かんざらし作り
島原名物「かんざらし」を作る体験に参加しました。お店で食べたことはありますが、作るのは初めて。粉を耳たぶくらいの柔らかさにこね、手のひらを合わせて小さくコロコロと丸めます。茹でれば出来上がりで、甘い蜜でただきます。作業は簡単なのですが、丸める手触りや、弾力あるプルプルの舌触り、など微妙な感覚が新鮮です。少々疲れた心も、つるんと丸まりました。
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長崎県島原市、島原城の城下町付近は湧き水が豊富です。そこに伝わる郷土のスイーツ「かんざらし」これを初めて食べたのは、いつだったか?もともとこういう粉系のものは好きなのですが、今回は作る機会がやってきました。この体験は、おなじみの雲仙市国見町神代の「神代フェス」という小さな催しの中でのことです。地元の黒田誠さんが島原市の「しまばら湧水館」で以前かんざらし指導をされていたので、今回このお教室が実現したのでした。会場は、神代「旅館末廣」の食堂です。
ぶらりと立ち寄る人は、近くの方々なので、「かんざらし」が何であるかは知っています。でも作ったことはない。
使うのは一人分、白玉粉30グラムと餅粉5グラム。これに水を適当に加えてこねていきます。使う水が湧き水というのがポイント、美味しさのもとですね。耳たぶくらいの柔らかさにするのですが、途中で金属ボールの底に手のひらの付け根の分厚いところ、手のはらで力を入れて擦り付けるようにこねるのがポイント。こうするとツヤツヤしてくるのだそうです。
それを両手で細長く伸ばします。もうこのころは、粘土細工で遊ぶお子様気分。黒田さんが細やかにほめてくださるので、なんだかうれしい。
細く伸ばしたものを一センチずつくらいにちぎり、今度はそれをくるくると丸めていきます。可愛い白い丸いものがコロコロとできていきます。
若いご夫婦で参加の方が、実に楽しそう。一つできると、黒田先生、「今度は二つ、三つ一度に丸めてみましょうか?」「え~~できるかなあ」手のひらの中で、二つ、三つとクルクルクルクル。
それをお鍋のお湯に、ポンポンポンと転がり落としていきます。じきに浮いてくるのですが、すぐに上げずに少し待つのが大事なのだそうです。
触ってみて、ポニューンと弾力があれば、OK。すくいあげて、水にさらします。
蜜をかけて出来上がり。かんざらしの師匠、黒田さんの作る蜜は三温糖、ザラメ、蜂蜜・・・だったかな?
「かんざらし初級認定証」とバッチをいただきました。
自分で作った「かんざらし」はつるりんと甘く、噛めばぷるるん。なんだかくたびれ気味でしたが、粉をこねたり、クルクル丸めたりしているうちに、ささくれ立った心も落ち着きました。いろいろ忘れて、生徒になって、やったことのないことを楽しむのは大事ですね。自分の「掌」というものを久しぶりに意識しました。誘ってくださった黒田さんご夫婦に感謝です。