「しまねツーリズム大学」でワークショップ

お仕事で

正確にいうと、島根県観光マーケティング講座
「しまねツーリズム大学」です。3月6日、島根県主催の
観光に関する講座に行ってきました。

私の担当は「地域のやる気の育て方」のテーマで、
3時間のワークショップです。県内各地から、
観光に関する仕事の方や、市民団体の方が30人、
ご参加でした。

さて中身ですが、みんなの活動の中で、
いわゆる‘やる気’をなくさせているモノ・コトは何だろう?
から始めました。各人が書き出して話し合い、整理して、
それを何とかする具体策を考えるという流れです。

‘やる気をなくす’といえば、議論がかみ合わないとか、
考え方の違いとか、具体的な効果が現れないとか、
が出てきそうですが、こうして実際にことばを出してみると、
意外にみんな小さなことでつまずいています。

「男女差別があって、頑張ってもだめだとあきらめる」
「女房が地域活動に理解がない」
「ほめてくれる人がいない、場がない」
「そんなこと無駄だよ、という大人にいつもつぶされる」
「楽しいノリでやろうとすると、軟弱といわれる」
「集まると煙草がひどく、話し合いがいや」

限りなく小さなことだけれど、でも、大きなことが
あがってきます。こうして話したことを発表するときに、
絵なども書きましょうと呼びかけると、
「それは女の子がいいね」とあるおじ様の発言。
そのあとすぐに
「おっとと、こういうのがやる気をなくすんだね」
とおじ様は頭をかいておいでです。

まちづくりの話し合いの場が煙草の煙でたまらない、
なんて、ルールを作ればすぐ解決できること。
だいいち、煙草の吸い方ひとつデリケートに考えられ
ないで、観光おこしなどできません。

確かに観光地として行き詰っている土地の話し合いに
行くと、無神経におじさんたちが煙草をふかし、
後ろの方で女性たちがお茶を入れていたりします。
ああ、これじゃ、観光地として落ち込むはずだ、と
いつも思います。

山ほど出た‘やる気’の阻害要因。共に確認できた
だけでも良かったです。今日から改善できること、
たくさんありました。"