谷瀬の「ゆっくり水車」

お仕事で

お馴染みの奈良県十津川村谷瀬に、水車ができました。昨年「ゆっくり散歩道」を整備したこの集落、今年は水車を造ったのです。

回る速度は普通なのですが、地元の木を使い、地元の大工さんと皆が力を合わせて手造り。谷瀬の水で回り、少しながら発電も。そういう意味でスローライフな水車といえます。

とりあえず谷瀬の「ゆっくり水車」とでも呼びましょうか。その雄姿をごらんあれ!
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谷瀬のことはもう何度もブログに書いてきましたが、昨年の春に皆でつくったのが「吊り橋に続くゆっくり散歩道」でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=255&date=201404

そして、この一年何回もの寄合を続け、さまざまな変化がありましたが、このたび出来上がったのが水車でした。

水車を造りたいという話は、かなり前からありました。昔は3連水車が回っていたとか。谷瀬には水が豊富なところ、いつもどこかで水の音がしていて癒されます。確かにここに水車があったらいいなあ、と思っていたわけです。

そこに、災害時の電力確保などという助成メニュウーなどが出てきて、にわかに水車は本当になってきました。

しかしながら、誰かに頼んでポンとできるほど、お金が豊かなわけではありません。そこで、いつものように、「自分らでやっちまえ!」谷瀬の流儀でうごきが起きました。


谷瀬で見晴らし確保のために伐った木を、製材。集落には大工さんが二人いるので、専門のところはこの方々が担当しました。


何せ少々のんきな気質もある谷瀬集落、3月8日にお披露目式とは決めたのですが、2月の時点ではまだ水車は横に寝ていました。

もともとの粉ひき小屋の片づけや、基礎工事がやっと・・。まにあうかなあ~~とハラハラしていました。


それでも、寒い中、自分の仕事などほおって、水車や木をくり抜いた水場造りに汗を流す男性たちを見ると、なんだか心を打たれます。


都会にこんなかっこいいおじちゃんたちがいるだろうか?!都会のおじちゃんたちがこんなことをできるだろうか?!スーツとネクタイ、パソコンと高層ビル、それが日本じゃないぞ、とつくづく感じました。

そしてついに予定通りにお披露目になりました。寒い風の吹く中での神事、皆の想いが水車に届き見事に回ってくれたのです。


私もちょこっとご挨拶。「今年は、水車カフェも始めましょう!」


村の人たちが繰り出して、賑やかなお披露目になりました。

今日も、今も、谷瀬では水車が回っています。本物のゆっくりを体験したい方、この水車見にいらしてください。"