銀杏狂乱

ちょっとしたこと

連休、歩いて行けるところへと、神宮外苑銀杏並木を訪ねました。驚きの混雑、300mの並木道が“超密”です。カフェは長蛇の行列、車は渋滞。言葉から遠方からの観光客も多いことが分かります。外国人グループも。それでも子供は、人が踏み荒らした黄色い葉を集めては撒いてはしゃぎます。親は写真を撮りまくる。わが夫婦も含め、みんな一生懸命自分を癒しているのでした。

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並木の入り口の説明によると、ここの銀杏は新宿御苑の銀杏の種子を蒔き、苗に育てたものから選抜されて、1923年に植えられたものだそうです。総数146本、もはや100年の樹齢を数えるわけです。鉛筆のようにとんがった形が、なんとも美しい。4列に植えられた銀杏の、それぞれが、もはやかなり散ったものと、まだ青い葉がたくさんあるものと、個体によっていろいろですが、まあ、よくぞ昔にこれを植えてくれたと感謝するしかありません。

急にできた並木ではないわけで、ここを歩く私たちは先人の努力に思いを馳せなくてはいけないのですが、ただただ「あらきれい!」と歩くばかりで申し訳ない。しかし、すごい人なのです。まるで散策ではなく、行進ですね。

素敵なカフェなどあるのですが、いつになったら入れるのやら。ぐるりと巡る列の人々に眺められながらコーヒーを飲む羽目になります。

全景を取りたいという人たちの群れ。さすがに、交通整理の方が「信号が青になります。車が来ます、気をつけて~!!」とスピーカ―で叫ぶのですが、真ん中まで出て万歳をし、写真に納まりたがる若者もいて、、、。

皆が写真家であり、モデルさんです。女子二人が、念入りな撮影中。

家族写真はもちろん、恋人同士?は彼女のポーズを決めて、何枚も。

雑誌の撮影かと思うほど、決めてきている方も。この方の周りは、関係ないだろうと思えるおじさんたちが群がっています。すかさず撮っています。

なぜに、こんなところでランプを撮るの?商品撮影?インスタ?わからない行動の人があっちにも、こっちにも。銀杏の中でうごめいていました。

最も??だったのは花嫁さん。披露宴の時にお披露目する写真のいわゆる“前撮り”ですね。でも寒くないのかな~。近くでずっと見ている新郎になる人は少しくたびれています。この様子をまたみんなが見ている。こんな混雑の中でどんな写真ができるのか。ドレスは銀杏まみれです。

近くの方でしょうか?小さな犬を連れている人がやたら多い。銀杏の葉の中で、犬同士のにらみ合いなどあり、なかなか大変です。おしっこなどもしちゃいます。

かなり汚れてはいるのです、子供は平気。葉っぱをたくさんつかんで、パッと頭の上で撒く!銀杏吹雪に大はしゃぎです。なかなかこういう遊びはできませんものね。

銀杏に興奮したのでしょうか、救急車がきて男性を運んでいきました。

そんなこともある銀杏並木の横で、淡々と落ち葉を集める人も。いつ終わるのやら、大変な仕事です。

来年、この銀杏並木はどんな秋を迎えるのでしょうか?歩く人たちはマスクをしているのでしょうか?そんなことを思いながら、それでも楽しいひと時を過ごしてきました。