麻布十番の看板
「麻布十番の看板」と言っても、立派な統一看板の話ではありません。商店街で見つけた、店に注目を集める工夫。
パスタ屋さんの店頭に飾られ、スポットライトまであてられ
た巨大な柑橘「晩白柚」(バンペイユ)。ラーメン屋さん入り口の美しい緑の「浮き草」。料理屋軒下にブラリの「吊るし骨」。
歩いていると「何だこりゃ?」と、どうしても目を引きます。店の視点や主張を伝え、街を楽しくする看板です。
私の住んでいる東京・港区、麻布十番商店街。通勤や買い物に日常的に歩いていますが、ついカメラを向けたくなるモノ、コトが多い街です。まあ、だから住んでいるのでありますが。
その一つがこの「モノ看板」です。20%OFFなんて看板より、ずっと目を引くし、人の心をつかみますよね。
晩白柚を飾っていた店は、夏にはトウモロコシの生った2mほどの株をそのままバケツに植えて立てていたり、昨日はこのように冬野菜を活けこんであったり。今度はなに?と期待させてくれます。
水草のラーメン屋さんは夏には、金魚も泳いでいました。骨を吊るしている魚料理の店は、朝、生々しいほどの骨だったのが、夜にはいい具合に乾いていたりでその変化もおもしろいです。乾いたのはあぶって食べればおいしそう。
街に表情を創っている、こういうお店は、当然いつも流行っています。
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