めはり寿司

美味しい話題

寿司といっても、酢飯ではなく、高菜の漬物でごはんを包んであるのが「めはり寿司」です。海苔が手に入らない十津川村などの山国では、こういう握り飯を持って山仕事に行ったそうです。大口を開いてかぶりつくときに、眼を見張るから「めはり」とか。適度な塩気で、野菜も摂取できる「めはり」。実際体験すると、口は開けど目はつぶってしまう人がほとんどでしたが・・・。

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お宿に「めはり」が食べたい、と頼みましたら、ノリのいい若女将さんが、昔ながらの本当に大きな「めはり」を作ってくださいました。なかにはご飯がぎっしり!2つ食べればご飯を3膳くらい食べたことになるでしょう。

展望台で、かぶりつきます。とてもお顔全体の写真は出せない表情になるのですが、美味しいです。高菜漬けってこんなにおいしかったんだ、と思います。

あれ~?中から、また細かく刻んだ高菜が出てきました。具としても高菜が入っているわけです。人にによって作り方はいろいろで、中に鰹節を混ぜる人もあり、売店などにあるのは上にお飾りで紅ショウガがのっていたりです。でもこの素朴なデカイのが美味しい。

ほかのお宿で突き出しのように出てきたのはミニサイズ。これはこれで、まずビールのつまみに良かったのです。高菜をお土産に買って帰りましたが、果たして家で作るかどうか?土地の味は、そこの風景を眺めながらかぶりつくのが一番でしょう。