協力隊はタマゴかけご飯

お仕事で

北海道池田町で「地域おこし協力隊」の活動報告会がありました。ワインの町らしくブドウジュースが配られ、ステージでは、7人の協力隊、一人一人の活動報告が、テンポよく濃い内容と少しの笑いで続きました。聞いていると「この人達、楽しんで地域おこしをやっているなあ」とうらやましくなります。報告会の企画・運営・集客一式も協力隊がやっているからでしょうか、壇上で緊張しているようですが「どんなもんだい!」という自信も伝わってきます。

安井美裕町長のスピーチには「地域おこし協力隊とかけて、タマゴかけご飯ととく。そのこころは、よく混ぜて地域を元気にします」と。なるほど、寒い夜でしたが、集まった観客は協力隊の情熱に心が攪拌されて、すっかり温まったようです。

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私は今年の6月から、北海道池田町に仕事で通っています。地域力創造アドバイザーという仕事柄、「地域おこし協力隊」の方々にいろいろ助けていただいています。その協力隊の皆さんが、この夏あたりからザワザワ、秋にはもっとソワソワと。何をしているのかと思えば、自分たちの活動を皆さんへ報告する会を企画していたのでした。「見にきてくださ~~~い」といわれたら、行かねばなりません。

地面がもはや凍ってツルツル滑る時期、そんな夜に町の名物施設「田園ホール」に出掛けました。地方のホールとしてはずいぶん早くにできた、ステンドグラスの輝く立派なホールです。日本初、自治体ワインを成功させた町の恩恵でしょう。

おお、寒い。と入ると、ロビーでワイン樽から赤紫色の液体のサービスが。「あ、ワイン⁈」と思った私は早合点。皆、車で移動の土地です、アルコールは出しません。ブドウジュースでした。「私、歩いて来たんですけど・・・。」

協力隊の活動がロビーに展示されてます。ブドウ栽培の協力隊は、剪定枝も飾ってあります。ホールでは、待ち時間に7人の活動をCMのように美しい動画で繰りかえされていました。

小さな町なのに、夜なのに、よくこれだけの人が来たなあ~と驚きました。協力隊が、あらゆるところにポスターを貼り、会う人会う人にチラシを配っていた成果です。催しを企画するのは簡単ですが、集客が一番大変ですものね。7人がよくやりました。

映画があったり、各人の発表があったり。「ふ~~ん」という、何かしら参考になる話があります。みんな堂々としています。多少の間違いはへっちゃらです。

昔の「地域おこし協力隊」というと、若い女性ばかりで、女学校のようにキャンキャンと地方の役場でちやほやされているイメージが強かったものです。、私も関わった自治体から「協力隊の指導もお願いします」などとオーダーされて、ずいぶん苦労もしました。

それが、いつしか、本気で地方を目指す人、年齢を重ねた方、専門知識に長けた方などが増え、地域おこし協力隊の姿も変わってきました。うかがう土地で、私の相棒になってくださったり、逆に私へのアドバイスをいただいたり。協力というより、地域の風穴、地域での渦巻、地域へのスパイス、みたいな役割になってきているのでしょう。

私は、地方に、地域に、いろいろな人がごちゃ混ぜになることで、何かが起きていくといつも思っています。そういう意味では、今回の池田町にいる7人の協力隊は、多様で、個性がピカピカしていて、いい意味バラバラで、面白いのでした。いつか、7人の侍になっていくのでしょう。

で、冒頭の、町長のお話です。地域がご飯で、そこに協力隊というタマゴが入り、グルグル混ぜて食べれば、みんなが元気になる。この謎かけに、なるほどなあ~と思ったわけです。

全国各地で、こうした「タマゴかけご飯現象」が起きて行けば素敵ですね。