ビワの葉騒動

ちょっとしたこと

友達がビワの樹を剪定しました。その枝を一本事務所に飾ってくれました。大きな緑の葉が美しい!

調べるとビワの葉には薬効があるとか。ならばと捨てる前に、枝を山ほどいただき、あちこちにお分けしました。

湿布に使った人、お茶にした人、マンション玄関に活けた人、家の四方に飾った人、私は焼酎漬に。

ビワの葉と枝で大忙しだった1週間、剪定された樹はさっぱりと満足そうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ことの起こりはこうでした。友達の家のビワの樹が大きくなり、電線に触るようになってしまった。聞けば、この樹は今や中年の弟さんが、子供のころに種を埋めたのだそうです。その枝を剪定したいが女手では無理、シルバーさんにお願いして、ついにバサバサと切ってもらうことに。

切ってみると、意外に山ほどの体積があり、捨てることだけでも大変。ならば捨てるくらいはお手伝いしようと私は伺ったわけです。

とはいえ、都会での物の捨て方はややこしく、葉がふさふさ茂った枝は重く、お手伝いとは名ばかりで、枝を山と抱えて事務所に運び込んだくらいでした。

運び込んだ枝は元気いっぱいで、捨てるにはもったいない。ならば活けようと大きな花瓶にどっさり活けます。活けた端から、水をあげ、その元気が伝わってきます。

びわ茶というのがあるのは知っていたので、いろいろ調べてみました。すると、どうもビワの葉療法というのがあり、様々効果があるらしい。ほしい人には貴重なビワの葉であることがわかりました。

こうなると、ますます捨てられません。しおれない前に、ビワの葉はいかが?ビワの枝はいかが?とおすすめです。ちょうどいらした会計士さんにも無理矢理?おすそ分け。でも、彼はその後ちゃんと乾かして、ビワ茶にしたそうです。

ちょうど?足首が痛い人がいて、生のビワの葉をサポーターでとめて、湿布代わりにチャレンジ。葉っぱをたくさん新聞紙でくるんで冷蔵庫に保存してくれました。これまた、多少押し付けセールス。

私の合気道道場では、先生の部屋、着替え室、流し、床の間など、四方各所にビワの枝が活けられ、その緑で空気が浄められた感じに。あまりに運んだので花瓶不足にまで。

わがNPOの理事長奥様は、マンションの入り口ロビーに活けこまれました。ただのビワの枝が、おしゃれにおめかししてまあ、立派に、きれいに!ビワの枝も、自分でびっくりしたことでしょう。良かった~~。

私は、ネットで調べたとおり、よく洗って、刻んで、乾かして、焼酎に漬けこみました。ベランダで乾している間に、珍しいものがあるとカラスが飛び込んで来たり、てんやわんや。いろんなことが、まあ、あるもんです。

このビワ酒、といっても、飲んで楽しむのではなく、咳の出るとき、ノドの痛いとき、口内炎のとき、などに飲むお薬のつもりです。腰が痛いときなど、塗ってもいいとか。数か月後、出来上がったら、またみんなに分けましょう。

押し付けられた人は多少迷惑したかもですが、たかがビワの葉、されど・・・です。

捨てたらゴミですが、活けたり、貼ったり、漬けたり。ビワの葉も、ビワの樹もさぞかし喜んでくれたでしょう、と自己満足であります。