市役所がフルーツ一色
果物産地の紀の川市で、市民手作りの「紀の川フルーツ体験!ぷるぷる博覧会」がスタート。
5日、市役所を会場にオープニング催しがありました。役所玄関に生のハッサクを積み上げた「ハッサク姫と王子」が登場、1階では「ふるうつ茶会」が、駐車場では「フルーツマルシェ」や「いちごミニ電車」。頭上にはフルーツ風船。
市民が市役所を、フルーツ色に染め上げた1日でした。
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人口約64,300人、和歌山県の北、紀の川市。3月3日、紀の川市役所です。
正面に見えるのは、ハッサクの山。黄色いミニ富士山のようにもみえます。
果物産地・紀の川市で「フルーツのまちおこし」を進めている市民グループ「一社フルーツ・ツーリズム」のメンバーが、せっせと作ったものです。もはやこれだけで、フルーツ市役所の雰囲気。
3月4日、市役所2階の廊下には、フルーツ風船が並びました。
そういう物は売っていませんから、ピンクの風船には緑の長細い風船で葉をつけ桃に。細い紫色の風船をクリクリひねってブドウに。と、すべて手作業でフルーツにしていきます。
50mの糸、1mに一つずつ。その万国旗のようにフルーツ風船が下がったものが3本できあがりました。近畿大学の学生さんが助っ人に来てくれました。
市役所1階のロビーは、徐々にお茶席に変化しています。
桃農家の家族、IT企業の方、印刷屋さん、建築業、ハッサク農家、主婦、いろいろな市民が、茶席をつくっていきます。
ロビーのガラス面には、借りたレモンの実った植木鉢、伐り出した竹、桃の枝など。
「ブロックを置いて、こう立てればいいかな?」関東とこちらと、二地域居住の方が設営中。
市役所正面に、スターバックス風の丸いマークがあがりました。「ふるうつ流」という流派?にちなんだ「ふるうつ紋」、オリジナルデザインです。
実はこれは昨年作って使ったもの、ずっと倉庫に保存していて再利用。
「高いところ得意ですから上りますよ~」と大学を出てハッサク農家を選んだ青年が頑張ります。
薬剤師の娘さんも、元校長先生も、みんな仲間。なんとなくゆるゆると、準備が進んでいきました。
そして、5日。「ぷる博」のオープニングフェスティバルなので「ぷるフェス」と呼ぶ催し。
テープカットの後は、地元中学の吹奏楽部が盛り上げてくれました。
ステージの進行は桃農家の主婦の方と、柿農家であんぽ柿を作っている男性。おいしそうな二人の掛け合いが見事です。
いつも車が止まっている駐車場は、今日は和歌山電鐵さんが100mの線路を敷いて、ミニトレインを運行。
本物のいちご電車そっくりの、ミニ版。可愛くて大人にも人気。
さあ、「ふるうつ茶会」です。季節のイチゴをかたどった上生菓子。甘味の強いキウイフルーツや柑橘も水菓子ですね。
お菓子はフルーツ・ツーリズムメンバーの手作り。口に含むと穏やかな甘みとイチゴの香り、おいし~~!
「ふるうつ流」はリラックスしたお茶。自分で茶筅を振って、お茶をたてます。
こういう茶席なら、いかめしい殿方もぶらりと入れるというもの。家族連れも楽しんでいました。
駐車場には「フルーツマルシェ」も。どのテントもフルーツに関係する味ばかり。
これはすっかり紀の川市名物になってしまった「フルーツ寿司」。洋風のお寿司で、ちゃんとお魚も使われていて塩コショウで食べる、なかなかおしゃれな味なのです。
「フルーツカレー」本日は、キウイの入ったカレーで、上にハッサクのトッピングです。
キウイの甘酸っぱさが、カレーのスパイシーな味と合う。ハッサクのほろ苦い酸味もまた、カレーを引き立てています。
フルーツ・ツーリズムの料理チームの作品。今回も完売でした。
レモンパン、栗のパン、あんぽ柿を使ったパン。どんどん売れていきます。
この干し柿使用のパンが、妙に美味しかったのです。
マルシェにはフルーツにこだわった地元のお店が、たくさん参加しました。
市役所南館の壁を飾ったのは、地元の子どもたちの描いたフルーツや農作業の絵。
果物を食べて喜んでいる様子、桃の花畑、摘花しているおばあちゃん、剪定しているおじいちゃん。
これは「フルーツ・カレンダー」を作った際に募集した絵で、今回全作品を掲示したのでした。
お若い方たちはこういうコーナーがお好き。
この顔出しの枠は、前日に土木建築業の方が一人、せっせと作られたものです。
最後はハッサクのお振舞い。「低農薬なので皮はマーマレードで食べてくださいね~」「フルーツ風船もお土産にどうぞ~」
写真にはありませんが、このほか子ども向けのフルーツプチ体験があったり、市役所探検ツアーがあったり。
この日参加したお客様は、みな「市役所」+「フルーツ」=楽しい!ということを実感したはずです。
フルーツ市民の力で、ますます紀の川市を元気にしよう!と、4月9日まで続く「ぷる博」には市民企画の催しが一杯です。
お気に入りの催しにぜひご参加ください。
「ぷる博」についてはこちらから↓
http://fruits.oyoyaku.com/app/page/info/20170110puruhaku_panf
おかげさまで私ども夫婦は「ハッサク姫・王子」に。いい記念となりました。(笑)
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