手作業・アナログ
今月初め、「ワイン祭り」(北海道池田町)で女性グループが行った、「手作り工作」体験が好評でした。子どもも大人も時を忘れて、工作に集中。。やっぱり手作業が大事だなあ。ということを書こうと思っていました。そこに、「アナログナース」なるテレビ番組が始まったのです。スマホを持たない、紙の新聞を読む主人公が、AIとロボットが手術もしてしまう、最先端病院と戦うストーリです。手技や五感がAIに勝つ、という設定が、ちょうど「PHP騒動「サーバー攻撃」のニュースと重なりました。
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「ワイン祭り」とはワイン飲み放題という伝統的な大盤振る舞いの催しです。ワイン好きにはたまらない、池田町自慢の「山幸」という上等のワインも気前よく出てしまう。そして焼肉と牛の丸焼きと。都内で飲食することを考えると6000円は実に安い。町民なら3500円でさらにお得なのです。が、野口的には多少不満がありました。今時、「牛の丸焼きなんてはしたない」。飲み放題は「酔っ払いを増産する」。もっと「品良くできないか」、なんてブチブチ言ってきました。
そういうならば、やってみましょうということです。 文句を言うだけなら、だれでもできる。楽しいこと、正しいと思うことは自らが行動しなくて具体的にやらなくては。ということで、今年のワイン祭りには「子どもスペース」を作ろうと、私もお手伝いしたのでした。「ブックトーク」(いわゆる紙芝居のようなもの)、輪投げ、芋投げ(そんなゲ-ムがある)などが子どもたちのために用意されました。ワインとブドウの町です、色紙を使ってブドウの形を工作してもらおうと、工作コーナーも設えました。

私の予想では、ブックトークが一番人気なのではと思っていましたら、なんと、人が群がったのが工作でした。結構複雑な工程を経て、ブドウの房が出来上がるというものです。根気のない私などはすぐ面倒くさくなってしまいますが、これに集中して時間を費やす子たちが続出した。あら~、椅子が足りない、用意が追いつかない。子どもだけでなく大人も名口で手を動かしている。夏のような暑い日なのに、屋外のテントで、スマホも見ないで、工作の世界に浸るというのはある種異様な風景(失礼)でした。
きっかけさえあれば、こんなに手作業に集中できるんだ!それが驚きでした。ワイン飲み放題で酔っ払っている人もいるのに、すごいなあ。せっかく参加費を払ったのだから、私も飲みたいと思えども、てんてこ舞いのスタッフを放って肉を焼くわけにもいかない。でも山幸を一杯だけはいただき、丸焼き牛一切れはいただきましたが。笑
手間がかかって、簡単にはいかないことが人を引きつっける。今の時代、それが貴重になっているのでしょう。

先日読んだ新聞記事にありました。名著『苦海浄土』を書かれた石牟礼道子さんにある方が「水俣の被害を忘れないように、我々はどうしたらいいのか」と聞いたそうです。石牟礼さんはしばらく考えて「手仕事をすること」と答えたそうです。私の記憶が不確かかもしれませんが、そのようなことをおっしゃった。
今、生きる私たちが、これ以上劣化しないためには手作業、手仕事なのだ、という答えです。
そこに、前記のテレビドラマがはじまりました。「何でもかんでもQ Rコードを読み取ってから、と言われてけしからん!」と常に怒っている夫は夢中で見ていました。「これはいい番組だ、毎回見よう」と。パソコンを使わないとこんなブログすら書けなくなっている私は、原稿用紙に戻らねばならないかもしれません。いや、緩急自在、手書きもパソコンもできなければ、ダメなん です。
食料がなくなったとき、私は農作業ができるのか。日本は米をどうするのか。なんでもAI頼りになっていた暮らしに、昨今のニュースは、それを突き付けています。健康を保つために、毎日10分体操をという記事を見ました。劣化しないために、毎日10分手作業しましょう。アナログ夫くんよ、もっと料理を覚えたまえ。






