思い出もの
「これってあの時のものだな~」ってもの、身近にありますよね。
30年近く前、静岡県下1市7町で行った地域塾用に買った、ミニリュック。
25年位前、掛川市で行ったまちづくり塾で訪ねた牧場の、宣伝マグカップ。
12年前SNS投稿サイトの編集長をしていた頃、北海道松前の地域ライターを訪ね、求めたシャモジ。
懐かしいだけでなく、今も現役で使っているものばかり。捨てられません!
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30年使っているリュックは、静岡の呉服町商店街のハンドバック屋さんで買った安いものです。
化学繊維でできた小型。ファスナーが少し怪しくて、ここ数年は端を安全ピンで止めていますが、今もスーパーに行くにはこのリュック。
新宿御苑に行くのもこのリュック。
いま、写真がないのここにお見せできませんが、おそらくあと10年は使えるでしょう。
このマグカップは、毎朝使っています。牛の絵がかわいいし、取っ手が私の手にしっくりくる。
だから、ず~~~~~~っと使っているわけです。
割れない、好きだから割らない、大事に使う。それで25年位です。
とても感じのいい、ご夫婦がやっている牧場。ソフトクリームも美味しかった。“しばちゃん”元気かな~。あの牧場まだあるのかな~?
「36景学びのバス」という、見学バスみたいなもので月に一回掛川市内のいいところを訪ねていた時に寄ったのでした。
「日刊ブログ新聞 ぶらっと!」というSNS利用の日刊紙のようなものの編集長をやっていました。
各県に地域ライターを何人かずつお願いして、日々、地域のことをブログ発信していただいていました。
そのお一人、松前町の飯田君、今もお元気で私とFacebook友達でいてくれています。
彼とは、そもそも、「半島ツーリズム大学」というのを松前でやった時、私のワークショップに参加してくれたのがきっかけで知り合いました。
その頃は男の子という雰囲気を残していたけれど、今や町会議員さんです。
確か、青森の地域ライターさんを訪ね、それから松前まで回ったのでした。
松前城を案内してくださって、(彼は今もここのガイドさんをしています)、お土産に「松前城」と書かれたシャモジを買ったのでした。
正確には木製の炒め物用ヘラですね。チャーハンや野菜炒めに活躍しています。文字はすっかり滲んでいますが、使うたびになんとなく松前を思い出すものです。
私の古ーい携帯についているストラップ。「瑞龍寺」とあります。
革製で、裏には火ふせの神様が型押ししてある。単なるお土産物風ですが靴ベラにもなるので、実に便利。丈夫で使い込んでいるうちにいい色にもなってきました。
横のペンダントは実は金属製のジグゾーパズルの一片がアクセサリー―になっているもの。これがないと、パズルが完成しないという、不思議な一片です。
いずれも10年くらい前の物かな~。富山県高岡市へ、スローライフ逸品作りの研究会・ワークショップで通っていたころのものです。
あの勉強会で、どれほどの品物が発案されたか!いま、どのくらい残っているかなあ~。
ま、残っていなくとも、研究し続けたメンバーの頭にはいろいろなアイディアや経験が納まったはずです。
これはまだ新しいもの。
2年前、長野県飯山市に通い始めたころ、生まれて初めて「かまくら」の中で、鍋をつついて一杯をしました。
こちらの防寒が手薄で、コートだけでした。熱燗を飲んでも追いつかない寒さ。
するとご一緒だった地元の方が、ゴソゴソと出してくれた。「女房がこんなの作るのが好きなんです。使ってください」と帽子とマフラーを出された。
真っ白な雪に囲まれた中で映えた水色のお手製帽子。マフラーとともに、この冬にも使わせていただきました。
あったかです。
いろいろな土地に行くたびに、何かしらの物が増え、「思い出もの」は増えていきます。
断捨離なんて流行していますが、こういう物は一緒に生きている感じで処分はできません。
100歳になった時「これは確かね~、あそこでね~」と語れるおばあちゃんでいましょう。"