牛窓撮影ウォーク

お仕事で

岡山県瀬戸内市牛窓(うしまど)、朝鮮通信使が寄港した歴史をもつ古い港町。ここで「わくわくまち歩き@牛窓ウォーク」というワークショップをやりに、行ってきました。

歩くだけではなく、気になった風景を写真に撮りながらのお散歩。撮影のために、普段より丁寧に町を観察します。撮ってきた写真をもとにみんながおしゃべりします。写真は、地域おこしのいい手段と思いました。

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オリーブが茂る丘から、海を見渡して。瀬戸内深呼吸!「牛窓オリーブ園」のロケーションは素晴らしいです。下に見えるのが牛窓のまち、ここを歩いたわけです。

そもそもこの催しは、瀬戸内市が始めた写真投稿のサイトに、市民が地域の写真を気軽に載せられるように、そのためのトレーニング・ワークショップのような催しでした。

サイトの説明にはこうあります、

『「せとうちデジタルフォトマップ」がはじまります。魅力あふれる瀬戸内市をもっと外部に発信してみませんか? 公民館・図書館では、文部科学省の委託事業により、瀬戸内市の魅力を写真と地図をセットしたデータベース「せとうちデジタルフォトマップ」を制作し、市内各地の魅力を市民のみなさんと一緒に発信していく事業を展開します。』

既に過去の市の写真が、2000数百枚データ化されているとのこと。これに、さらに今の写真を加えていって、市内外に伝えていこうというわけです。

どうぞ覗いてみてください。
→「せとうちデジタルフォトマップ」http://www.setouchi-photomap.jp/

とはいえ、その場で撮った写真をドンドン投稿できるほど参加者の方々はITにたけては居ません。それに、サイトそのものが、まだテスト段階で、投稿に結構手間がかかります。

それなら、今回は、地域にカメラを向ける楽しみそのものを体験してもらおうということにしました。

だから、とにかくブラブラ歩いて、しかもゆっくり歩いて、撮りましょ、撮りましょ!です。古い町並みの残る「しおまち唐琴通り」を20人ほど、かたつむりのように歩きました。

朝鮮通信使の宿となった本蓮寺。階段横の土壁は崩れ風情あり。土壁の構造がわかる展示物のようです。

禁煙の看板。瓦屋根と一緒に撮ったらなんとなくかわいい。

向うにリゾートマンション、こちらはお墓のマンション?

杉を焼いて使う真黒な「焼き板」の壁が多いのは、地元の人には当たりまえ。私には新鮮。すっかり気に入った焼き板の壁は、記念写真にぴったりの黒バック。壁に寄りかかって写真を撮ってもらうと、みんなが「ああ!」と。なんで叫ぶの?と思うと、コートは真黒。地元の人は経験済なんですね。

ここから振り返るといいですよ、とアドバイスの看板。

なるほど、塔が見えていい感じです。

通りに面した小さな魚屋さん。目の前で揚った魚です。

ここの「だんじり」、小屋を開けてもらいました。迫力です。

火の見櫓と木造3階建?

几帳面な洗濯の干し方に感心。風が強いと、このくらいはしないと・・・。

「この自転車は、私が何十年も乗ったのよ」と、参加者の女性が解説。通りに置いてあるのか、いまだ使っているのか?

オリーブ園で会った子。

海辺のフジツボだらけのイカリがオブジェみたい。

ご自由にお使いください、という浮き輪、と棒。いざというときになんだか和むはずです。

最後にみんな飛び切りの一枚を紹介しました。同じ道を歩いても、撮るものが違う、解説も違う、それがとても面白くって。初めて同士がすっかり仲良しに。また、撮り歩きたいね~と別れました。

かつて、まだ携帯電話が普及し始めたころ、同じようなワークショップをやりましたが、こんな簡単にはいきませんでした。みんながスマホやデジカメを使えるようになったからできる手法です。ありがたく利用し、フォトマップも使いこなしていきましょう。IT技術は、スローライフを手に入れるために、地域をよくするために使うものですもの。"