米粉カフェをつくろう

お仕事で

長いお付き合いの新潟県胎内市、「米粉」で観光まちづくりをすすめています。

これまで様々なことにチャレンジしたので、最近は活動が停滞ぎみ。というより、参画する市民がいろいろなことを容易くできるようになってしまったのです。

いま一度“燃えるもの”がほしい!と、以前から意見が出ていた「米粉カフェ」をつくることにしました。話が具体的になると、急にみんなの目が輝きます。
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胎内市は富山と並ぶチューリップの産地、伺った4月の終わりは
チューリップ満開!でした。ただ見るだけでなく、ここではリューリップ球根堀が体験できます。

海岸近い砂地の畑のため、しゃがんで掘っている姿は、一見潮干狩り?と思ってしまいます。でも、これが人気。実際に咲いている花を確認しながら掘れるので、変わった品種に特に人気が集まります。

お若いご夫婦は昨年も経験とのこと。「まだ花が綺麗なので、このまま植えて楽しんでから本格的に球根を掘り出す」とのこと。さすがです。
さて、街に出向くと、子供たちの描いた米粉普及ポスターがズラリ。商店街のお店に並びます。

先日、米粉キッズガイドの案内で、米粉のお菓子やパンなどを扱うお店めぐりが行われたとのこと。その時に合わせてポスターも作られたわけです。これだけで、米粉の街の雰囲気がグッと盛り上がりますね。

胎内市では、「もっちり おいしい まちづくり」と、米粉の発祥地にふさわしいまちおこしをしています。

米粉料理の研究、新しい米粉料理「べえべえ」の開発、コンテスト、米粉料理が食べられるお店紹介のマップ、それを持っての食べ歩きイベント、市内外の米粉料理が一堂に集う「米粉フェスタ」レストラン、米粉をテーマにしたシンポジウム、勉強会、冊子発行、などなど。まあ、山ほど色々やってきています。

「米粉フェスタ」などは、もはや恒例の行事になってしまいました。小学校では「べえべえ」教室が頻繁に開かれ、米粉のプロモーションビデオも市民参加で作りました。

となると、そろそろみんな疲れてきます。そして慣れてきます。恋愛のはじめのようなワクワク感がなくなってきます。倦怠期の夫婦?何てことにならないように、家を構えることにしました。一つの具体的なことがあると、夫婦の気持ちがみずみずしくなり、愛が蘇る?

何て言ったら、例えが悪いかもしれませんが、家ではなく「米粉カフェ」を作ろうと、的を絞ったのです。

もともと「米粉カフェ」は、実験で1日開いたり、地元ホテルの協力で期間開店したりしてきました。

ならばいよいよ自分たちで作ってみようというわけです。カフェといってみお茶飲み米粉のお菓子を食べる、だけのところではありません。

米粉市民たちの活動拠点だったり、米粉について学べるミュージアムだったり、講習会ができたり、もにも売れたり、とその機能は多岐に広がります。

2班に分かれてアイディアを出し始めると、みんなが元気になっていきます。「用がなくてもいけるところにしよう」「子どももいられるように」「日替わりシェフ方式で米粉料理をだそう」「米粉の町の案内所にもなれるように」「どこかに使える空き家がないかなあ」

笑ったり、考えたり、発表したり、拍手したり、そんなワークショップは空気を変えます。「ワイワイできてよかった~~~」の感想が出ました。

気持ちが前に向かうと、その後の懇親会も盛り上がります。
若い人や女性たちが参加。もちろん料理は、米粉薄く焼いて巻いて作る「べえべえ」をちゃんと出してくれる仲間のお寿司やさんで。

さあ、次回のWSでは、もっと楽しくもっと具体的にしていきましょうね。いつか、満開になりますよ~~。