街のメッセージ

ちょっとしたこと

群馬県富岡市の中心街を、地元のガイドさんの案内で歩きしました。ご案内通りについていったのですが、私の性分でしょうか、変なことが気になります。

神社の歴史よりそこで働いている職人さん、古い建物の特色よりそこに下がる昔の看板、さらに駐車場の手作りの料金箱、普通のうちの家庭菜園の工夫など。

人の暮らしから見えるものが、温かなメッセージとして届きました。

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歩き始める前の一言として「ガイドされる物だけを見るのでなく、自分の視点で街の表情をとらえましょう」などと述べたのですが、言った自分がそうなってしまいました。

ご案内いただいたのは「スマイルとみおか」というボランティアグループの方々。いろいろご案内コースがあって、この日は特色ある建物のご案内。なのに、寄り道ばかりしてすみませんでした。

まず神社で気になったのが、この職人さん達。バール一つで重い石を見事にはがし、土を入れて敷石を平らにしていきます。こういう作業は一日見ていたくなりますね。

あら~~?かばん屋さんの軒先で名物「もつ煮」を売っている。なんとなく街の諸事情が分かってしまう。

前回歩いた時にも気になった桑切鎌がこれ!想像していたよりも大きいのは、桑は結構長く大きな枝を刈るからだとはじめてわかりました。

「顔など冷やし、熱中症予防に」なんて書き出してあります。手作りかな?鹿威しです。やさしい街ですね。

民家の前にこの辺りの名産、コンニャクの鉢植えが!「これは何でしょう?」なんてメッセージが書いてある。若い人は記念写真です。桑の鉢植えもありましたよ。

あら~~?ぶどう棚のあるお家、トマトには傘がさしてある。強い日よけなのか?雨よけなのか?面白い面白い、どんな人が住んでいるのかなあ

「物置です」「はい、わかりました!」

こ、ここのお家は、どうやって出はいりするんだろう?緑のトンネルに入り込んだら別世界に行っちゃいそうです。

20歳未満は入ってはいけない、という料亭のお知らせ看板。昭和34年のもの。お店は健在です。

ぐっときますね、こういう路地。「ジプシー」なんて名のスナック、行きたいなあ・・。

閉店しているショークラブ。どんなショーをやっていたのか?周りの方々にうかがっても???でした。

この日の一番お気に入り。巣箱でできた集金箱!鳥が住んだらどうするんだろう?誰が思いついたんだろう?

60円の揚げたてコロッケを食べながら歩いた富岡のまち、人にあまり会わなくても、たくさんの人に会ったような気分。街からのあったかなメッセージをたくさんいただきました。ありがとう。"