トイレ考
公衆トイレのことを書こうと思っていたら、地震が起きました。被災されて、今まさにトイレでお困りの方多いと思います。
トイレとの付き合い方に、ひとの価値観がにじみ出ます。シャワートイレでなくちゃ嫌、清潔でなくては嫌、という方はトイレがストレスになるでしょう。
また、公衆トイレには世相が現れます。最近は多言語表記が急に増えました。トイレの話、しばしお付き合いを。
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実は、私、あちこち出かけるたびに、そこでのトイレが気になるタイプです。
清潔とかゴージャスとか、最新設備とかそういうことでなく、トイレ風俗というか。トイレで感じる人の息吹というか。気になると写真に撮ってきました。
それを一気にここでお見せするわけでもなく、震災の話から入ったのではありますが、なんとなくお伝えし、ふ~んと思っていただければ、という程度の話題です。ごめんなさい。
これはかなり進化している簡易トイレ。今、被災地にこんなトイレがずらりと並び、メンテナンスも行き届いていれば、避難している方々の心も癒えようというもの。
先日あるイベントで私も使いましたが、消臭剤の匂いが強いものの、すっきりと快適。最近のイベントトイレは優秀だと感服しました。
同じ簡易トイレでも、「本当にどうしてもという人だけ使ってください」という感じのもの。ここは水道のない山の上なので、ペットボトルが並んでいました。
外側はきれいに絵が描かれているのですが、ドアを開けなきゃよかった~~!という感じの簡易トイレ。
花畑の中に置かれていたのですが、誰がどう管理するかが決まらないまま、、、、になっちゃったのでしょう。こういう綺麗なトイレになりたかったトイレって多いものです。ここは使えませんでした。
ちゃんと管理できるなら、こういう自然型のバイオトイレはすぐれています。おがくずなどを上からかけて微生物に任せる。これはあるおうちの手作りバイオ。見事に匂いがない。家具を作っている方なのでおがくずも豊富でした。
公衆トイレでいつも気になるのが、荷物かけけ。これは優秀で、さあ何でもかけて!という安心タイプ。ある駅のトイレです。
でも、ひどいところでは、ドアの一番上に立派なひっかけがついていて、150センチくらいの身長ではとうてい手が届かないところもあります。
長身でヒールを履いているならともかく、おばあちゃんなどには無理でしょう。新しい施設でも、かっこが良くても使えなくてはダメですね。
これは、こわごわ使いました。ひっかける金具ぐらい、つけ替えてあげればいいのに。と思うのですが、予算の関係でしょうか。
重い荷物というとどのくらいなのでしょうか?と個室の中で考えました。
新しい駅の暗いトイレもありました。世界遺産に登録されて、その遺産の雰囲気を出すために照明は暗くしてあるとのこと。
男性が考えた設計なのでしょう、この明るさでとうてい化粧はできません。
更に、お掃除の人が使った雑巾を鏡の前に広げて置いていったみたい。ハードのデザインにこっても、これでは・・・ここの土地の印象すら悪くなりますね。
ドアが壊れかかっていると大表示。こういうのは何だか好感を持ってしまいます。
何とか丁寧に使って、長持ちさせてあげたくなりました。ある、市役所のトイレです。
持ち出すな!と怒りの注意書きもありますが、ここではウサギさんが泣いている絵。
同じことを伝えるのでも、こんな言い方だと「そうだよね~」と思います。
素朴な絵付き、お掃除している人の切実な気持ちを訴えかけています。「わかった~、分かりました~~」と返事をしたくなる。ある過疎地の村の集落が管理する“公衆便所”で。
最近外国のお客様が増えた新宿のある大きな公園で。ここまで書いてあってもわからないのか、個室から個室へ仲間同士で大声で確かめあっているような会話が聞こえました。慣れない国での排泄は、確かに不安ですよね。
こんな写真を撮りたがるのですから、私の場合は、モンゴルの草原で仲間と並んで用を足すなんて全然平気。
ベトナムで水上トイレを使い、落としたものが魚の餌になることを知ったり。トウモロコシの皮が紙代わりになることも知ったり。
トイレとの付き合いが解放されるたびに、生き方も解放されてきたようにも思えます。
そのうち、こんなトイレ雑感をまとめてみようか?いや、無駄か?
またご報告しますね。
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