IT弱者

ちょっとしたこと

このように呼ばれて、自分もそう自覚して何年も経ちます。その間に、zoomをようやく覚え、YouTubeもようやっと、メルマガも青息吐息で毎週出しています。世の中は急速に進み、チャットGPTぐらい使いこなさなくては、、、という今。一体どこまで追いかければいいの?と思います。弱者を助け、便利にしてくれるはずのものが、苦痛になっている現実。皆さんはいかがなのでしょう?

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もちろん、写真とこの駄文の関係はありませんのでご承知ください。とはいえ、数日前のこの暑い日も、私たち(?)高齢者はのけ者にされた感じがあったのです。電車が事故で運休、別の路線で移動。押し寄せる人で車内はぎゅう詰め。そこに足の悪いおばあちゃんが、必死に手すりにつかまっている。もちろんずらっと座っている若者たちは、全員スマホで耳にはイヤホン、自分の世界に入っていて無視。いつもなら、「立って、席譲れば?」と若者に声をかける私ですが、この日はしませんでした。IT弱者として、私だってそれなりに頑張っているのだから、自分の主張も自分でやらねばと、など思っていたのです。つまり、おばあちゃんは自分で「座らせて」と言うべきなのです。アホな若者に遠慮することなく、堂々と主張を。弱者のままではいけないのです。と思ったりしていたのでした。

 

などと考えて四谷の駅に押し出されたら、今度は浴衣姿ではしゃぐお嬢さんたちの群れ。群れるなとさらに張り切って我が物顔で駅通路を占領します。若い女性なら何でも許してきた世の中も悪い。ちやほやしたつけが、高齢者に回ってくるのです。

で、冒頭に話に戻ると、そもそもIT弱者なのか、AI弱者なのか、デジタル弱者なのか、どう言っていいいかもわからないのですが、置いて行かれている感はあるわけです。

先日もある土地で、コロナ割引なのか、QRコードを読み取って何かすると2000円分が割引という紙をもらいました。私のiPadで読み取りはできるのですが、それを見るアプリをそもそも入れていなかった。さてどうしようと思い、バス料金にも割引は使えると聞いて、バス乗り場の窓口に聞くと、そこのおじちゃんも私と同レベル。「これはお客さんの方でやってきてくれないと。ここじゃできない」とのこと。ここというより、おじちゃんができないのです。で、弱者二人で「2000円もったいないね」なんて言いながら、バスの時間になり、諦めたのでした。つまり、出来ない人は取り残されるサービスなのです。

這い上がってこい!というのが、今の世の風潮ですが、その“ITスキル”っていうやつの格差がはなはだしい。家人などは、私以上に超弱者で、「バーコードって誰かが組み合わせを考えているの?URLって、誰があの暗号みたいのを描くの?インターネットって地球上で混雑していっぱいにならないの?」なんて、質問の意味も不明な次元にいる。こういう質問に、私でさえイラっとするのですから、世の中じゅうがIT弱者にイラついてはいるのでしょう。

「でもこの人達、自分で浴衣は着られないくせに」なんて、いまいましくお嬢さんたちを見ていてもしょうがない。「さっきのおばあちゃん、ちゃんと自分の席を確保できたかなあ」なんて心配がよぎり、私は反省したりしているわけです。

私の仲間には、パソコンがzoom中に紫色に変わるのを楽しんでいる人が居ます。また、間が空くとメールすらできなくなってしまう高齢の知り合いは「また、パソコンがおかしくなった!」と機械のせいにします。自分が変わらなくちゃとあせるより、おおらかでいた方がいいということなのでしょう。

いま、毎週配信するメールマガジンのために、古い古い無料ソフトを使うために、900人ずつに分けて4時間近くかけて送信しているなんて聞いたら大笑いされると思います。「じゃあ、こうしなさい」と言ってくれる人もおらず、さて、私はまた、皆さんに少しずつご相談しながら、這い上がる努力をこれからするのでした。

こんなブログもたまに書きたくなりまして・・・。