津南町でお絵描き
新潟県津南町、豪雪地帯。雪の下で寝かされた甘いニンジンと、名水で知られる町。そこの商工会で研修をしました。町のいいもの、いいことをクレヨンで描きます。え?絵?と驚いていた人たちも、描いているうちに子どものような顔になっていきます。私はこれをクレヨン効果と呼びます。たまにはこういう緩い楽しい時間が必要かと、お絵描きワークショプお試しください。
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ふだん居る、東京新宿二丁目の仕事場。その近くのコンビニに「津南の天然水」を売っていて、よく飲んでいます。軟水で美味しいのです。その津南町に行くことになるとは、ビックリでした。
もうしっかり雪が降っている時期と思います。実際にうかがったのは、11月中旬。まだ雪が降らない、ギリギリの時期。家々では、豪雪でガラスが割れないように、植木が折れないように、雪囲いをしている時でした。町をご案内いただいて、印象に残ったのは巨大なワラジ。この村にはこんな大きなものを履く巨人がいるぞ、という脅し?なのだとか。編むのも、担ぐのも大変そうです。




物産館に行くと、立派なキャベツが安い。野沢菜も安い。皆さんが何束も買っていきます、「毎年漬けますよ~」と4束買ったご夫婦。私は漬けられないので、名物の雪下人参ジュースにしました。


夕飯はお寿司屋さんでの地元料理。ムカゴのみそ和えや、ぜんまいの煮たのやら、そうめん南瓜の酢の物やら。お店の奥さんの手作りです、〆にはお寿司屋さんらしく笹の葉寿司も。
さんざん地元の方と話した後、この日の温泉宿で、ゆっくりゆっくり。あんまり熱くないお湯なので長湯ができます、その間、同じ湯舟に居る方とおしゃべり。なんと、遠く高知からお越しの方でした。そして、私が知っている高知県内の地名をご存知。知り合いの高知市内のお店もご存知。興味の対象もなんとなく共通して、昔からのお友達のような気になります。また高知でお会いすることを約束しました。こんなことってあるんですね、「越後田中温泉 しなの荘」さん、お湯友達ができる宿でした。
何度もお湯に入った朝は、籠にお惣菜が並ぶ朝ごはん、もちろん津南の美味しいお米です。どうしても2膳食べちゃいます。


その少し後に、トンカツ定食。自分ながらあきれました。津南は豚肉の産地でもある。だからトンカツ屋さんが多い、だから食べておかねばならない。昨夜楽しく会話した妻有(つまり)地域の妻有ポークを出してくれる「トンカツ つまり」にうかがいました。一番薄い、カツにしていただきます。柔らかい、揚げ方がお上手、結局食べちゃう私でした。


で、ようやくワークショップです。私の場合、2時間の研修のために、2時間だけうかがうのはお断りです。どうしても、滞在したい、せめて前日からうかがいたい。地元の方々とおしゃべりしながらその地のものを食べ、土地を見て、感じて、それからでないと舌先だけの研修みたいで嫌なのです。

で、いつものように、各人長い自己紹介。その後、地元のいいこと、いいものを描いていただきます。自己紹介でかなり笑った後なので、お絵描き時間も会話は弾む弾む。いろいろなクレヨン画が出来上がりました。ほんのこれだけの人数でも、大事にしたいものやことが、多様です。話をうかがうと、もっともっと出てきて面白い。ずっとったほどでした。

まあ、こんなことをして、「しっかり学べました」ということにはならないかもしれませんが、皆さんが笑って、お絵描きしただけでも良いのではと思います。クレヨンだと、力を入れなくてもスルスルと何かが描けます。なんとなくそれらしいものが出来上がります。「こんなこと久しぶり」「お前、結構絵が上手いじゃないか」「いったいそれは何描いたんだ~」「青色貸してくれよ」なんて会話がポンポン弾みます。
さっきまで売上計算していた、トンカツを揚げていた、お客様の愚痴を聞いていた、掃除をしていた、など、それぞれにしんどいお仕事をされている方々です。何やらわからない、カタカナ言葉を並べたり、AIだ、先進事例だと話されるより、「この町いいな」「仲間がいたな」と実感する時間を過ごせば、それでまずは十分じゃないかと私は思うのです。
そして、皆さんのたくさんの笑い声を残し、たくさんのお土産を運んできました。







