黒大豆枝豆バンザイ
兵庫県丹波篠山の「黒豆」について、「さんか・さろん」でお話をとっぷりとうかがい、そろそろその枝豆を注文と思っていた矢先、お話の主とは違う方から枝豆が届きました。黒豆、つまり黒大豆の枝豆は、ふつうの枝豆とは違い、大きく、ごつく、存在感がすごいです。とても夫婦では食べきれません。一気にゆで上げて、一粒ずつサヤから出して保存。まめな作業に明け暮れました。
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私のNPOスローライフ・ジャパンの「さんか・さろん」では丹波篠山市の竹見聖司さんがしっかりと「黒豆話」をしてくださいました。実に面白いです、ご覧ください。
そうか、黒大豆は枝豆として、またお正月の黒豆として、時期をずらして2回収穫があるんだ~。栽培はかなり手間がかかるんだ~。など知って、さあ注文を、と思っていたところに、ど~~んと箱が届きました。
丹波篠山特産品と胸をはって・・・、以前、この地で「スローライフ・フォーラム」を開催したとき、竹見さんともうお一人、お世話になった方、「里山工房くもべ」の今井進さんからのお届けでした。夫婦だけで暮らす我が家には食べきれない量です。
とはいえ、枝豆は収穫後、即食べるに限る。せっせと枝からサヤを外します。
黒大豆の枝豆は、ふつう私たちがスーパーで買う枝豆より、ごつくて、黄色がかっていて、一見汚く見えます。それを承知でいないと驚きますが、これが特色。それほどに、黒大豆は大きく人間の背丈ほどに茂り、枝も太く硬く、付く豆も立派なのでした。
見てください、この豆の大きさ。そら豆も負けるほどの存在感です。茹で時間もそれなりに長くかかり、サヤから豆を出すのも、ピュッと押し出すよりも一粒ずつサヤを開けて中から取り出す感じ。我が家は枝豆工場のようになりました。
茹であがりを口に入れると、味は濃厚です。栄養のあるものをしっかりいただいている感じ、とてもビールのおつまみに、なんて軽々しく扱ってはならない雰囲気です。数粒で満足するほどの逸品でした。
黒い薄皮を外せば中からは綺麗な緑の豆が出ますが、ポリフェノールいっぱいの黒皮を外してはもったいない。そのまま、小分けにして冷凍です。
こんな立派な枝豆を亡き父に食べさせたかったなあ~。幼い頃、父と豆を蒔き、夏に一緒に収穫。そのとりたてを、父はつまみながらビールを飲んでテレビの野球を観る、昔のサラリーマンの貴重なレジャーでした。横に座って、私も枝豆に次々と手を出しましたっけ。
今は病床の姉が、枝豆を大事なタンパク質として毎日食べています。「ほかのものは口が受けつけないのに、枝豆は食べられるの」とのこと。うちはいただいたもので充分なので、姉のところへ竹見さんの黒大豆枝豆を送りました。
「立派な枝豆、黒豆の枝豆なんて生れて初めて!」姉が喜んでくれました。もう少し生きてほしいと家族が黒豆パワーに託します。