亀の手で乾杯。

お仕事で

神奈川県湯河原町、昼の宴会です。
お花見のはずが大雨で、屋内で。

お弁当と、あとは持ち寄り。
誰かが「亀の手よ、食べて~」とタッパを出しました。

ギョッとしたのですが、中に入っていたのは
フジツボの仲間の「亀の手」の塩茹で。

楊枝でほじりだすと、何というか
カニの爪をほじりだしたような感じに身が出てきて、
カニ・エビに近い味でおいしいです。

こうしてお酒のあてで食べたり、味噌汁に使っても
いいだしが出るとのことでした。

海辺の町ならではのつまみで、これからの地域観光
について話し合いました。

豪華な旅館料理より、こういうジモティーな味を
求める時代です。しかも地元の人と交流しながら・・。

この「湯河原げんき隊」はもうすぐNPOになります。
湯河原町で、昨年・一昨年と実施した
「旅コーディネーター養成講座」の卒業生が中心に、
ゆるやかな輪をつくりました。
みんなで、地域観光を育てていこうという目的です。

いわゆる“着地型旅行”はブームですが、
アイディアは山盛りでもそれを実施運営できる地元の人が
いないというのが現実。その人材育成を目的とした講座
だったわけです。

でも「げんき隊」は、観光客や地元の活性化のために、
なんていうよりも、先ずは自分たちが湯河原を楽しんで、
というスタンス。だから、しんどくないし、ゆるゆると。

この講座をNPOスローライフ・ジャパンが委託して
コーディネートしてきたのですが、
今や私も「げんき隊」の一員です。

「こういう宴会に他所の人を混じってもらうのが
 本当の観光だよね~」
「野口さ~ん、今度何時来る~?引っ越しちゃえば~」

なんて声を背中に聞きながら、ほろ酔いで
帰ってきたのでした。おみやげは、お仲間が
掘ってくれたタケノコ。巨大な亀の手みたい!