「むらフェス」開催

お仕事で

栃木県那須塩原市の金沢・宇都野地区で、1月26日住民文化祭「むらフェス」が行われました。

ここは栃木県が今年度から開始した、「ふるさと支援センター事業」のモデル地区に選定されています。

昨年の夏から毎月ワークショップを開催、住民組織「あつまっぺクラブ」が立ち上がり、このたびの開催となりました。

みんなの笑顔をみて、お手伝いして良かったと思いました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「むらフェス」の内容はこのチラシのようなものです。

ここに至るまで、5回のワークショップを重ね、こんなことを決めてきました。

<目標>
①高齢者が楽しく元気に ②自然と伝統文化を大切に ③若者が定住できる地域にしよう!

<集まりの名称>「あつまっぺクラブ」

<やること>※すぐに
「文化祭(村フェス)」手作り品展示即売、写真展、カフェ、芋煮、汁物サミット、もちつき、そば打ち教室、伝統のお菓子作り、ぼうじぼ・俵作り教室

<ルール>
「地元にこだわって」「お金を算段して」「無理をせず役割分担して」「みんなで楽しく参加する」

<お試し>
「むらフェス」を1月26日(土)に、旧金小で開催。
内容:「おらが自慢の昨品展&フリーマーケット」「田舎カフェ」「もの作り体験」

やりたかったことのすべてはできませんが、とにかくお試しでやってみた「フェス」なのでした。

行政の絶大なる応援はいただきながらも、基本「住民主体でやる」をどこまで貫けるか?です。

若い世代も参加。ママさんたちはもっぱらバザーの品物集めに活躍。

朝、仕上げの紙花作りで会場を飾ります。

事業費はゼロ!

ならばみんなで労力を出そう、知恵を出そう、少し儲けて活動原資にしよう、と考えました。

廃校になった校舎での真冬の催し、朝は雪になりました。

暖房はありません。そこいらじゅうからストーブを集め、あちこちにとにかく置きました。

おもちゃやソックスが10円、盃と徳利セットが100円、ハンドバックが500円、なんて具合です。

短期間でよくぞこれだけの品物が集まりました。寄付品ですから売れれば活動費になるのです。

こちらは売らない作品展示のコーナー。

自分の作った物を「見てね」と飾るだけでも、なんだかワクワクします。

絵手紙や、80歳を過ぎてから陶芸を始めたお爺ちゃんの作品、切手のコレクション、小中学生の絵や書も。

文化祭ですから何でもこいです。

なぜか校庭に消防車。

救急用ではなく、子どもたちへの見学サービスです。

さあ、「むらフェス」スタート。

お客さん来るかしら・・・・。

と、思ったら、あっという間に人が集まり、バザーの品が減っていく。

私が買おうと思っていたあれもこれも、ああ、ない。

お金を払って木の椅子など作る人いるかしら?と思ったら、いるいる。大人も子どもも結構、夢中です。

教室に、木の香とトントントンというトンカチの音が溢れています。やっぱり木に親しむのはいいなあ。

お味噌のおにぎりもいい香り。そろそろ売り始めます。

大葉を一枚つけて。ホットプレートで焼いて。

お母さんたちの食堂の隣は、地元の高校生と子どもたちが開いたカフェ。

どれもが100円!少し安すぎたかも。

これは大豆の入ったケーキ。夏に高校と地元の方が一緒に蒔いて育てたものが使われています。

来年はもっと大豆をつくらなくちゃ。

いつもはワークショップをやっているスペースに、今日はお客様がいっぱい。

これをしたかったんですよね~。

地元には写真や切り絵など、アートの達人が多いということも今回分かりました。

学校の長い廊下は、ギャラリーにぴったりです。

懐かしの写真には、見入る人が多かったです。おしゃべりがつきません。

あっという間に時が経ち、14時には終了。冷え込まないうちに、暗くなる前に片づけとなりました。

私は「お試しだから、目標は30点」と開会のあいさつで申し上げました。最初から100点ではつまらないからです。

ああすれば良かった、こうしたらもっと良かった、と気づくことが一番大事。

教室の電気の容量を超えて、一時電気が飛んでしまったり。
放送設備をうまく使えなかったり。
トイレのサンダルがひとつしかなかったり。
展示物を画鋲できつく押してしまったり。
トンカチの音が大きすぎたり。
作品展にゆっくり座っておしゃべりする椅子もほしかったり。
ケーキが売れすぎて足りなくなったり。
アンケートをつくればよかったり。
開始趣旨を貼りだせばよかったり。
ポップを統一すればよかんたり。
来てみてようやく「むらフェス」の意味が分かったり。

などなど、来月のワークショップには一杯気づきを集めましょうね。それが何よりの今回の「儲け」になるわけですから。

いろいろな年齢や立場の人が、いろいろなアイディアと労力を出し、一つの催しにしたこの「むらフェス」は、様々な素材を使った「のっぺ汁」のようです。

素材同士がお互いに美味しさを引き出して、一つの料理になりました。汁なら片栗粉でつけるトロミ、つなぎは、「むらフェス」では、地域を良くしたいというみんなの強い想いでしょう。

※これまでのブログです。ご覧ください。

「大豆を蒔く、元気を蒔く」
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=475&date=201807

「あつまっぺクラブ」
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=482&date=201809

「むらフェス」やろう。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=493