レインボープライド

ゆとりある記

ひと月前のこと、代々木公園を散歩すると、楽しそうなデモにあいました。虹色の団扇などを持って、お祭り風の和やかな行進。その先では大規模なフェスが開催中。LGBTQ理解促進の催しのようですが、家族連れ、男女のカップル、高齢者夫婦やペットまで、参加者は多様です。おしゃれな飲食露店はもちろん、企業スポンサーブースも沢山。この盛り上がりを見て、世論の「舵」は完全にこちらに切られたと実感しました。

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翌日の  新聞によると、国内最大級のLGBTQイベント「東京レインボープライド2024」の一環で、パレードが日本で初めて開催されて、今年で30周年だそう。約15000人がパレードしたとのことです。「変わるまで、あきらめない」がテーマに掲げられていました。

権利擁護の象徴の虹色、レインボーがあらゆるところに使われています。虹色のファッションはもちろん、お菓子や飲み物も虹色。笑ったのは虹色の高崎ダルマや古典的なお守りも。ステージにはミュージシャン、国会議員、各国大使館、お笑い芸人などなど。

今、私の仕事場は偶然、新宿2丁目にありますが、今から50年近く前、やはり偶然にこの街で仲間と店をやっていました。その頃は本当に特殊な街という風情があり、家族連れなど寄り付かない雰囲気があったものです。それが今は、なんでもない賑やかな街。ビジネスマンやカップルが行き来するところ。休日には評判のお店に行列などできるところになりました。

もちろん、同性同士が手を繋いで歩く姿はありますが、それはもはや当たりまえのこと、珍しくもなんともありません。こうしたパレードや催しを根気よく続けてきた結果なのでしょう。舵は切られているのに、追いつけないのが政府なのだと思います。

かつて、余暇やレジャーが大事、ゆとりを大切に、働き蜂からライフスタイルを変えようと言い出したとき、まだまだ世間には「遊ぶことは悪いこと」という風潮がありました。それが、市場がこちらへ動いた。企業がレジャー産業、余暇時代として資本を入れていったことにより、「遊び」分野の消費が拡大し、それが当たり前になったように思います。

今回の賑わい、企業・団体参加の様子を見ると、「レオンボーさん、もうすぐだよ」といいたくなりました。いまだに「同性婚を認めない」なんて言っている政党はもはや票を集められないし、「LGBTQは嫌」なんて言っている古い価値観の田舎は、もっともっと人口が減り、若者は寄り付かなくなるでしょう。

昔「シングルマザーよいらっしゃい」と発信し、人口を増やした町がありました。「レインボーよいっらっしゃい」と、言い出した土地の勝ちかな!