高校生頑張る

ゆとりある記

各地で高校生が、地域おこしに頑張る姿を見かけます。私が滞在する紀の川市粉河、ここの築100年の「山崎邸」という文化財住宅をのぞくと、粉河高校のグループが夏のイベントに取り組んでいました。

地元特産のフルーツピザを焼いたり、スイカと桃のスムージーを売ったり。館内各部屋に紀の川市クイズを仕込んだり。炎天下で経験したこの日のことは、郷土愛と自信につながることでしょう。
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山崎邸は1917(大正6年)に棟上げされた近代和風建築。綿織物で成功した山崎家の建物でした。いまは、地域おこし拠点として使われ、普段は「創 ハジメカフェ 」という名の古民家カフェになっています。


この催しは~紀の川市のフルーツを使ったフルーツの祭典~「KOKO夏まつり」という催し。名前は大きく出ましたね!実際はかわいらしい、催しです。

粉河高校の「KOKO塾」という名の、地域おこしなどに熱心な高校生・大学生・教員で構成されるグループが企画運営。(一社)紀の川フルーツ・ツーリズムも応援しています。

地元「粉河祭り」に、自らの手で賑わいおこしを、という思いだったのでしょう。


フルーツ一杯のピザ。一切れ100円。果物の甘酸っぱさと、チーズの味がいい感じです。


子どもたちのお小遣いで買える値段。おままごとではなく、ちゃんと高校生のお姉さん、お兄さんから食券で買う楽しさ。あちこちに子ども連れが遊びに来ていました。


売るメニューを高校生たちは試作を重ねたようです。その中でも、これは私の味覚と心を鷲づかみしました。

桃は紀の川市の夏の顔、そして実はスイカもたくさん作られています。


このスイカと桃の合わせ技には感動しました。とかく甘ったるくなるスムージーですが、さらりとさわやかに出来上がっています。

なにより色がチャーミング!これ紀の川市の名物になりますよ~。


100年もの歴史のある建物でいただく、高校生発案のフルーツピザとスムージー。

しっとりとした畳の部屋で味わう、なかなか他にない雰囲気です。

同行の小学生の女の子が思わず言いました。「このスムージー、ママに持って行ってあげたい」


食べ物だけではありません。広いお屋敷のあちこちにクイズが貼ってあります。

このクイズをするために、お屋敷を隅々巡ることになります。


「たま駅長の居る貴志川線を走るフルーツの名の電車は?」
「イチゴ電車!」子どもたちは即答。


クイズが当たればくじ引きが。

高校生のお兄さんたちが採点し、かつ盛り上げてくれます。「ヨーヨー釣りが当たりました~」


豪邸のお庭に、こんな風鈴も。


庭園にビニールプール。お姉さんたちのアドバイスのもと、チビちゃんが風船ヨーヨー釣りです。


しかし、暑い!お客さんは楽しんで帰りますが、企画した高校生たちは居なくてはならない。撤収までが地域おこし。

企画した時は涼しい教室で考えていたかも。この暑さは計算していたでしょうか?

でもそこはやはり若さですね。声を出したり笑ったり、暑いなりに楽しんで・・。

歴史ある古い豪邸に、若い新しい風の吹いた日。なんだか山崎邸が喜んでいるようでした。