麻布かるたで遊ぼう!

お仕事で

東京・港区麻布。ここを愛する人たちが、麻布を解説する地域かるたを作りました。かるた句を募集し、絵札には写真や鉛筆画を貼り付けました。大きさは1枚がA3のビックサイズ。

これを「麻布区民ホール」の床にばら撒き、走り回って取る、かるた会を開きます。2月19日(土)13時から。かるたで遊んで麻布を知ろう、という催し。どうぞお運びを。

正確に説明しますと、港区麻布地区総合支所協働推進課が主管する、コミュニティの担い手となる人を育て、実践活動を支援する「あざぶ達人倶楽部」。ひらたくいえば、麻布のまちづくりができる人づくりの講座に参加の区民の催しです。

この講座では、初級では歴史を学んだり、まち歩きをしたり。中級になると実践をとおして学ぶゼミ・ワークショップ方式で学びます。

中級はテーマにより3チームに分かれています。その一つ「さろんチーム」は、イベントや企画を通して、人の交流をすすめる場作りを学び身につけようというグループ。このチームがかるたを考えました。そのお世話を私がしているわけです。

さて、その「さろんチーム」で実践学習として何をするか?と考えていたのが去年の夏。さまざま案が出た中で、今、各地にある「地域かるた」を作り、かるた大会をしてみようということになりました。そして秋くらいからようやく具体的に動き出しました。

先ずは同じ“達人倶楽部”の仲間に呼びかけ、麻布を詠んだかるた句(といういい方が正解かどうか?メンバーはこう呼んでいます)を募集。合計21人から延べ154句が集まりました。それを整理して47句に。素人が指をおりおり、五七五の句に一句ずつ整えました。

「坂多し 麻布に住みて 体きたえる」「マンションと 歴史を背負う 善福寺」「坂ならば、風情一番 雁木坂」「ビル内は 隣も向かいも 大使館」「ワンちゃんも カフェを楽しむ 商店街」など、麻布をさまざまな視点で詠んだ句が並びます。

さてその次は資金です、活動費を作りだすのも学びのうち。地域のイベントに参加して「タコ焼き」を焼いてお金を稼ごう、どうせなら麻布らしいタコ焼きにしよう。と、実践学習は深まっていきました。

タコ焼きの試作に一晩。結局、“サラミ、チーズ、バジルなどの入ったピザボールのような大人好みのワインにあうタコ焼き”となりました。名付けて「麻布タコ焼き」です。

11月3日の、写真をご覧ください。そのおいしさに何と行列ができたほど!資金もしっかり作れました。

続いてかるたの絵札用に写真を撮り回り、絵を描き、かるた作りはなかなか大変な作業。年末年始はメンバーは必死でした。そしてようやく、ハガキサイズのかるたが完成。

1月12日、地元の学童クラブの子供たちに、試しに遊んでもらいました。ちびっ子たちは大興奮!麻布のことを覚えてくれたかどうかは別として、知っている地名や写真に反応しながら、純粋にゲームとして楽しんでくれました。

そしていよいよ本番のかるた会へ向けて。広報誌に予告を出す原稿を作ったり。告知のチラシの原稿を作ったり。ホールを借りる申し込みをしたり。会場下見をしたり。かるた会の賞品を集めたり。お菓子を配るには、成分表示などに気をつけなくては、ということも知り。イベント保険も必要と知り。まあ、山ほどのことを学びます。

そして何よりチラシを作るお金が足りない、何てこともここまできて分ったり。スタッフとして手伝ってくれる人をお願いしたり。いまや、人集めということがどれだけ大変か、を重々噛み締めている真っ最中であります。

先日2月8日にはジャンボサイズのかるたをボール紙で作り、ガムテープで周囲を補強して完成させました。当日セロテープは誰が持ってくる、案内板は誰が書く、紙コップは、ゴミ袋は、そもそもルールは、と打ち合わせは限りなくです・・・。

イルミネーションが輝く六本木、そのすぐ近く西麻布のワインバーで30代~60代の大人たちが、まさか「ご当地かるた」をセッセと作っているとは?誰が想像するでしょうか。

こじゃれた街・麻布の印象が強い昨今ですが、「麻布大好き、麻布をもっと良くしよう」と地に足を着けてこうした活動をしている人たちもいるのです。

ワインも飲まずにかるたを作る、メンバーの姿が愛おしくついついカメラを向けました。

2月19日(土)13時から16時、麻布区民ホールで。http://taste.reenta.jp/amusement/00000116_map.html
「麻布かるたで遊ぼう!」の催しに、ぜひぜひぜひ、お運びください。小学生から遊べます。ゴスペルもあります。新聞エコバック作りもあります。参加無料。おまちしておりま~~~~~~す。