっと神事っぽい“く ...
安心するということ
山奥の民宿での厳重なコロナ対策。こんなところまで、と正直思います。別の土地のホテルでは「短時間入浴、人との距離を、会話なしで」と大浴場に貼り紙。安全だけれど、心は安らかではありません。でも、民宿家族の笑顔に会い、子どもたちが大声で「バ ...
北谷忠弘さん逝く
十津川村谷瀬集落の元総代。初めてお会いしたとき、正直「こんな田舎に、こんなすごい人が!」と驚きました。それは私が、優秀な人は東京にいるという間違った思い込みでいたからでしょう。知性と感性の塊のような方。寄合での私の乱暴な意見に笑って頷 ...
時間が止まったまま
みんなの話題は、今や「ワクチン終わった?」「無観客?」です。東日本大震災の復興五輪なんてテーマは、どこかに消えました。そんな中で開催の「止まったままの時計-フクシマ10年-」写真展。写真家の夫と、その生徒さんの共同制作です。原発事故で ...
母が転んだ
姉夫婦と同居している96歳の母です。昔と違って、ラインでその様子が随時わかります。先日姉から連絡、「おばあちゃんが仰向けにひっくり返って起き上がれない」。とはいえ、姉も今、闘病中、母を起こす力がありません。結局、孫やひ孫が連携して、母 ...
コースを変えると
遠出はできませんが、散歩や日常の買い物には行きます。私は車を持たないので、もっぱら歩きます。いつもの道でなく違う道を行くと、いろいろな発見があります。面白い看板、綺麗なコケ、高層ビル下のお稲荷さん、「釣り地蔵」という名のお地蔵さん、「 ...