コロナで得たもの

ちょっとしたこと

負け惜しみではないですが、コロナ禍でなければこうならなかったという良いこともあります。近所の散歩に目覚めた。夫の料理のレパートリーが増えた。洋服や化粧品を買わなくなった。スーパー滞在が短時間に。手洗いウガイの徹底で風邪を引かなくなった。Zoomを覚えた。数えていくといくつもあります。東京の感染一日5000人といわれるなか、夫婦でこんなことを話しました。

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一昨日の我が家、夫と私の会話です。「またこんなに感染が広がったんじゃどこにも出かけられないね」図書館もダメ、夫の好きなカメラの量販店もダメ、美味しいものを何か食べに行こうと思っても落ち着かない。実家の母のお見舞いにと思ってもこれが危ない。仕事も詰まっているし家でパソコンに向かわなきゃならないし、、、、、結局散歩がてら少し遠くの広くて密じゃないスーパーに二人で買い出しにとなりました。

買うものを書き出して、二人で手分けして滞在時間は極力少なく少なく。二人でゆっくり「これいいねえ」なんて楽しい買い物はしばらくしていません。なので無駄買いもなくなりました。スーパーに居る時間は少なくても、店までの徒歩はお散歩です。ゆっくり歩いて往復30分の距離をさらにゆっくり歩きます。

写真を撮りながらとなると、あちこちに寄り道。知らない間に、近所のお寺に小さな手作り花壇ができていました。どんな花が咲くのかな?ゆっくり歩くとへんてこりんなものも見つけます。???可愛い釣り地蔵。マスクしないで大丈夫?二人の影がおかしいね。そんな具合です。

こういう散歩も覚えたし、夫は料理の腕が上がりました。というほどでもないのですが、「味噌汁を作る喜びを感じるようになった!」のだそうです。何で作るか、どう作るか考えるのが楽しいらしい。ただ、まだまだ「今度の味噌に“あわせみそ”って書いてあったから、何か合わせなくちゃいけないかと思った」というレベルですが。

私が料理していても、次にすべきことが分かる。皿を出す、箸置きを出す、鍋敷きを出す、フライパンを即洗う。レタスをちぎり、お湯に通してシャッキリさせる小技も覚え普通にこなすという段階に入っています。どんなに忙しくても外食をしなかった、というコロナ禍のおかげ。二人で料理を作り続けているからです。

服は買いませんね。先日寒い所に取材に行くのでインナーを買ったくらい。マスクをしてますから口紅やファンデーションなども使わない。減るのは眉毛関係のものくらい。うちは通販もしないので、本当に食べ物だけのお買い物です。

「俺はもともとお酒飲めないから居酒屋も行かないし、今のこのコロナの世の中の、静かな感じが気に入ってるよ」と夫。酔っぱらいとどんちゃん騒ぎが大嫌い、沢山の人と会うのも不得手という、私とは正反対の性格の夫です。酔っぱらてどんちゃん騒ぎのが好きな私としてはつまらない毎日ですが、確かに感染するよりはいい。zoomがあれば何とか仕事も回せるのですから。

「一生でこんなに手を洗ったことないし、うがいしたこともない、マスクはしっぱなしだし、だからこの2年風邪の一つもひいていない。コロナ様様だよ」ということになりました。様様は暴言にしても、ただ怯えていたわけではない、得るものもあったと思わなくてはやってられないですものね。

さあ、今週の中ごろには感染は何人になるのでしょう。どんなに気を付けていても明日は我が身なのですから、その心構えはしておかねば、、、。