東京好奇心

ちょっとしたこと

100人の写真家の作品で構成された「東京好奇心2018-2020」という写真展を観ました。いろいろな作風が一挙に集まりなかなかの見応えでしたが、私にとってはこのタイトルが気になりました。いま、東京に寄せられる好奇心とは?GoToキャンぺーンの影響か、大混雑の東京・渋谷で、この街はいったいどうなるんだろうという危うさを感じます。私の好奇心は、東京の向かう先です。

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渋谷「Bunkamura ザ・ミュージアム」での写真展。100人の写真家が好奇心を持って東京を撮ったのかと勝手に思い込んでいましたが、全く違いました。東京を撮っているわけではなく、いろいろなところ、いろいろなこと、いろいろな思いを各人がそれぞれのやり方で、でも写真という方法で表現している。なかなか、こういう写真展は編集や構成が難しいだろうなあと思いました。

かなり混雑の会場。ところどころに「ふ~ん!」という作品があります。「おや?」というものも。「なにこれ?」というものも。と追ってい居るうちに、いつしか私の好奇心に火が付いたようです。

外の渋谷の光景に興味がわきました。今もなおコロナ禍です。でも、「今日何かイベントがあるの?」と同行の夫と話し合うくらいの人出です。休日の東京に各地から人が押し寄せている感じ。わざわざやってきた人たちが多いというのが分かるのは、スマホで場所を探している。「どこだろう」とウロウロの人が多いのでわかります。

この人たちが、どこかで何かを買い、何かを食べ、どこかに帰っていく。今まではそれが東京のエネルギー、それが東京の文化、東京力などと思っていたのですが、いまやそこに感染ということがついて回ります。

綺麗な、進んだように見える東京には、それだけではないものの方が実は多く、何とか今までも違う要素が混とんとしながら折り合いをつけてきました。

こんな切り株というより、大木の残骸もそのままに、高層ビルに映像が映し出され、大音響で音楽が流れます。

その中の現実はこれです。一度手にしたチラシは戻すべからず。

バスの窓は開けっぱなし。

生身の人間は、こんな東京と生きています。そして冬を迎えます。寒さの中、換気して、厚着で集うのでしょうか?文化発信とはどういうことなのでしょうか?東京の役割は何なのでしょうか?好奇心いっぱいで、ここに暮らしていこうと思います。