すわわせな街

お仕事で

長野県諏訪市のまちづくりサロンに、ゲストでうかがいました。参加者に諏訪のスローライフ資源を書き出してもらいました。

多かったのは酒、漬物、温泉、諏訪湖。どうやらみんな、諏訪湖を眺め、スポーツを楽しみ、朝晩温泉にはいり、自慢の漬物を分け合い、地酒を味わうことが日常のようです。

ここ諏訪は幸せ“諏訪わせ”な街だね~、と即、語ろあわせができました。

上諏訪駅に降り立つと、大きな注連縄が掲げられています。あの、御柱祭りに使われるものとか。このあたりでもう、東京ものはガツンとやられますね。あんなすごい祭りも、こんな注連縄もわが街にはないもの・・・。

水の豊富な諏訪には地酒の蔵が9軒、その一軒に寄ります。ここのショップが良かった!大ぶりの盃と、酒粕で作ったお酢と砂糖で梅を漬け、梅酢をとったあとの残りの梅(ややこしい)を買いました。

甘いシロップような梅酢をとった後の用なしの梅なのですが、カリカリ試食するとなんともおいしい。梅酒の梅よりアルコール分がないのでさわやかです。なによりこういうものを、瓶入りで売るなんてところがいい。

結局、私の話は、注連縄のお出迎え、諏訪の酒屋さんで今学んだこと、という話から始まりました。サロン参加の皆さんにも梅を食べていただきます。こうい駅、お店があることで、地域のスローライフ度はあがるはずですと。

そしていつものように参加型のワイワイ。諏訪のスローライフ資源を各人書き出して、それを解説してもらいます。こうすると全員が何か話せる、お互いが知り合えある、情報が共有できる、ああ楽しかったという研修になるものです。

「酒」と書いた人が多かった~。水があるから酒が出来る、水は野菜も育てて野沢菜はじめの漬物になる、水は温泉となってもふんだんに湧き上がる。水は工場も誘致する、だから精密機械の企業が多く働き口もある。

水は湖となり、眺めれば心おだやかになり、カヌーに乗ったり、周囲16キロをマラソンしたりウォーキングしたり。諏訪の幸せは水がもたらしているのかもしれません。

「あんまりいいものが身近にあって、ある意味豊かなんでみんなそんなに欲がないんです。それが難点」と誰かがいいました。何もなく、お尻に火が付いた土地ならば必死にどんどん変化するのかもしれません、「だから、屁理屈をこねてなかなか動かない人が多い」とか。

でも、幸せならそれを大事にすればいい。諏訪湖という大きな盃を抱えて、ちびりちびりとやりながら、その幸せを、“諏訪わせ”を地元の人が大事にとことん味わい楽しめばいい、と思います。

そしてその次に、少し他の土地の人にもその“諏訪わせ”をおすそ分けすれば、また、刺激を得て、幸せ度も上がっていくということでしょう。

誰かが書いた諏訪自慢に「諏訪の青空」ということばがありました。翌日の帰りの朝、まさしく晴れた空。これも水色でした。

ついでにもう一つ“諏訪わせ”話題を。商工会議所に着いたときこんなポップを見つけました。呼ばれた講師としては幸せ気分になりました。このポップを作ったここの担当者はメールにいつも「諏訪笑幸会議所」と書いて、私を笑わしてくれます。はい。"