そばづくり全部体験

お仕事で

岩手県山田町白石集落、ここで行われてきた「そばづくり全部体験」全5回が終了しました。

もちろん、最後の体験は自分で“十割そばを打つ”です。伸ばしたそばが破れようと、切ったそばが太かろうと、みんな「美味しい!」と大満足。

種を撒くところからやってきたのですもの、当然ですね。この全部体験の仕組み、何度も通うので集落のファン作りにもなります。
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私が関わったのは、9月のそばの刈り取りから。(下の写真)その時のブログはこちらです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=384


その後、11月にはそばを石臼で引いて粉にする体験。そしてそのそば粉を使って、パンケーキを焼く体験をしました。

以前刈ったそばは、そばの実だけになり、きれいに整えられています。ここまでにするのがとても大変なのだそうですが、今回は、集落の方々がやってくれました。

石臼を集落の女性たちは、わけなく回しますが、実はすごく重い。水車小屋で交代で回すのですが、粉はなかなかたまりません。

いっそのこと、粒のまま食べてしまおうかと思ってしまいます。

このそば粉を使って、ホットプレートでスイーツ作り、パンケーキです。

男性も、女性も、子どもも。石臼の次は、卵白をボールにとり泡立て器を回します。

流れないように型に入れて、8分間。

さあ、焼きたてに、ブルーベリージャムやカスタードクリームをつけてパクリ。

「甘いものはどうも」「スイーツ作りなんて・・・」と言っていた男性参加者が、意外にほおばって満足気でした。

そして、12月となり、いよいよみんなが待っていたそば打ち体験です。この日会場に集まった人は、スタッフも含め35人。

そばが繋いだ人たちです。何度も会っているので、名前ももう覚えてしまいました。

「この前はパパとてきてたね~」「そう、パンケーキのとき来れなかったんです」子どもの参加は皆が世話をやきます。話しかけます。

そばの香りが強い。ママと香りを確かめるチビちゃんのしぐさに思わず写真を撮りました。

乾燥していた日なので、あちこちで伸ばしたそばが切れる。その治療に集落のおばちゃんたちが走ります。

でも、なんとなくみんなできていく。ゴールはもうすぐそこ。

シンプルな野菜のかき揚げののっただけのそばですが、腰の強いこと、香りの強いこと、美味しいこと。

私は、そばをこねるのに「もっと力を入れて」と何度も指導されながらも、体重をかければ手首をねん挫しそうで、大汗。出来上がりは最後になってしまいました。

会場中がそば家族になったような楽しさ、皆がニコニコしています。達成感があったんですね。

「全部体験」は何度もそこに通わなくてはならない、米作りもありますが、トウモロコシもできるねという意見も、枝豆もできるね、そう、いろいろな「全部」をやりたくなってきます。

来年は何をやりましょう?水車で粉にできるもの、粉にしたらそれでいろいろ作れるものがいいかな。花を咲かせて花見をする全部体験もあるかも。

とにかくまたやりましょうね。

最後の写真は、そばを5杯食べた若者です。