瀬戸の花

お仕事で

瀬戸市商工会議所の仲立ちで、尾張瀬戸の末広商店街の「商人塾」に通うことになりました。第1回目、7月23日にうかがってきました。瀬戸物のまちですが、産業そのものが衰退するとまちも衰退するその厳しさがひしひしと伝わってきます。それでも最近観光客などが集まる近くの銀座商店街では、学生さんが店づくりをしたり、逸品運動が盛んだったり、話題は豊富。末広商店街もがんばろう!というわけです。

ほんの200メートルほどの商店街、片方の端に「瀬戸蔵」という観光施設がありますが、そこからの導線は悪く、おまけに途中道路と広場で中断されている商店街のため見通せない構造。もとはにぎわったという旧映画館が、閉まったままデンとあります。う~ん、と思わず脂汗がでそうな状況ですが、思わずカメラを向けました。商店街の中に、‘コリウス’が生き生きと植えられています。これは大丈夫だ!と思いました。

商店街や店の状況や可能性は、店の前の“花”に読み取れる、と私は思っています。育てる人(店・商店街)も、見せてもらう人(お客様)も、ともに楽しめる花に力が注がれているということは店づくり・まちづくりの原点がしっかりしているということです。

世話をしているおかみさんに聞けば、「アーケードで直射日光が差さないので、花ではなく、葉を楽しむコリウスを選んだ」とのこと。「安いし、枝を挿せばすぐ着くし」というのもさすがです。

商店街の中の小さなフリースペースで、女性たちに向けての話をしました。ケラケラ大声で笑いながら、大きくうなづきながら、おかみさんたちはパワフルです。次回からは楽しいワークショップでいきましょう。

写真は、末広町商店街のはずれのもと薬局のショウウインドウ。お店はやっていないのに、こうして季節の花をいつも活けている!この心意気に感動しました。